ポルシェを手に入れるまでの成長物語|ビジネスの成功に向けた仕組み化の話

991前期 カレラ4GTS
わが家のカーライフ

会社のサービスとは?

ここ最近「稼ぐことへの意識が高まってきた」という記事を以前書いた。昨年末に、自身のファーストポルシェとなる911カレラTを注文した時には、

「ローンの審査が通らなければ、諦めよう。きっと通らないだろうなぁ…。現在の自分のお金の状況を考えても、買うのは2〜3年後の方がいいなぁ」

と思っていたし、何なら「ローンが通ってしまったら大変だから、むしろ通らないほうがいいなぁ…」とさえ思っていた。(おい!)

ところが、有り難いことにローンの審査が通ってしまい、一気にポルシェ購入が現実味を増し、「これはしっかり稼がねば!」とその時にスイッチが入った。

そんなこんなで、自分の会社の仕事にもより一層打ち込むようになり、会社を成長させるためのアドバイスをもらうために、先輩経営者の方に色々と相談しに行っていたところ、ある方から衝撃的な言葉をもらった。

「今のおまえの会社に、サービスは無いぞ」 と。

会社のサービスについて聞かせて」と言われ、想いを込めて説明をした後だったので「自分の会社にサービスは無い」と言われた時は、正直意味が分からなかった。

明らかに「え?どういうこと?」という怪訝そうな表情をした私に、先輩はこんな風に言葉を続けてくれた。

今、会社が提供している内容には、おまえ自身が組み込まれてるやろ?しかもかなりの割合で。
属人化されているから、効率性が低く、拡大も難しく、仕事が増えれば増えるほど、個人の負担が増大する状態に陥ってる。
サービスというのは、経営者や特定の人が組み込まれていないもののことを言うんや。誰がやってもある程度等しく価値を提供できる仕組みが整っているものを言う。
つまり今のおまえの会社には、残念ながらサービスは無いということやわ。
おまえが、今の状態をずっと続けていくというなら何も言わないけど、「もっと会社を成長させて稼いでいきたい。メンバーにももっと稼いでもらえるようにしたい」んやろ?
それなら、ちゃんと仕組みを作らないかん。

と。

なるほどなー。 一生懸命考えて考えて動いて改善して…の繰り返しでやっと少しずつ形になってきたものに、図星なアドバイスをもらったのはちょっとショックだったけれど、言われてみればその通りだった。

GLB200d AMGラインパッケージのタイヤ

夫のアドバイス

そして先日、この話を夫にしたところ、夫は笑いながらこんな風に言っていた。

いや確かにそうやわ、まさしくその通りやと思うわ。ええやんこの話、今度ブログに書きぃや。

と。(というわけでアドバイス通りブログにしてみたw)

夫も起業してしばらく経った頃、今の私と同じような状況に陥っており、そこから仕組み化を真剣に考えて、現在は夫がいなくても会社は問題なく回る体制ができあがっているそうだ。

というより「せっかく長年の夢であるポルシェを買ったのに、仕事ばかりでポルシェに乗る時間が無いことに愕然として、仕組み化を真剣に考えた」と言っていた(笑)

仕組みを作りの効果

この先輩からの衝撃的なアドバイスを受けてから私は、会社の仕組みを作ることに力を入れ始めた。

具体的には、プロジェクトの過程を見える化したり、マニュアルにしたり、ミーティングで意図や狙いを共有して実際にやってみて、そこで不具合が分かれば随時改善したり…

今までブラックボックスだったものを、一つ一つ見える化していく作業はとても時間がかかる上に、商談や納期までの制作には今までと同じく対応しなければならない。

1日24時間が全く足りない状況で、頭をフル回転させながら「どのようにして効率よく、質を保ちながら、まごころをこめて丁寧に進めていくことができるのか」まさに走りながら考える日々が続いている。

ただ、仕組み作りに取り組むようになってから、自分の意識が明らかに変化した。それの変化とは「お金を払って任せる」という意識が少しずつ高まってきていることだ。

今までの私は、一人で突っ走るタイプだった。

1社目に立ち上げた会社もほぼ一人でやっていたし、ブログは夫婦で運営していると言っても、何でも自分の目の届く範囲で一人でやるのが好きで、何よりチームは苦手だった。

でも今の会社で仕組みを作るには、人に任せる必要があり、任せるからには支払うフィーも上がる。フィーが上がるとなると、今よりサービスの単価を上げる必要があり、単価を上げるには、さらに品質を高めることが大切で、そのためには誰が参画しても同等の品質を保てるように、体制や育成の仕組みも強化しないといけないと思うようになった。

