テスラがわが家にやってきた!(後編)| 走りは想像以上! これはポルシェを超えたか!?

テスラ モデル3 ハイランド
レビュー・試乗記

前編では納車から内外装の紹介、そして街乗りでのワンペダルドライブの印象などについてレポートした。
今回は、高速道路やワインディングでの印象を中心にお届けしたいと思う。

高速道路の印象:まるで「のぞみ」

高速道路での印象は、まさに新幹線の「のぞみ」だ。料金所からスムーズに加速し、あっという間に巡航速度に達する。
エンジン音がないので、風切り音だけが聞こえるほど静かで、まるで新幹線に乗っているかのようだ。

直進安定性、高速安定性も抜群で、完全に欧州車のレベルにある。しっかりとタイヤが路面を捉え、思いのままにズレなく舵が効く。人間の動作に忠実なので、長距離ドライブでも疲れを感じにくいだろう。

では、わが家のタイカンと比べるとどうかと言うと、瞬発力はモデル3の方があるように感じるが、グッとアクセルを踏み込み、しばらくして速度計を見た時の速度は、タイカンの方が全然高い速度域になっている。これはタイカンの方が速度感が無いことを表しており、速度域が高ければ高いほど、タイカンのフラット感と速度感の無さは流石と言わざるを得ない。

テスラ モデル3 ハイランドの18インチフォトンホイール

18インチの標準ホイールだと現時点ではミシュランになる。18インチとオプションの19インチでは航続距離に大きな差があり、約40km前後ほど18インチの方が伸びるようだ。

オートパイロット機能も優秀で、ネットで言われているよりはよくできている印象だ。詳しくは以下のツイートを参考にされたい。

ワインディングでポルシェと比較!想像以上の走りに衝撃

街乗り、高速道路と、モデル3の快適性、静粛性、そして動力性能の高さを実感したが、次に試してみたかったのは、ワインディングでの走りだ。いつもポルシェで走っている、芦有ドライブウェイへと向かう。

最初はコンフォートモードで走っていた。コンフォートモードでも、十分なパワー感とハンドリング性能を感じることができ、安定してカーブも曲がる。全くもってして、スポーツセダンのお手本のような走りだなと感動しながら、快適に走ることができた。

テスラ モデル3 ハイランド

ここまでは、街乗りの時と同様、モデル3の基本性能の高さに惚れ惚れしていたのだった。

そして、料金所を過ぎてから、コンフォートから標準モードに切り替え、ステアリングもスポーツモードにしてみた。

すると、車が豹変した。

まるで、眠っていた野獣が目覚めたかのように、猛烈な加速を見せる。アクセルを踏み込むと、シートに押し付けられるGを感じ、あっという間に速度が上がっていく。その加速力は、タイカン4S以上、いやタイカンターボに近い感覚だ。

カーブに入ると、想像できないほどの軽快な動きを見せる。ステアリング操作に対して、正確に反応し、狙ったラインをトレースしていく。ロールも少なく、しかもピタッとロールが一定角度で止まる。しっかりと路面を捉え、全くロールの不安定さがないので、左右の荷重にブレがない。本当に安定して曲がっていく。

テスラ モデル3 ハイランド

その感覚は、まるで空飛ぶ絨毯が地面に張り付いたまま、コーナーを駆け抜けていくようだ。ポルシェのように、路面に吸い付くような感覚、タイヤの接地感をダイレクトに感じるような感覚とは少し違う。しかし、モデル3は、全く異なる次元で、異次元のコーナリング性能を見せてくれる。

コーナーの立ち上がりでは、4WDの強力なトラクションが効き、一気に加速していく。
アクセルとモーターの反応の鋭さもあいまって、その加速感は、まさに爽快、いや痛快と言っていい。

テスラ モデル3 ハイランド

正直、これほどワインディングを走って楽しい車だとは思っていなかった。「テスラってこんなに凄いのか!」と心底、感動した。

これまで、ワインディングを走る楽しさを教えてくれたのは、911やボクスターといったポルシェのスポーツカーだった。しかし、モデル3は、全く異なるアプローチで、ワインディングを走る楽しさを教えてくれた。

それは、まるで、新しいゲームを体験した時のような、新鮮な感動だった。

ポルシェを超えたか?

では、モデル3はポルシェを超えたのか?

もちろん、ポルシェはポルシェで素晴らしい車だ。911から脈々と受け継がれる、あの独特のフィーリングは、他の車では味わえない。現にタイヤの接地感や路面の状況、挙動のフィードバックなど、テスラが敵わない点も多々ある。

しかし、モデル3は、全く新しい価値観を持った車だと言えるだろう。それは、まるでスマートフォンがガラケーを駆逐したように、これまでの車の概念を覆す可能性を秘めている。

テスラ モデル3 ハイランドのリアスポイラー

ちゃんと空力のことも考えてある。こういうところがあるから輸入車が好き。

ポルシェはタイカンでも911から脈々と受け継がれるポルシェならではの走行フォーリングを大事にしている。しかし、テスラは、伝統にとらわれず、ゼロベースで車の挙動やフィーリングを作り込んでいるように思う。だから、これほど革新的で、衝撃的な車を生み出すことができるのだ。

モデル3は、まさに「ゲームチェンジャー」だ。

これからのカーライフが楽しみだ!

モデル3の納車からまだ数日だが、すでに私はこの車に夢中になっている。
これからのカーライフが、本当に楽しみで仕方がない。

テスラ モデル3 ハイランド

テスラという会社は、まだまだ進化を続けている。これから、どんな車を生み出してくれるのか、どんなアップデートがあるのか、本当にワクワクする。

私は、これからもテスラの動向を注視していきたいと思うし、エンジン車も電気自動車も両方を楽しむカーエンスージアストとしてブログでその魅力を発信していきたいと思う。

Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

プロフィール

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  • コメント ( 2 )

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  1. Model3 Life!

    そうでしょうそうでしょう

    閑話休題

    昔から拝見していたブログで、モデル3の記事を読める日が来るとは思っていませんでした。
    読みやすく、首がもげるほど頷ける内容、いつも感服しておりました。

    これからの更新も楽しみにしております。

    3
    • HiroHiro

      Model3 Life!さん、こんにちは。

      お返事遅くなりました!
      そう言っていただけて嬉しいです!
      モデル3には本当に感心しています。これからもテスラネタもちょくちょく書いていきますね。
      今後ともよろしくお願いいたします!