タイカン所有から7ヶ月。実際の電費は?フル充電で何キロ走れる?
公開日:2024.09.01
今年1月末にわが家にやってきた、ポルシェタイカン4Sクロスツーリスモ。
中古で購入し、当時の走行距離は約8030kmだったが、現在は14393km。7ヶ月で6000kmほど走った。(毎日乗っているけれど遠出をほぼしないので距離が伸びてないなぁ)
今回は、実際に所有してみた上での「タイカンの電費」や「フル充電でどの程度走れるか」ということについて、実際のデータをもとに紹介してみたい。
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2月〜8月のタイカンの電費
電費(km/kWh)とは、電気自動車が1キロワット時(kWh)の電力を消費して走行できる距離を示す指標だ。これは通常のガソリン車における「燃費」にあたり、数字が高いほど、少ない電力でより長い距離を走行できることを意味する。
というわけで、以下に、2月から8月までのタイカンの走行データをご紹介するのだが、最初に断っておくと、以下の数値はポルシェのアプリから拾ってきたデータになるのだが、なぜかデータの全ては反映されていない。3月は自宅から富士スピードウェイまでを往復したのに、そのデータが入っていなかったり(3月の走行距離はたった87kmになっている)この7ヶ月の走行距離のデータも869km分しか取れていない。
私の設定の仕方がおかしかったりしたのかなぁ…。
というわけで以下。
■2月
総走行時間: 223分
総走行距離: 96km
平均電費: 3.0 km/kWh
■3月
総走行時間: 299分 (約5時間)
総走行距離: 87km
平均電費: 6.8 km/kWh
※なぜか、電費33.3/kWhという日があった。下り坂を降りまくったのだろうか。。
■4月
総走行時間: 260分 (約4.3時間)
総走行距離: 74km
平均電費: 3.4 km/kWh
■5月
総走行時間: 591分 (約9.9時間)
総走行距離: 190km
平均電費: 3.8 km/kWh
■6月
総走行時間: 551分 (約9.2時間)
総走行距離: 151km
平均電費: 7.5 km/kWh
※なぜか、電費111.1/kWhという日があった。下り坂を降りまくったにしても…。
■7月
総走行時間: 346分 (約5.8時間)
総走行距離: 47km
平均電費: 4.2 km/kWh
■8月
総走行時間: 647分 (約10.8時間)
総走行距離: 224km
平均電費: 3.0 km/kWh
という内容だった。
これによると、平均電費は約3.39 km/kWh。3月と6月に異常に高い電費値(33.3 km/kWhと111.1 km/kWh)が記録されているが、これらは測定エラーの可能性もあるかも?しれない。
とはいえこのあたりは、走行距離、運転スタイル、気象条件、道路状況などの要因によって影響を受けるので、実際はなんとも言えない。
次に、タイカンの運転席に乗り込み、トリップデータを確認してみたところ(一度リセットしていたようで、納車後の全走行データではないが)
時間:152.11h
距離:4435.6km
電費:4.4km/kWh
になっていた。
アプリよりも、タイカンのトリップデータのほうが信憑性がありそうなので、そうなると電費は4.4km/kWhかぁ。
タイカンの充電総容量は約90kWhなので、フル充電でだいたい400km程度走れる計算になる。
毎日200km程度走っても大丈夫
「フル充電で400km走行可能」という値を、高いとみるか低いと見るかは、人それぞれだとは思うが、実際日本で毎日、これだけの距離を走る人はかなり少ないと思う。なので、フル充電でこれだけ走れれば、日常生活はもちろん、たまの中距離ドライブの際にも全く問題ない(自宅に充電環境があったほうがいいが)。
私の場合は、仕事で遠出するとしても、せいぜい150km程度だ。つい先日も、京都まで往復したのだが、充電85%の状態からスタートして(普段はバッテリー寿命のことを考えて100%にはせず、85%におさえている)、150km程度走り、帰宅したときの充電は45%だった。
その後、夜22時〜充電し、翌朝8時に乗るときには、充電は72%まで回復していた。
