夫は今年の春まで、911GT3ツーリング（991後期型）を所有していた。オプションや仕様には大変こだわっており、売却については何ヶ月も悩んでいたが、今年の春に手放す決心をした。そんな夫だが、先日「僕が、新型911GT3ツーリングパッケージ（992型）を買うなら、こんな仕様やオプションにするかなぁ」と言って、コンフィギュレーターを見せてくれた。

というわけで、あくまで個人的な好みなので参考情報ではあるが、以下、ご紹介したい。

911GT3ツーリングパッケージの外観

ボディカラーなど

ボディカラーは、GTシルバーか、アゲートグレーにする。新色のシャークブルーがとても個人的には興味あるが、それは羽付きのGT3で選びたい。ツーリングパッケージの性質上、派手な色はリセールを考慮して避けた。（派手な色が悪いのではなくて、中古車市場を見ていると車種の性質やコンセプトにあった色が好まれる傾向がある。ツーリングパッケージの場合は派手な色のものは、中古車市場での動きが鈍い。逆にRSといったモデルだと、派手な色でも人気がある。）

ツーリングパッケージはブラックエクステリアを選択。これはGTシルバーという明るい色を選んだためだ。例えば、ゲンチアンブルーなどの濃い色の場合は、ブラックエクステリアではない方が映えるように私は思う。

ホイールなど

ホイールは、黄色キャリパーのPCCBを付けるなら「サテン ダークシルバー塗装仕上げホイール」にする。赤キャリパーのノーマルブレーキなら「サテン ネオディーム塗装仕上げホイール」が色のバランス的に好みだ。

ライト

LEDヘッドライトブラックを選択。これはツーリングパッケージブラックを選ぶので、それと合わせてヘッドライトの中もブラックにした。ちなみに、LEDマトリクスヘッドライトは、田舎の真っ暗な高速や国道を走ることが多い人はとても役に立つと思うが、都会中心の人には全く不要。それに992からは普通のLEDでもめちゃくちゃ明るい。

992の場合は、マトリクスヘッドライトにしてもライトの見た目がそんなに変わらないことから、リセールへの影響は軽微で、そんなにプラス要素にならないと予想される。

Exclusiveデザイン テールライトは、ボディのGTシルバーと合わせ、そのままモノトーンな雰囲気にリアをまとめたかったので選択した。

ルーフ、ガラス

プライバシーガラスは、カーボンルーフの黒との連続性を持たせるために選択した。

軽量カーボンルーフは、どのくらい走行性能に効果があるかは不明だが、今回はデザイン重視で選んだ。GTシルバーのような明るい色の場合、屋根を黒にすると、クルマ全体が低く見えるので好みだ。これは単に色のために選んだので、後でラッピングとかでも良いかもしれない。

走り系のオプションなど

PCCB

ポルシェ セラミックコンポジット ブレーキ（PCCB）、高価なので迷うところだが、せっかくのGT3だし、一般道メインで使うなら、これはやっぱり選びたい。ブレーキダストは皆無、制動力は抜群で、タッチも良好。超高速域のフルブレーキでも、通常のブレーキには無い「その先」の制動力がある。あれから色々とPCCBのポルシェを体験したが、どれも共通するのが、極低速ではその軽さゆえ、少しハネ気味な乗り味だが、高速時はかなりフラットな感じになり乗り心地と安定感が良い。

ちなみに、一般道をメインに走るなら耐久性は全く問題ない。私の経験上、パッドもローターも減りが驚くほど少ない。明らかに鋳鉄ブレーキよりよく持つ。サーキットも年に数回程度なら問題なし。ただし、サーキットでも、ブレーキに厳しい富士スピードウェイなどに頻繁に行く人は普通ブレーキの方が良いと思う。あとは、予算と黄色キャリパーという見た目がほしいかどうかで決めるといいように思う。なお、GT3のPCCBの場合はリセール評価もプラスに影響するので、PCCBの費用が丸々損になることはない。

スポーツクロノなど

スポーツクロノパッケージは、ダッシュボードのストップウォッチをアクセントとしてほしかったのと、PCMにパフォーマンス ディスプレーが表示されるようになるので選びたい。これがあるからといって大したプラス査定にはならないかもしれないが、逆に無いと、「GT3なのになぜスポクロが無いの？」と思う人の割合が大きいと思う。

フロントアクスル リフトシステム。これは過去記事でも書いたが有無を言わず必須オプションだ。GT3の場合はリセールにも大きく響くポイントだ。

911GT3ツーリングパッケージの内装

インテリアカラー

インテリアカラーは、ノーマルのブラック一色でもいいけれど、せっかくなのでステッチを入れたい。そこで、レザーインテリアにして、外装と同じGTシルバーのステッチを選択した。

シート

シートはツーリングパッケージなので、スポーツシートプラスにした。先代ツーリングパッケージは18Wayで注文して満足していたけれど、GT3の場合はメモリー機能もハンドルの電動調整も付かないので、少し割高感が否めない。なので、今回は4-wayを選択した。（羽つきGT3ならフルバケットシートを選択する。これもクルマのコンセプトにあった仕様を選ぶ。）

シートヒーターは、クーペなので無くてもいいが、念の為つけた。本当はベンチレーションが選びたいが、GT3には設定が無い。

シルバーグレー シートベルトは、外装のGTシルバーと合わせた。もう一つの案としては、レーシングイエローを選び、PCCBのイエローと合わせても格好いい。その場合は、メータ類、もしくはステッチなども黄色にしてもいいかもしれない。（差し色を入れる時は、外装のどこかの色と合わせると、まとまりが良い。唐突にメーターだけ派手な色とかすると、中古市場でなかなか動かない物件になる確率が高いようだ。）

992の場合、標準のパネルで十分に質感は高いが、カーボンインテリアパッケージ（ハイグロス）はさらに質感があがる。こういう分かりやすい内装のオプションはリセールにもプラスになりやすいので、高いが損は少ない。

ストレージ パッケージは無料オプションで、小物入れが増えるので、選択しない理由はない。

以上が、夫が買うなら…ということで考えた今回の新型911GT3ツーリングパッケージの仕様です。ポルシェコードは下記に載せておくので、もしよろしければこちらもご覧いただければと思います。

http://www.porsche-code.com/PNB56XY9