そんなことを考えて方向性を定めながらも、周囲に仕事を任せたことで、私もさらに営業活動に注力できるようになり仕事が増えだした。

こんな猪突猛進で失敗ばかりする私と一緒に走ってくれるメンバーには、頭が上がらないし、私もまだまだだけど、少しずつ良いサイクルが周りだしたように思う。

ポルシェに見合う人物になる

この立場になると、色々と忌憚のないアドバイスしてもらえる存在は減っていく。

でも今回の先輩からの衝撃的なアドバイスを通じて、私は会社のサービスにおける仕組みの重要性を再認識できたし、それに取り組むことで会社全体が成長する道筋が見えてきたように思う。

これからも、ビジネスパーソンとして、自分の意識や行動を常に見直し、挑戦を続けていきたいし、周囲の人々から学ぶことを恐れず、フィードバックを受け入れることで、自分自身や会社を成長させていきたい。

ポルシェ911カレラT

そして、カレラT納車も迫ってきているので(これについてはまた追って記事にします)、しっかりとポルシェに見合う人物になれるように…そして何よりローンを余裕で払える状態になれるように(今はカツカツで、ローンを払えなくなったら最悪売る!と公言しているくらいだw)これからも頑張っていきたい。

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

プロフィール

このブログが気に入ったらフォローしてね!

コメントを閉じる
  • コメント ( 7 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. jewn

    このブログ記事を読んだ今日、偶然コンテンツビジネスの仕組み化のセミナーを受講してきました。

    さまざまな事業やコンテンツが存在する中、講師の方が口を酸っぱくして
    おっしゃっていたのはそれらからの『属人性の排除』でした。

    士業やタレント業などは属人性そのものが売りとなるのでしょうが
    記事内で指摘されているように、多くの人に幅広い『サービス』を提供するには
    『属人性』を排除した効率的なビジネスの仕組み化が必須だと改めて痛感しました。

    やはりポルシェを手にする環境におられる方々はこの部分をしっかりと
    押さえているのだなと認識しました。

    本当に勉強になります。

    • MinaMina

      jewnさん
      有難うございます!
      これまで属人化されたものしか経験していないので、
      そこから脱却するのに本当に苦労しています^^;

      まだまだこれからですが、
      しっかり頑張ってまいります!

  2. Hiro veloce

    「色々と忌憚のないアドバイスしてもらえる存在は減っていく」
    確かにその通りだと思います。それだけに、昔からの自分を知ってくれている友人や仕事のパートナーは、本当に貴重な存在です。
    本当に困った時に助けてくれるのは、彼らですから。

    • MinaMina

      Hiro veloceさん

      そうですよね…
      忌憚のない意見をいってくれる存在の有難さを、
      今になってすごく実感するようになりました。

      前職の上司がすごく厳しい人で、当時は嫌いでしたが^^;
      今になって、有り難いな〜と思えるようになりました。

  3. Iwa

    「サービスというのは、経営者や特定の人が組み込まれていないもののことを言うんや。誰がやってもある程度等しく価値を提供できる仕組みが整っているものを言う。」

    というお言葉を見てポルシェの車作り、ニュルブルクリンクで最高タイムに挑戦する際のドライバーの名前を出さないという考え方に似ていると思いました。
    プロのこのドライバーに合わせたセット、特定のサーキット限定のセット(ニュルスペシャルの様な)で車を作るのではなく誰がどこで乗っても安心してアクセル、ブレーキ、ステアリングを高速域でも操作できる、だから車好きが恋焦がれるほど憧れるポルシェなのだと思います。

    Hiroさん、Miwaさんのブログを拝見しながら自分も仕事頑張ろうと勝手にパワーを頂いています。

    • MinaMina

      Iwaさん
      有難うございます!

      ポルシェ、、そうなんですね!
      このエピソードをお聞きして、ますますポルシェってすごいなぁと、、、
      そういうイズムが私は大好きで、
      ここまで人馬一体感のあるスポーツカーを作り続けていられる所以もこういうところにあるのだなぁと思いました。

      色々と有難うございます^^
      引き続きどうぞよろしくお願い致します!

  4. ポルシェ万歳

    こんばんは、いつも楽しく拝見しています。僕は、父から仕事を継承した人間ですが、資格職という関係もあり中々仕組み化というのが難しいところがあります。その中でも最大限のシステム化というのを考えています。ポルシェは、ものごとの基準を高めてくれる存在だと思います。