ポルシェクラシックのマガジン「ORIGINALE」10周年記念号が発刊に
公開日:2024.11.09
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ポルシェクラシックの世界へ誘う「ORIGINALE」
ポルシェのクラシックカー専門誌「ORIGINALE」が10周年を迎えたそうだ。
「ORIGINALE」は2016年の創刊以来、多くのポルシェ乗りの本棚に欠かせないコレクターズアイテムとなっている。
この本はクラシックポルシェの部品やリバイバルパーツなどのカタログとなっており、最新号は現在、すべてのクラシックパートナーと各ポルシェセンターで入手でき、ポルシェマニアなら読むだけでも楽しい代物だ。私の家の本棚にも何冊か置いてある。
これまでに675,000部が発行され、最新の第10号は93,000部以上印刷されたという。
ターボ技術50周年を祝う特集
今回の記念号では、ポルシェのターボ技術に焦点を当てた特集が組まれているとのこと。ターボ技術は50年にわたり、各世代の911シリーズのトップモデルを象徴する技術として定着してきた。
この記念すべき節目を祝して、第10号の背表紙には、最初の市販モデルである911ターボ「No.1」のシルバーメタリックカラーが採用されているそうだ。この特別なクルマは、ブランド創設者フェリー・ポルシェの妹、ルイーゼ・ピエヒの70歳の誕生日のために製作されたという。
夢のガレージ – ティム・スウィフトのポルシェコレクション
今号では、イギリス人コレクターのティム・スウィフトが所有するガレージの内部も紹介されている。
そこには1980年製の911ターボを含む、数々のクラシックポルシェモデルが収められているという。スウィフトは情熱と丁寧さを持って、希少モデルから愛情を込めてレストアされたクラシックカーまで、印象的なコレクションを築き上げたとのこと。
スウィフト自身は19世紀初頭の邸宅に住んでおり、その隣に現代的なガレージを建設するには長い承認プロセスが必要だったという。完成した165平方メートルのT字型の建物は、天窓からたっぷりと自然光が入る「ほこりのない空間」として、彼のクルマたちに居場所を提供している。ここには1971年製の911 Tや1997年製の993 4Sなど、空冷ポルシェモデルが芸術作品のように展示されているそうだ。
クラシックカーの魅力を再発見
「ORIGINALE」第10号では、カレラGTのためのミシュランの新型タイヤ「パイロットスポーツCUP 2」も紹介されている。元ポルシェ工場ドライバーのヨルグ・ベルグマイスターがミシュランのテストサイトでこのタイヤをテストし、「パフォーマンス的に完全に新しいレベルにある」と評したそうだ。
さらに、パシャ、タータン、ペピータなどの象徴的なインテリアファブリックの復活も特集されているという。これらのパターンは、元カラー&トリムスペシャリストのドロテア・ミュラー・グッドウィンによって精査されたとのこと。ポルシェクラシックの復刻により、356から968までの多くの歴史的スポーツカーやクラシックカーのインテリアを、オリジナルの納車時の状態に戻すことができるようになったそうだ。
ポルシェはクラシックカーの保存とケアに力を注いでいる。
ブランドのスペアパーツと修復の専門家たちは、クラシックポルシェモデルに関する数十年の経験を持っているという。80,000以上のクラシックパーツの開発、製造、提供により、スポーツカーメーカーはオーナーたちがクルマを可能な限り長く健全に保つことをサポートしている。毎年約200のオリジナルパーツが再発売されているそうだ。
工場でのレストアや、ゾンダーヴンシュプログラムの一環としての個別の顧客の要望に応えることも、重要なビジネス領域となっているとのこと。歴史的なクルマを所有する顧客にとって、最初の接点となるのは最寄りのポルシェセンターであり、世界中に92の認定クラシックパートナーがあり、日本にもいくつかの認定クラシックパートナーのディーラーが存在する。
これを機会に「ORIGINALE」を手にとって、クラシックポルシェの世界を覗いてみてはいかがだろうか。
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