ポルシェ911(空冷964型)のリアスポイラー ウォール(ジャバラ)を交換
公開日:2021.08.07
暑い日が続くが、相変わらず964によく乗っている。ティプトロニックなので、街中も通勤もしやすく、普段使いできる空冷ポルシェとしては最高じゃないかと思う。
ある日、何気にリアスポイラーを上げて見てみると、ジャバラ(蛇腹)の構造をしたプラスチックの部品が劣化して、穴が空いてしまっている。特に走行に直接的な影響は無いが、後ろから見た時に格好悪いし、性能的な面でも良くないので交換することにした。
ポルシェのリアスポイラー
アウトバーンを走るクルマなので空力は大切
911というクルマは、リアが垂れ下がった形をしているため、もともとダウンフォース的にはあまり良くない。飛行機の翼を横から見た時の断面のような形をしているので、高速域だと逆に揚力が出てしまうのだ。
同じような形をしたクルマの中に、アウディの初代TTがある。これも当初は揚力が大きく、ダウンフォース不足でアウトバーンでの横転事故が多発したことから、小さなリアスポイラーがマイナーチェンジ後のモデルから付いたという話がある。
日本ではあまり問題にならないかもしれないが、アウトバーンのような環境では空力はとても大切なのだ。
964の電動リアスポイラー
964型以降の911では電動のリアスポイラーが装着されており、ある程度の速度(964の場合は80km/h前後)になると、自動的にリアスポイラーがせり上がるようになっているのだ。
このせり上がったリアスポイラーには、ジャバラ構造の伸縮するウォールがあり、真後ろから見るとリアスポイラーの下の部分は黒い壁になっている。これは前から流れてきた風をしっかりとエンジンルームに送り込み冷却する効果があるらしく、エアー吸入量は2倍になるという。
しかし、この壁に穴が空いていると、そのまま風は後ろに流れていってしまうことになる。
リアスポイラー ウォールの交換前後
交換作業はいつものビーフォースさんでお願いした。特に走った感じが大きく変わるとか、そういうものではないけれども、新しい部品は気持ちが良い。
普段、リアスポイラーは格納されているので、不具合になかなか気づきにくい箇所だ。964のオーナーの方はたまには手動でリアスポイラーを出して、点検してみるといいだろう。
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