理想を語る前に、稼げ。

今日は久しぶりに、車とは関係ない話をさせて頂きたい。

今から約１年半前、２社目の会社を立ち上げた時、夫に「この会社を、こんな会社にしたい。こんな世界を作り出したい」という話をしたところ、こんなことを言われた。

その気持ちは大事や。でも、理念や理想を語る前にまずは、儲けることが先やで。
儲かってから、いくらでも理念や理想を語ればいい。
まずはとにかく、お金を稼ぐこと、売上をあげることに集中せないかん。

と。

確かにその通りだ。いくら理想を語ったところで、売上が伴っていなければ会社を存続させることはできない。

続けて夫はこう話した。

売上をあげようと真剣に思うなら、徹底的にお客さんに喜んでもらうことを考えないかん。
「お客さんの課題は何か」「何で困っていて、どうすればその悩みや課題を自分達のノウハウで解決できるのか」
徹底的に考えて、動いてみることや。
売上を上げることを真剣に追求することは、すなわちお客さんがどうすれば喜んでくれるかを徹底的に考えることに繋がる。
そして売上があった後、理念や理想をいくらでも語ったらええと思う。

と。

その時は、確かに言われていることはよく分かると思った。

売上をあげたいし、しっかり稼ぎたいし、実際に自分は、目の前のお客さんのことを真剣に考えているとも思っていた。

でも、当時はなかなか売上がついてこなかった。

「どうすれば売れるサービスになるのか」
「どんなことをお客様が求めているのか」

一生懸命考えて改善を繰り返しているし、実際に受注した案件には魂を込めて対応しているのに、売上が思うように上がらないし、紹介も増えない。

なぜなんだ…。

今思えば、その考え方の出発点が違ったと思うのだが、そのような時期が１年ほど続いて、今になってようやく、あの時夫に言われた言葉の意味が分かってきたように思う。

売上をあげることに向き合った結果

おかげ様で今は、ご紹介や案件が増えて、嬉しい悲鳴を上げている状況だ。

私だけでは到底回せないので、社内の体制を整えたり、新たに業務委託メンバーの採用を実施したり…その間にも案件を頂くので、対応にてんてこ舞い。

ブログも更新したいのだが、仕事に育児に家事に（そんなちゃんと家事をしていないのにも関わらずw）とやっていると、本当に時間がなくて、ここ最近は「ファーストポルシェとなるカレラTが納車されることも完全に頭から抜けてしまっている」ほどだ。

ではなぜ、１年前と比べて状況が変わったのか。

やはりそれは、「売上をあげること」に真剣に向き合ったからだと思う。

どうすれば、毎月売上を達成できるのか…それを現実的に真剣に考えた時、

「もっとこんな方法もある！」
「あの人に連絡を取ってみよう！」
「このサービスについてもっと詳しくならねば！」

とやるべきことが溢れ出てくるようになった。

商談中も、目の前のお客さんの悩みを想像し、真剣に解決策を考えて話を聞いているうちに「ここがもったいないから…こうすれば解決できますよ！」と、即興コンサルティングのような形でお話することが増え、受注に繋がり始めた。

毎日毎日、色んな人に自分の事業について話すうちに、次第に自分が話す言葉も整理され、想いが乗るようになってきて…

そうなるとますます、色々なご縁が広がっていくようになった。

夫が「まずは売上をあげることを考えれば、お客様の満足につながり、売上があがる」という言葉の意味を、今やっと、体感しているところだ。

「もっと早くこのことに気付けていればよかった…！」

とは思うが、きっと、色んな経験を経てタイミングが重なった今だからこそ、気づけたのだろう。

そういった意味では、カレラTを購入し、自分の中で稼ぐスイッチが入ったように思うので、ポルシェ購入が大きな転機になったことは間違いない。

喜ばせ合戦というルール

夫はよく、「この世の中は喜ばせ合戦だ」という。より多くの人を喜ばせた人が、勝つというゲームなのだと。

例えば、小さなことで言うと「いつも笑顔でいる」とか「ちゃんとお礼を伝える」とか「相手の話をよく聞く」といったことも喜ばせ合戦なのだと思うし、

目の前の相手を喜ばせることにちゃんと向き合い、その自分のキャパを、１０人、１００人…という風に広げていければ、自分のレベルもどんどん上がっていくということなんだろう。

この世の中は、とてもシンプル。シンプルだからこそ、奥が深い。

生きているうちに、一体どれだけのルールを発見し、身につけることができるのか…

きっと知らないことが大半のまま一生を終えていくのだろうとは思うけれども、私も、一人でも多くの人に喜んでもらえるように、仕事もブログも、長く続けていきたいと改めて思った次第だ。

頑張ろー！