【クルマ好きの夫が一人でロングツーリングへ】その時、妻は何を思う?
公開日:2021.05.11
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夫のツーリング
夫は、長期の休みに入ると、一人でクルマに乗ってロングツーリングに出かけることが多い。休みの期間に応じて、2泊3日だったり1週間だったり、行き先は東北だったり四国だったりまちまちだが、いつかは1ヶ月ほどぶっ通しでツーリングに行くのが夢だそうだ(笑)
ツーリングと聞くと、愛車で走りながら時に観光地を巡ったり、ご当地名物を食べたりする楽しそうな旅を思い浮かべるが、夫のツーリングはそうではない。
昼ご飯もろくに食べず、朝から晩まで、長い時には1日12時間ひたすら走り続けるそうだ。
なんなん、修行なん…(-_-)w
先日も、ツーリング先にいる夫と夜電話で話したのだが、声が枯れていたので「どうしたん!?」と聞くと、「今日一日誰とも会話してなくて、今初めて口を開いたようなもんやから、声が出にくい」と言っていた(笑)
私が以前「なんでそこまでして走るん。せっかく違う土地に行くんやから、現地の美味しいもの食べたり、ゆっくり骨休めするとかせぇへんの?」と聞いた時、夫は
そんなん要らんわ。だって、普段は遠過ぎて走りに行けない道へ、はるばる走りに来てるんやで。家族で旅行に行くとかやったらまだしも、食べたりゆっくりしたりする時間がもったいない。そんなことよりも、僕は一分一秒でも長く、クルマで走っていたいんや。
と答えていた。
事実、先日ロングツーリングから帰宅した夫は、ちょっと痩せて顔が小さくなっていたw
また、ツーリングの宿泊先は、温泉旅館や豪華なホテルなどではなく、たいていルートインを選んでいる。
「なんでいつもルートインに泊まるん?」と聞いてみたところ、
ルートインは駐車場が結構広いんや。あと、立地も高速道路のIC近くにある場合が多いから、ツーリングには結構便利や。宿泊費も良心的な上に無料で朝食がついてくるからお得やしな。
僕のツーリングは、だいたいの方向だけ決めて、当日行き当たりばったりで走ることも多いから、その都度宿を探すのは面倒なんや。その点ルートインは、全国にあってサービスもほぼ同じやから、ルートインに泊まっておけばまず間違いないな。
僕はこれまでに全国のルートインに泊まってきたから、その土地土地のルートインの特徴や細かな違いをまとめてブログが書けるんちゃうかって思うくらいや。
と言っていた。
ツーリングは修行のようなもの
夫は、クルマ好きで運転好きなので、全国の気持ちの良い道を走ることが、この上ない幸せなのだそうだが、一人ツーリングは「ゆっくり自問自答できる大事な時間でもある」らしい。
今後の自分の目標や、会社の未来などについて、自分と向き合って色々と考えを巡らせることができると…。
僕にとってのツーリングは、僧侶が、山中を歩いて修行する感覚に似てるわw だから、とことんストイックに走るんや。
と以前夫は説明していた。
初めて聞いた時は「そんなん、またええように言って〜」と思ったが、実際ツーリングから帰宅すると、「色々考えてみたけど、やっぱりこの方向性で行くわ」「新たな目標が定まった」などと、スッキリしていることも多いので、ツーリングは夫にとって、色々な意味で大事なものなんだなぁと、今は思う。
ロングツーリングに行く夫を見て思うこと
こういうことを書くと「夫がロングツーリングに一人で行くことについて何も言わないなんて、Minaさんはとても理解がある奥さんだ」と言っていただくことも多いが、残念ながら私は、そんなに出来た妻では無い(笑)
「自分は我慢して夫に合わせる」とか「夫を甲斐甲斐しくサポートする」といったことは出来ないタイプで、「私も日頃自由にさせてもらっているから、夫も自由にしてもらえればいい」と思っているだけなのだ。
なので、夫が一人でツーリングに行くときは、私は子どもたちを連れて実家に帰り、日頃の家事や育児から解放されてゆっくりさせてもらっている。両親も孫たちに会えて嬉しそうで、子どもたちも祖父母と遊べて楽しそうなので、わが家にとってはそれぞれがHAPPYな過ごし方が出来ている。
だから裏を返せば、「私は自由にできないのに、夫だけ自由にしている状況」になったとしたら、きっと私は発狂して怒り狂っているだろうなぁ…と思う(だから全然出来た妻ではないんですw)
結婚した頃から夫は私に、
「専業主婦になりたいならなったらいいし、働きたいなら働いたらいい。掃除や洗濯が苦手なら、ロボット家電を買えばいいし、家事代行サービスを頼めばいい。とにかく、自分のやりたいようにやって、機嫌よくしておいてくれたらいい」
と言ってくれているのだが、その言葉どおり、
私が体調を崩してまで仕事に必死になっていた時も、仕事から少し離れて育児に専念しようと決めた時も、やっぱり育児だけではなく社会に対して自分が打ち込めるものが欲しいとブログを始めた時も、「自分がやりたいように、好きなようにやったらええで」と言って、夫はいつも静かに応援してくれていた。
