今日は、911の日!ポルシェに乗るとは、歴史を継ぐこと。ポルシェ911の歴史を振り返ってみた
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今日は9月11日、「911」の日。きっとクルマ界隈のSNSも、「911の日」という話題で盛り上がるんだろう。ということで、今日は簡単ではあるが、911の歴史を振り返ってみたい。
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ポルシェ911の概要と歴史
遡ること60年。1964年にポルシェ911は誕生した。以来、高性能なスポーツカーとして世界的に知られ、リアエンジン・リアドライブ方式や、ファストバックの車体形状と丸型ヘッドライトはデビュー当初から現在まで継承されている。
ちなみに、ファストバックとは、車のデザインの一つで、車の屋根(ルーフ)からリアエンド(後部)まで、滑らかに傾斜する形状のこと。このスタイルでは、ルーフラインが急に途切れることなく、後方に向かって流れるように下降し、ボディ全体が一体感を持ったデザインになる。
まさに、ポルシェのデザインそのものだ。
901型(初代911)
初代911は、901。以前、新婚旅行でシュトゥットガルトにあるポルシェミュージアムに行った際、おそらくあったはずなのだが…当時の私はクルマに一切興味がなかったので、全く覚えていないし、写真もほぼ撮っていない。
なんと…もったいないことをしたもんだ。
901は、1963年、356の後継車としてフランクフルト・モーターショーでプロトタイプが公開され、1964年から本格生産が始まった。新開発の空冷水平対向6気筒SOHCエンジン(1,991cc)を搭載。130PS。高出力と低騒音を兼ね備え、将来的な排気量拡大も視野に入れて設計されたそうだ。
当初は「901」という名称だったが、プジョーが中央に0の入った3桁の数字を商標登録していたため、「911」に改名された。ポルシェのグレード名「カレラ」が初めて使われたのも、これが最初だ。
名前に歴史あり、面白いなぁ。
911モデルの進化
次に911モデルの進化について簡単に振り返ってみると、
初期モデルにはハンドリングの問題があり、フロントバンパーにウェイトを追加する対策が取られ、1966年発売の911Sは、スポーツモデルとして160PSにパワーアップし、ブレーキの強化や軽量化が図られた。
1967年のフランクフルトモーターショーでタルガモデルが発表され、1968年には、911Tが発売された。当時の911Tは廉価版モデルとして110PSにデチューンされ、コストダウンが図られたモデルだったそうだ。
私のファーストポルシェ、カレラTにはこんなルーツがあったんだ。
その後、911Lから名称変更した140PSの911Eが発売された。
その後はシリーズごとに改良が重ねられ、ホイールベースの延長、エンジンやトランスミッションの強化、排気量の拡大、トランスミッションの改善などが行われていった。
また特別限定モデルをみてみると…
・911R(1967年限定発売):レース・ラリー用の軽量モデル。210PSを発揮し、23台のみ生産。
・911カレラRS2.7(1973年限定生産):通称「ナナサンカレラ」。高性能モデルで、210PSを発揮。当初の生産台数はすぐに売り切り、1,000台以上が追加生産され、日本には14台のみが正規輸入された。
芦有で見たことあるナナサンカレラって、そんなに希少だったのか…すさまじい…。
その他にも、911カレラRS 3.0、カレラRSR、911カレラスピードスター、911カレラRS 3.8、カレラGT、GT2など、書ききれないほどの限定車モデル、名車が生産された。
また通常モデルとしては、
・930型(1974-1989年):1974年、アメリカの安全基準に対応するために外観が変更された。特に「911ターボ」はターボチャージャーを搭載し、高性能と豪華な内装で人気を集めた。特徴:ワイドフェンダーや大型リアスポイラーなど、外観にも変更。
・964型(1989年):80%以上が新規設計。四輪駆動モデルやティプトロニック(自動変速機)が導入された。
・993型(1993年):リアサスペンションをマルチリンクに変更。ポルシェ最後の空冷エンジンモデル。
・996型(1997年):水冷エンジンを採用し、初のフルモデルチェンジ。
・997型(2004年):丸型ヘッドランプが復活し、エンジンとトランスミッションを改良。
・991型(2011年):軽量シャシーを採用。後期型ではターボエンジンを全車に搭載。
・992型(2018年):最新モデル。GT3にはフロントにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。
で、今に至る。
