【ポルシェオーナーズファイル #19】718ケイマン 購入・オプション・走行レビュー
公開日:2019.08.21
②MT / マニュアルトランスミッション
MTは、慣れるまではキツいです。クラッチは重く、シフトもリバースに入れる時が固く、ニュートラルに戻ろうとする力も強いです。ただ、慣れてしまえば問題ありません。
ショートストロークのシフトフィールは完璧で、「操ってる感」が味わえて凄く良いです。「スポクロなし」なのでオートブリッパー機能は無いですが、日常使いのシフトチェンジには全く問題ありません。
③乗り心地 / 乗り味
「PASMなし」ですが「標準18インチ」のおかげか、しなやかな足で不快な突き上げはありません。PASMを付けるのは「標準18インチでも更に快適にしたいクルマ」か「スポーツ走行するクルマ」か「インチアップしたクルマ」で十分だと思います。
④ハンドリング / ブレーキ
コーナリング性能に優れるミッドシップですから、ワインディングが真骨頂ですね。とはいえ、街中で1つ1つの交差点を、ちょっとスピードを出しながら曲がるだけでも、これ以上ない人馬一体感を味わえます。
PASMもスポーツシャシーもPTVもスポクロもない「どノーマル」ですが、軽快感と電子制御の介入のない自然なフィーリングが最高です。
ブレーキもノーマルなので718Sより一回り小さいですが、スポーツ走行しない限りは問題ないと思います。日常や高速道路で効きが甘いと感じることは皆無です。
⑤燃費 / メンテナンス
「スポーツモードの街乗り」で7㎞/Lほど、「スポーツモードの高速道路」で10㎞/Lほどです。ノーマルモードでは走らないので分かりませんw
まだ納車して2ヶ月ですが不具合等一切なく、メンテも修理も未経験です。
⑥家族、周囲の反応
・親兄弟に知られたら殺される(!?)ので、ポルシェを買ったことは家族には言っていませんw
・スバリストの友人は、乗せるたびに大喜びしています。かつての荒々しいスバルサウンドと同じらしいです。
・1台持ちしか無理なので通勤にも使っていますが、職場での反応は「羨望か嫉妬」の両極端なものですね。
⑦お気に入りポイント
フロントマスクのデザインです。つり目型のヘッドライトが、丸目の911よりも戦闘的な印象を与え、バンパー両端の細長いインジケータライトが、フォグランプのあった987や981よりダイナミックでシャープな表情なのがお気に入りです。
個人的にはオプションのスポーツデザインパッケージより、ノーマルなフロントマスクの方が程よい車高と丸みを帯びたフォルムで上品な印象がするので好きです。
5)今後ポルシェを購入するなら絶対つけたいオプション
・「GTスポーツステアリング」
→やっぱりスポーツカーですからハンドルは小さい方が良いです…。
・「スポーツテールマフラー」
→標準の台形型マフラーはカッコ悪いかもと最近思うようになりました。
6)気になる部分
多くの自動車評論家の方々が既に言われてますが、やはりエンジン音です。個人的には、荒々し過ぎて下品な感じがしてしまいます。
7)総評
ポルシェはオプション商法だと言われますが、ハイソカー(死語)として快適性能系オプションを付けまくったり、サーキットマシンとして走行性能系オプションを付けまくったりすれば確かに高いです。
ですが、僕の様にベーシックの718に必要最小限のオプションを付けただけでも十分にポルシェの真髄(動的質感)を味わえます。
走行性能系オプションの一切ないベーシック718のMTを例えるなら「素材本来の味だけで勝負した究極のブレッド&バター」「シンプルイズベスト」と言った感じでしょうか。
8)あなたにとってポルシェとは?
一流の職人が作り上げた精密かつ高性能な一級品
〘ブログ管理人所感〙
ポルシェのどのモデルを買っても、皆さん「乗り味、走りはしっかりポルシェだ」とおっしゃいます。ケイマンは「入門編」と言われていますが、侮るなかれ、その性能は紛れもなくポルシェで、私も初めて運転した時、その素晴らしさに驚きました。ナイヤさん、この度は有難うございました!
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コメント ( 2 )
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オーナーズファイル#8を書かせていただいた者です。比較的近い仕様で大変来海深く読ませていただきました。読者の参考になればと思いコメントさせていただきます。
私の718ケイマンとの主な違いは,タイヤ/ホイールのみ(私のサマータイヤは19インチ・アドバン,ナイヤさんのは18インチ・ピレリ)でしょうか。
トランスミッション,乗り心地/乗り味,ハンドリング/ブレーキについてはほぼ同じ印象のようです。燃費は私はノーマル主体,ナイヤさんはスポーツモード主体ということですね。
ただ
> ベーシックの2リッターエンジンの性能は、「スポクロなしのMT」だと、スポーツモードですら発進加速がダルく、
> 油断するとすぐストールしますw発進さえしてしまえばパワー、トルク、レスポンスどれも全く問題ない素晴らしいエンジンです。
の「発進」の部分だけは若干印象が異なります。718ケイマンのMTはたしかにギア比が高めです。PDKは7速,MTは6速ということもあるのか,例えば1速はMTの方がギア比が高いため,クラッチミートに繊細さを要求するのはたしかです。当然アイドリングスタートの場合は決して速くはありません。ただ,発進加速がダルいとは思いませんでした。素早い発進をするのにおいしいミートポイントは2500~3000rpmくらいで,そのまま回転を落とさないようにクラッチミート/スロットル操作してそのままフルスロットルにつなげると,びっくりするくらいの加速感が得られ,うまく発進できた満足感も得られたという印象です。このくらいだとクラッチはびくともしません。もちろんケイマンSや911にはかなわないわけですが,素のケイマンでも少しでも路面状態が悪いと4000rpmあたりでホイールスピンすることもありましたからタイヤの性能は使い切っていると思います。
なお,オプションについてはGTステアリングとノーマルステアリングの違いは外径もありますが,スポーク部分の側面がノーマルはクローム仕上げ,GTはマットブラックというところが大きな違いだと思います。
PorscheDreamerさん
いつも有難うございます!
そして、こちらに貴重な情報をコメント頂き有難うございます!
また後日、コメント共有の記事にて、
改めて共有させて頂きます!
何卒よろしくお願いいたします。