一晩でこれだけ回復してくれたら、なんの問題もないし、自宅に急速充電がなくとも、普通充電200Vがあれば余裕だ。
電気自動車は、走行距離が心配だとか、充電できる場所が少ないだとか、購入前は色々心配したこともあったが、実際所有してみると、なんの問題もない。むしろ、ガソリンスタンドに行く手間がなくなり、アイフォンの感覚で自宅で充電できるのでとても便利だ。
こんなことならもっとはやく電気自動車にしておけばよかったなぁと思ったり…(笑)
また今後も、実際にタイカンを所有してみて感じることを、順番に記事にしてみたいと思う。
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コメント ( 3 )
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いつも楽しく拝見しています。
私も991.1の所有者ですが、毎週土曜日のライブを機にファミリーカーをBEVにすることを検討しています。
今のところタイカン(またはAUDI e Tron GT)の中古か新車でテスラモデル3が候補に挙がっています。
タイカンは代車で、テスラは試乗で運転経験がありますが、同じBEVといえどまったく違う車ですよね。
テスラは今までの車の概念を覆す内装やシステムで回生ブレーキにも慣れが必要と感じました。いっぽうでタイカンは911と同じような操作系と乗り味で安心感がありました。でも大画面でYoutubeが見れるテスラもいいかなと思ったり。。。
そこで今回の質問ですが、この2車で充電環境に差はありますか?基礎充電は自宅でするとして、遠出をした際にCHAdeMOはSAに設置してあるし、充電速度も以前より高速なものが整備されてきているので、スーパーチャージャーの優位性が以前より低下してきているのかなと感じています。
Minaさんのように2台持ちできればいいのですが、遠出をした際の充電という観点からもしどちらか1台選ぶとしたらどうされますか??
ゆきすけさん
いつも有難うございます!
>今のところタイカン(またはAUDI e Tron GT)の中古か新車でテスラモデル3が候補に挙がっています。
おぉーすごいです!!そうなのですね!!!
確かにテスラはワンペダルですし、回生ブレーキの慣れは必要ですよね…
>この2車で充電環境に差はありますか?
遠出をした際の充電という観点だと…あくまで私たちの感覚にはなるのですが、どちらもあんまり変わらないかなぁという印象です。
往復700〜1000kmくらいであれば、どちらも別に困らないし、わー充電がなくてどこでいれよう!という状況になったことは、2台とも一度もありません。
■テスラは電費が良いので、充電無しで目的地に行けることが多い。
(事前にスーパーチャージャーの場所は調べておきますが、結局使わなくても良いことが多い。あと、専用の「チャデモ対応充電アダプター」は常にクルマに積んでいるので、ホテルなどに充電がある場合は、それを使ったりしました)
■タイカンはテスラに比べると電費は良くないけれども、高速道路には最近90kw以上の急速充電が要所要所にあるので、そこで30分程度充電をすれば全然大丈夫。
(自宅から富士スピードウェイまでは450km程度あるのですが、一回30分どこかで急速充電、その時は150kwでしたが、それをすれば余裕でした)
ただ、事前に、どこに急速充電やスーパーチャージャーがあるかどうかを、調べる癖はめっちゃつきまして、
「ここにあるから、最悪充電なくなっても、ここまでいけたら大丈夫」という予測をたてることで、安心して遠出できるという感覚です。
ガソリン車ではそのような感覚は今までありませんでしたが(笑)
そうやって予測をたてて出発すると、意外と充電をきにしなくても大丈夫だった、という結果になることが多いなぁと思っております。
すみません、お答えになっていないかもしれません…!
ありがとうございます。バッテリー用量だけでなく車種によって電費も違うことも重要なんですね。
BEVの快適さはこのブログとライブで教えて貰いました。日本ではBEVネガティブキャンペーンが目立ちますが、不人気で中古車が安い間に購入して楽しもうと思ってます!