911、実に長く、深い歴史がある。
わが家の911
最後に、これまでわが家にあった、また現在ある911をご紹介したい。
964型
911「MY1992 911 カレラ2(964A)」。
主なオプション・仕様は、以下だ。
RHD、4速ティプトロニック、アマゾングリーンメタリック(ボディカラー)、純正16インチカップホイール、MICHELIN Pilot Exalto PE2 F:205/55ZR16 91Y N0 R:225/50R16 92Y N0(タイヤ)、純正カセットテープデッキ/CDチェンジャー(これらは取り外し保管。購入時にパイオニア DEH-970 に換装。)、購入時の走行距離5.5万キロ、ミツワ正規輸入車、オリジナルコンディション
9911.1 カレラ4GTS
主なオプション・仕様は、以下。
RHD、PDK、アゲートグレーメタリック(ボディカラー)、GTSインテリアパッケージ、カーマインレッドメーターパネル、シートヒーター(フロント左右)、20インチカレラSホイール、助手席ラゲッジネット、スモーカーパッケージ、2シーター仕様、電動可倒式ドアミラー、
992.1 カブリオレ
911カレラカブリオレ。
主なオプション・仕様は以下。
RHD、8速PDK、アベンチュリングリーンメタリック(ボディカラー)、ブラウン(幌)、スタンダードインテリアブラック/モハーヴェベージュ、パーシャルレザーシート(内装)、 スポーツデザインパッケージ、スポーツデザインサイドスカート、911ロゴハイグロスブラック仕上げ、スポーツクロノパッケージ、19インチ/20インチCarreraホイール LEDヘッドライト、PDLSPlusを含む自動防眩ミラー、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシスト、ポルシェエントリー&ドライブシステム スポーツシート、シートベンチレーション(フロント)、マルチファンクションGTスポーツステアリングホイール、ストレージパッケージ ポルシェクレストエンボスヘッドレスト、ダークパルダオインテリアパッケージ
992.1 カレラT
私のファーストポルシェとなった、ポルシェ911カレラT。
主なオプション・仕様は以下。
エクステリアカラー:クレヨン
インテリアカラー: Carrera T インテリアパッケージ(コントラストカラー:スレートグレー)
シート: アダプティブ スポーツシート(18way電動調節)、メモリーパッケージ付き リアシート
エクステリア:スポーツデザイン パッケージ Porsche Exclusive Manufaktur サイドウインドウ トリム(ハイグロス ブラック)
ドライブトレイン/ シャシー:7速マニュアル トランスミッション フロント アクスル リフト システム リア アクスル ステアリング
ホイール:20/21インチ Carrera Sホイール (ハイグロスチタニウムグレー)
ライト:LEDヘッドライト、ポルシェ ダイナミック ライト システム プラス(PDLS Plus)を含む
コンフォート機能及びアシスタンス システム:レーン チェンジ アシスト
インテリア:ヒーター付きGTスポーツ ステアリングホイール(レザー) ストレージ パッケージ インテリア パッケージ(エクステリア同色塗装) スピードメーターパネル(ホワイト)
ポルシェに乗るとは、歴史を継ぐこと
ポルシェ全般に言えることだが、どの時代の、どのモデルにも、それぞれにしっかりと良さがある。
性格がちゃんとある。
「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われるが、確かに性能では最新のポルシェが最良だが、五感で感じる走りの楽しさでいうと、過去のモデルのほうがその特性が強い場合もある。
グレードが高い・低いからどうこうではなく、それぞれのモデルに、ちゃんとその味があるのが、すごいなといつも思う。
ベースにはベースの、ターボにはターボの、GTSにはGTSの、TにはTの…それぞれに魅力が詰まっているから、多くの人が、「乗り換えなんてできない!」と言って、増車していくことになるんだろう(すごいなぁ…皆さんw)
最近は、古いポルシェの多くが、海外に流出していると聞く。
日本で乗られていたものは、程度が良いものが多く、海外でも人気だそうだ。
以前73カレラに乗っておられるオーナーさんが、「クラシックの嗜みとは歴史を継ぐこと」とおっしゃっていたが、その言葉の深さの意味を、改めて思い知った。
992後期型モデルの生産枠が決まったという情報もポツポツお聞きするので、これからの911がますます楽しみな今日このごろ。
私もまた、911を購入できるように、頑張ろう!
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