雨の日にはポルシェに乗って
公開日:2020.07.21
雨の日、ポルシェ
夫がだいぶ前に、「雨の日には車をみがいて」という本を読んでいた。
当時の私は車に興味がなかったので、「なんで雨の日に車を磨くん、どうせ濡れるのに」などと言っていたが、夫は、
わかるわ〜これ。雨ですぐに濡れるから車を洗わへんとかそういうことじゃないんや。わかるわ〜。
と言っていた。
今なら、なんとなーくその気持ちがわかるような気がする。(かといって雨の日に車は磨かないけども)
今年の梅雨は本当に雨が多かったので、雨の中でポルシェを運転する機会が結構あったのだけど、雨の日のポルシェもなかなか雰囲気があっていいなぁと改めて思った。
ポルシェはかなり密閉感を感じられるクルマなので、雨の中では「自分」と「ポルシェ」という存在だけが引き立つというか…
他のクルマに乗るとそこまで感じないけれども、ポルシェに乗ると、今この空間に「自分」と「ポルシェ」しかいないような、そして雨の音だけがしとしとと聞こえて、なんだか不思議なクルマとの一体感に包まれる。
ポルシェのダイレクト感
夫も、以前から雨の中でクルマを運転するのがとても好きで、特に空冷ポルシェに乗ると雨をダイレクトに感じられるらしく、こんなことを言っていた。
空冷ポルシェは現代のクルマよりも、雨の音がダイレクトに聞こえる。雨が屋根にあたってはじく音が、なんとも言えず心地よくて、小さなワイパーが不器用な感じに必死で雨を拭いてくれるのも愛着がわく。
また、車内も狭くて密閉感があるから、この雨降りドライブの雰囲気が何ともいえず好きや。雨の日に『茶室』に居るような感覚に近いんちゃうかな…知らんけどw
と。確かに、空冷ポルシェであば、雨の日のドライブにもより雰囲気が出そうだなぁと思う。
また夫は、豪雨の日に走りに行くのが好きで、自称「悪天候ドライブマニア」なのだが、先日も私と娘たちが寝た後、凄まじい雨が振り始めたらしく、我慢ができずに夜中にGT3で豪雨ドライブに行ってしまったそうだ。
悪天候下でのドライブについて夫は、
昔から、雨や雪の中でドライブするのが好きや。大雨の日はクルマも少ないしな。クルマの外は悪天候なのに、クルマの車内は快適というギャップがええんや。なんか、クルマに守られている感というか、安心感というか、上手く言えへんけどクルマとの相棒感が強まる感じが好きや。
と言っていた。
大雨の日にわざわざドライブに行くなんて、ほんとにクルマの運転が好きなんだなぁ(笑)
「でも、大事なポルシェや愛車を、雨の日には走らせたくないっていう人も多いと聞くよな。濡れるし汚れるし。そういうのは全然気にならへんの?」と以前聞いてみたことがあるのだが夫は、
特に気にならへんなぁ。僕はクルマの運転そのものが好きやから、クルマは運転してなんぼやと思ってるし、汚れたらまた洗えばいいし、もし傷んだら直せばいいしな。
と言っていた。なるほど(笑)
今度来る992カブリオレには、ウェットモードがついているので、それが果たしてどのような感じなのか、ぜひ体感してみたい。
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コメント ( 4 )
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いつも楽しく拝見しています。「雨の日には…」私も学生時代に読みました。まだ自分の車を持っていなかった頃です。本を読みながら、早く自分の車を欲しいと思っていました。
私は雨の日にはポルシェに乗らないで、他の車にしてます。貧乏性ですね(笑)五木寛之さんの小説で車を扱った作品に「わが憎しみのイカロス」があります。少し趣は違いますが印象的でした。
Garudaさん
この本は有名な本なのですね。
「クルマが似合う、こんな素敵な大人になりたいものだ…」と本を読んで思いました。
雨の日は、特に微妙な雨の日は単にクルマが汚れるだけなのでポルシェに乗るのは躊躇してしまいますよね^^;
実は若い頃、荒れた天気と酷道マニアでした。
ま、やり過ぎてガチで帰って来れなくなったり
高潮の側の道で引き潮にクルマが横滑りして海にさらわれそうになったりして(笑)
ま、今じゃ良い思い出です。
最後に酷道を走ったのはガヤルドで四国の400番台国道を抜けた時でしたかね。
もう10年以上前の事です。
ご主人はまだまだ若いのでこれから色々と新しい経験を積まれて
さらなるクルママイスターになられるでしょう。
そしてクルマに失望する事も増えるかもしれません。
(知れば知るほどね。)
でも、期待してしまうんですねぇ
ニクイ存在ですよクルマって奴は
かず黄金丘陵さん
すごいです…!今もバイクでぶいぶい言わせておられて(言い回し古いですね)、お若い頃は酷道マニア!
さすがに夫もそこまでの酷道は走ったことが無いと思います^^;
クルマというのは奥深い存在ですね。
私も落ち着いたら、いろいろな場所に走りに行ってみたいです。