だから私も、夫のやりたいことや好きなことを、そばで応援するスタンスでいられるといいなぁという想いがある。
まだまだ夫婦を語れるほどではないけれど、色々な経験を経て最近は、夫婦には「適度な距離感」と「尊敬の気持ち」が大事だと思うようになった。
信頼しているからこそ干渉しないし、私には決してできないことをさらりとやってのける凄さや、色んなものを背負って乗り越えていく夫の姿を見ていると、最近は「一人でロングツーリングに行くくらい、いくらでも行ってきてください」と思うようになった。
これからも、夫の一人ツーリングを見守りつつも、クルマに全く興味がなかった私が、「いつか、1ヶ月ぶっ通しでツーリングをしたいという夢を実現してもらえるといいなぁ」なんて思ってしまってるなんて、夫はよくもまぁうまいこと私を洗脳したもんだなぁと感心してしまっている今日この頃であるw
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コメント ( 13 )
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Minaさん、こんにちは。
ご主人とは気が合いそうです。
私もソロだとひたすら走ってますし、食事のことは二の次なのでお昼には山の中の何もないところをよく走っていたりします。
景色は眺めたりしますけど。
そしてソロでロングツーリングに出かけると同じく痩せます(^^;
更にルートインは会員です。
水分だけは欠かせないので常にペットボトルを2,3本積むようにしています。
自販機のないような山の中をただ走っているので。
最近は日帰りでどこにも寄らずにただ走って帰ってくるのですが、一日くらいだと痩せないですね。
Nakさん
こんにちは、いつも有難うございます!
>私もソロだとひたすら走ってますし、食事のことは二の次なのでお昼には山の中の何もないところをよく走っていたりします。
おぉー夫と同じです…!
そしてルートインは会員でいらっしゃるのですね!すごいです…!
ソロツーリングは、誰に気兼ねすることなく好きに走れるので、
すごく楽しいんだろうなぁと思います。
私もいつか1日だけで十分なので(笑)行ってみたいです。
>ツーリングは修行のようなもの
・・・うーん、やはり常人ではありませんねぇ(笑)。
私もロング・ツーリングが大好きで、クルマ関連アクティビティの最高峰だと思っています。
が、私の場合はあくまで「クルマ旅」の域を出ておらず、ご当地メシを喰ったり、温泉に浸かったり、景色の良い場所で放心したりしながら、せいぜい1日7-8時間程度のチンタラ走行。
喰いすぎて太って帰ってくることもしばしばですので、「修行」とは真逆ですよね(汗)。
1ヵ月ぶっ通しのツーリングは本当に素晴らしい企画だと思いますが、しかし30日間、飲まず食わずで1日12時間走り続けるって・・・。
修行僧どころか、もはや即身仏のレベルだと思いますよ(震)。
wataさん
>・・・うーん、やはり常人ではありませんねぇ(笑)。
いやいや…!wataさんほどの方が何をおっしゃいますか!
夫が1ヶ月ぶっ通しツーリングに行きたいのは、wataさんが以前25泊?ツーリングに行かれた記事を見て、
「さすがwataさんやわ!僕も行きたい!」と目標にさせて頂いているのです(笑)
常々「wataさんはすごい、僕もツーリング好きやけどwataさんのレベルにはまだ至ってないわぁ」と言っていますし、
「wataさんのように、旅館にとまって美味しいもの食べるツーリングもしたい」と言っています。
これからも夫はwataさんの背中を追いかけ続けると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします(笑)!
今年去年とCOVID-19で行けていませんが、自分も毎年東北の被災地を中心に「復興支援」ということで出かけています。
定番の訪問地とこれまで走ったことの無い道を組み合わせて3日とか4日、距離にして1,000-1,500km程度走り詰めです。今まで走ったことの無い道を走るのは楽しく、行く度に新しい発見があって楽しいですね。ただ、「復興支援」なので、行った先で食事を摂ったり買い物はしています。イオンであっても普段使っている店とは品揃えが結構違っていて、それはそれで面白いです。
やはり泊まるのはルートインが多く、ごく一部を除き駐車場が無料、大浴場もあって、さらに会員だとペットボトルの無料特典なんかあって重宝します。夜遅くに着いても近くにスーパーがあることも多く、食いっぱぐれがないというのもメリットです。
レンタカーで回ることも多いですが、ケイマンで行ったときには東北ではあまり見かけないのか、地元の人に「フェラーリですか?」なんて聞かれたりして、「ちょっと違います」と答えています。ポルシェ=911と思われている人が多いようですね。
981ケイマンGTSさん
>自分も毎年東北の被災地を中心に「復興支援」ということで出かけています。
おぉー素晴らしいです…!!!
