ポルシェ 911GT2RS購入者の90%が装着する約300万円の「ヴァイザッハパッケージ」とは?

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ポルシェにまつわる豆知識

ヴァイザッハパッケージとは?

前置きが長くなってしまったが、「ヴァイザッハ研究所は最新技術とポルシェのノウハウが全てつまったポルシェの心臓部」であり、重要な施設であることがわかったところで、ヴァイザッハパッケージについて調べてみた。ヴァイザッハパッケージの特徴はざっくり言うと「徹底的な軽量構造を実現し、限りなくモータースポーツに近い世界を提供する」ことだそうだ。

だから、日常使いや峠道での走行ではなく、あくまでもサーキットで走る(しかも本気で)ことを目的にしたパッケージだ。まぁ、GT2RSやGT3RSにしかついてない時点でそういうことか。

ヴァイザッハパッケージは、918スパイダーに初導入され、現在導入されている911GT3RSは、重量を18kg近く軽くすることに成功している。私なんかは「え…たったの18kg(-_-)?」と思ってしまうが、通常のGT3RSは、軽量化のために、エンブレムですらステッカーだったり、ドアノブも紐だったり…という状態なので、そこから性能を更に高めつつ軽量化を実現するというのは相当なことなのだろう。

見た目の違いは?

ヴァイザッハパッケージをオプションでつけると、見た目に大きな違いがあらわれる。フロントリッドとルーフはカーボンファイバー強化プラスチックのカーボン折り目仕上げ、リアウイングには大きな「PORSCHE」のロゴが入る。

そして、軽量化をはかっているにも関わらず、唯一軽量化のためにしなかったこと。それは、ヘッドレストにはヴァイザッハパッケージのロゴ。これを明記することが、このヴァイザッハパッケージに抱いている誇りの表現だそうだ。ちなみに、先日のグッドウッド・フェスティバルにも展示されていた。


https://twitter.com/PlfFans

日本におけるGT2 RSの消費税込み車両価格は3,656万円。ヴァイザッハパッケージのオプション価格は265万7,000円〜324万1,000円にも関わらず、911 GT2 RSにおける同パッケージの装着率は90%を超えるそうだ。

ヴァイザッハパッケージの今後は?

冒頭に紹介したautoblogの記事では、「ポルシェGT部門開発責任者のアンドレアス・プロイニンガー氏は、今後、RSモデル以外にも軽量化パッケージを導入する可能性は否定しない」と書かれていた。ただ導入モデルの拡大に当たりネックになるのは、パーツの調達だそうで(ヴァイザッハ パッケージが予想以上の人気となったため、これ以上モデルを拡充すると、パーツの仕入れが困難になる)実際はどうなるかわからないそう。

いやはや…すごいなぁ。車を取り巻く世界も奥が深いし、世の中にはとんでもないお金持ちがたくさんいるし、そういうポルシェファンの心を掴んで離さないポルシェのマーケティング力もすごい。一回ドイツのポルシェで働いて、その真髄を感じてみたいものだ(ってドイツ語も英語も話せへんけどw)

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  • コメント ( 2 )

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  1. イエローサブマリン

    ヴァイザッハと言う名前を聞くと、以前次期型のZは928のヴァイザッハアクスルを
    超えるという合言葉をもとに開発していたことを思いだします。
    それだけポルシェをベンチマークにしていたということですね。

    私は設計部門ではありませんでしたが、やはりポルシェは気になっていました。
    漸く外車(その会社以外の車)のボクスターに乗ってますが、R32GTRと比べても
    その違の大きさに驚いています。

    • MinaMina

      イエローサブマリンさん

      >以前次期型のZは928のヴァイザッハアクスルを
      >超えるという合言葉をもとに開発していたことを思いだします。
      そうなのですね!
      ポルシェはすごいのですね…
      クルマを作るというのは本当に難しく奥が深いのですね…