新型911発表を前に、改めてポルシェ911の魅力について調べてみた!

ポルシェ・911

「911の日」の投稿

先日9月11日は「911の日」ということで、twitterでは「#911の日」のハッシュタグがついた多くのツイートが投稿されていた。「911」は本当に多くの人達に愛されているのだなぁ。…と、ふと、こんな疑問がわいた。

911って、何がそんなに魅力なんだろう…

パナメーラの良さや魅力については、私は世間一般の方よりは多少は理解できている方だと思うが、911に関しては、あんまりよく分かっていないというか…全然知らない。

というわけで夫に「911の魅力が分かる番組とか、なんか録画してない?」と聞いてみると、

「当然や、あるで( ̄ー ̄)」

ということで(やはり笑)ディスカバリーチャンネルの911特集「SUPERCAR SUPREBUILD」という番組を教えてくれた。

その中で紹介されていた911の魅力について、今日はご紹介したいと思う。

911の魅力とは?

ディスカバリーチャンネルの「SUPERCAR SUPREBUILD」は、現行911(991型)の後期型が発売されるタイミングで放映された特集番組で、その歴史や製造工程、モータージャーナリストの評価、社員さんのインタビュー等から911の魅力を紐解いているものだ。

その中で語られていた「911が多くの車好きの心を掴んで離さない理由」は大きく4つあった。

①ポルシェが最も力を入れる車だから

ポルシェは、もちろんすべての車種に力をいれて開発・製造をしているのだが、911については特別な思いがあるそうだ。911は「ポルシェとえば911」というポルシェブランドを象徴した車。

新型モデルがでるたびに、ファンからの厳しい評価にさらされ、他社からは詳細にベンチマークされる。もし「911」で失敗したら、ポルシェのブランドイメージに大きく傷がつくことになる。だからこそ、ポルシェは常に、最善の改善改良を重ねた上で911を世に送り出す。

最新技術を駆使して車を改良しても、それをファンが気にいるとは限らないが、ポルシェはこれまでにも、勇気を持って大きな決断を下してきた。

例えば、エンジンを空冷から水冷に変えた時。純粋なポルシェファンからは批判をあび、周囲は「911も、もう終わりだ」と噂した。ところが発売されると、その911(5代目996型)は、それまでの911の中で最も売れたモデルとなった。

また、2016年当時、911を自然吸気(NA)からターボに移行したことについても、この決断はポルシェにとっては「空冷から水冷に移行するよりも、大きな一歩」だったそうだ。

ターボチャージャーによってパワーも増し燃費もよくなるが、一方でターボラグが生じるリスクが生まれる。ターボでありながら、そう感じさせない911を作るために、ポルシェは技術改良を重ねた。その結果ポルシェは「最新の911は最善の911」を見事に体現することとなった。

②リアエンジン

リアエンジンこそが911の最大の特徴。運転してみると、他の車では感じられないリアエンジン特有の面白い動きを体感することができる。911ほど、アンダーステアとオーバーステアの原理をよくあらわしているスポーツカーは無いそうだ。

ただエンジンをリアアクスルより後ろに積むなんて、常識的にはありえないこと。なぜなら、コーナーを曲がろうとするとき重心が一番後ろにあると、物理学上、ハンドリングが難しくなり車体のコントロールがしにくくなるから。

ただ911の運転の醍醐味はまさにこの部分にあって、前輪がグリップ力を失い、ハンドルをきっても車が曲がってくれず、まっすぐ前に進んでしまう「アンダーステア」、車の後ろがふられ、やがてスピンしてしまう「オーバーステア」、それらをドライバーの腕でコントロールするのが、911の運転の魅力。

また前にエンジンがないので、運転席からの長めがとても良く、シフトにちょうどいいペダル位置もリアエンジン車の良さだそう。

③完璧を目指して作られる

製造現場では、全員が完璧のさらに上の完璧を目指し911を作る。ネジの正しい回転数、生産ラインを止まらせないための生産時間の制限、ハンドメイドのような精巧さで、911は年間3万台製造されている。1台作るのに要する時間は、なんと30時間。

④社員が誇りをもって働く

911はドイツシュトゥットガルトの郊外のツッフェンハウゼンの工場で作られる。歴代911も、新型モデルも、多くがこの地で誕生した。工場で働く社員さんへのインタビューでは「シュトゥットガルトの住人として、ポルシェを作れるなんて光栄だ」「給料のためじゃなく、911が特別な車だからここで働いているんだ」と皆さんイキイキ話されていた。

小さい頃、父親がポルシェの工場で働いた姿を見て「大きくなったらポルシェで働きたい」という夢をいだき、実際に入社してきた社員さんも少なくないようだ。完璧さの追求は、こうした社員さんの存在によって代々受け継がれている。

911(991)後期型の評価は?

最後に、911(991)後期型の評価について。

発売前は「911全てにターボモデルなんて、ありえない」と言われていたが、実際は、911の魅力であるハンドリングの癖がより良く改善され、走りをより楽しめるスポーツカーとなった。今までの「911」の中で最も乗り心地がよく、最も豪華で洗練された最高の911だ。

すごいな…べた褒めだ。まぁ911特集だから、番組側もそんな悪い評価はしないだろうけど、それにしても911はすごいのだなぁ〜。

ここまで最高な評価がなされた現行911を、この秋に発表される新型911はどのように超えてくるのだろうか。こうして911について少し知ってみると、新型911の発表がますます楽しみになってきた!

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