一回で1000-1500km走られるなんてすごいですね…!
私も、現地のスーパーやお店に行くのは大好きです。
ご当地のものがあって、見ているだけですごく楽しいです(買わないといけないですね^^;)
やはりルートインに泊まられることが多いのですね!
ツーリング好きの方の定宿なのですね。
>レンタカーで回ることも多いですが、ケイマンで行ったときには東北ではあまり見かけないのか、地元の人に「フェラーリですか?」なんて聞かれたりして、「ちょっと違います」と答えています。ポルシェ=911と思われている人が多いようですね。
ポルシェは都会だったら結構見かけますが、
田舎や地方にいくと目にする機会がないですし、
やはり911のイメージが強いのですね、なるほど…!
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
初めまして。ずっと愛読してます。Minaさんのご夫婦関係が素敵だな、って思って思わずコメントしてしまいました。日常を連想させる文章と哲学的?な考え方とで読みごたえのあるブログでした。私は転勤族で神戸4年目。この街の素晴らしさにドップリつかってます。いいクルマがたくさん走ってるし。先週日曜、東六甲展望台に行ったのですが圧倒されてしまいました。それこそ色んなクルマが集っていて楽しかったです。これからもブログを楽しみにしています!
星野さん
いつもブログをご覧いただき有難うございます!
そして、夫婦についてそんな風におっしゃっていただき有難うございます。
>私は転勤族で神戸4年目。この街の素晴らしさにドップリつかってます。
おぉーそうなのですね!神戸は、海も山もあって、町並みも綺麗なところも多くて、
本当に素敵な街ですよね。
芦有にいらっしゃったのですね!
夫は晴れていたらたいていは芦有にあがっていますので、
もし見かけられたらお声がけいただけたら嬉しいです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは
一ヶ月乗っても帰ってきてから「まだ足りない」って言われそうな気もします 笑
子供も小さいのでさっぱりツーリングに行く機会もなくなりましたが一泊からでもなんとか始めてみたいな〜
富山通ることがあればご一緒してみたいです
YuKeさん
有難うございます!
>一ヶ月乗っても帰ってきてから「まだ足りない」って言われそうな気もします 笑
確かに、そう言いそうな気がします(笑)
富山も素晴らしい道が多いと夫が言っていたので、とてもうらやましいです。
お子さんが小さいとなにかと大変ですが、
確かに一泊くらいから走りに行けるといいですよね^^
いつかお会いできること楽しみにしております!
初めまして、神奈川の黒の4Sタイプ997乗りの者です。
車に精通している(特にポルシェ)ご主人の語りを奥様がこのように披露していただけるブログに
非常に興味深くまた、新たなポルシェ情報を楽しみにしております。
今回のご主人のロングツーリング記事を拝見しながら、もしや私が妙高→志賀→草津→四万温泉と廻った際に
白根山の手前の峠で見かけた白のボクスターがご主人だったのではないかと思った次第です。4圧30日のことです。
数多くのボクスターが有りますので、まさかとは思いますが。。。
今後もポルシェ情報、よろしくお願いいたします。
おーひろさん
おぉー有難うございます!!!
夫に「黒の997って覚えてる?」と聞いてみたところ、
「あ、覚えてる!!!覚えてるで!!横手山の展望台過ぎたところらへんに停まってはったんちゃうかな!
僕ずーっと見てたもん!!」
と言っておりました!!
https://www.google.com/maps?q=%E3%80%92381-0401+%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C%E4%B8%8B%E9%AB%98%E4%BA%95%E9%83%A1%E5%B1%B1%E3%83%8E%E5%86%85%E7%94%BA%E5%B9%B3%E7%A9%8F+%E5%B1%95%E6%9C%9B%E5%8F%B0&ftid=0x601def7c63f87c9d:0xc7edec78fa18f29a&hl=ja-JP&gl=jp&entry=gps&lucs=swa&shorturl=1
こんばんは、まさかとは思ったことが現実だった事象返信、うれしい気持ちだったりそんなことが起こるんだって変な感じです。
R292(浅間•白根•志賀さわやか街道)に入りすぐの道の駅北信州やまのうちににて昼食と朝ドラの再放送を見た後、平日の街道を
楽しもうとしましたが、ご主人の感想のように車が多く残念な気持ちで走っていたところ、白いボクスターが止まっているのを発見。
その場は通り過ごし、頂上に近いところのパーキングに停車して車内アクションカメラを操作し、ちょっと降りて見晴らしを堪能しようと思ったのですが
人が多くやめて出発しようと思ったら、先ほどの白いボクスターが後ろに止まっている事を現任したことで記憶に残っていました。
もし、混んでいなかったら降車してお話が出来ていたかと思うと残念無念です。
一度あることは二度あると言います。次の奇跡の出会いを信じて、お互い無事故で日本の鑑賞ルートを楽しみましょう!とお伝え下さい。
コメント返信ありがとうございました。