ポルシェ 930ターボになんと992のエンジンを搭載|Singerの開発車両がニュルで目撃
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Singer社が挑む930ターボのレストモッド
ポルシェのレストモッド界で確固たる地位を築いているSinger社が、新たなプロジェクトとして930ターボの現代的解釈に挑んでいるようだ。
同社は過去にも数々のポルシェモデルを手がけてきたが、今回の930ターボプロジェクトは特に注目を集めている。2年前に公開されたスケッチから大きく進化し、ほぼ完成形に近づいているとのことだ。
Singer社の930ターボは、クラシックな外観を纏いつつも、最新のテクノロジーを惜しみなく投入した究極のレストモッドとなっている。最新の992のエンジンをベースに使用。出力は450馬力以上になると予想されている。これは1970年代に製造されたオリジナルの930ターボと比較して、200馬力近く上回る数字だ。
最新技術を詰め込んだクラシックボディ
Singer社の930ターボは、一見するとクラシックな930ターボそのものに見えるが、実際にはカーボンファイバー製の軽量ボディパネルを採用している。シャーシには1980年代後半から1990年代初頭に製造された964型911のものを使用しているそうだ。
外観の特徴としては、LEDヘッドライト、エンジンに空気を送り込む冷却ダクト、筋肉質なショルダーライン、クラシックな雰囲気のバンパー、そしてシンプルながら効果的なワイドホイールが挙げられる。リアには大型のウイングが装着され、レーシングカーを思わせる迫力のあるデザインとなっている。エキゾーストチップやリアライトのデザインも、往年のポルシェを彷彿とさせる仕上がりだ。
ドライバーを魅了する走りの質
Singer社の930ターボは、6速マニュアルトランスミッションを採用している。これは、ドライビングの楽しさを追求する同社の哲学を体現したものと言えるだろう。また、駆動方式は後輪駆動と四輪駆動から選択可能とのことだ。
エンジン制御ソフトウェアのカスタマイズ、サスペンションなどシャーシの強化、そして増大したパワーを制御するためのブレーキシステムのアップグレードなど、走行性能を高めるための様々な改良が施されているようだ。クラシックな外観に反して、最新のテクノロジーが惜しみなく投入されているのがSinger社の真骨頂と言えるだろう。
ニュルブルクリンクでの姿が話題に
Singer社の930ターボが、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでテスト走行を行っている様子が目撃されたようだ。ニュルブルクリンクは、自動車メーカーやチューナーにとって重要なテストコースとして知られている。Singer社がこの伝説的なサーキットでテストを行っているという事実は、彼らが930ターボプロジェクトにかける意気込みを示していると言える。
ニュルブルクリンクでの走行の様子を見た人々からは、その美しいフォルムと力強い走りぶりに賞賛の声が上がっているとのことだ。クラシックな930ターボの魂を受け継ぎながら、現代的な性能を併せ持つSinger社の930ターボは、多くのポルシェ乗りの心を掴んでいるようだ。
Singer社の930ターボは、わずか70台の限定生産となる予定だ。価格はまだ発表されていないが、同社の他のプロジェクトを考えると、かなりの高額になることが予想される。しかし、そのユニークな魅力と圧倒的な性能を考えれば、多くのポルシェオーナーにとって十分な価値があるのではないだろうか。
Singer社の930ターボは、クラシックカーの魅力と最新テクノロジーの融合を体現した、まさに究極のレストモッドと言えるだろう。その姿をニュルブルクリンクで目にした人々は、きっと忘れられない体験をしたに違いない。
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