ポルシェ 新型カイエン、工場の製造工程を総力取材!(したTV番組をまとめてみた)
公開日:2018.09.07
ポルシェカイエン特集
わが家では「ポルシェ」というキーワードがタイトルに入っているTV番組は、自動的に録画されるようになっており(どんな家だw)、先日ディスカバリーチャンネルで放映された番組「世界のハイエンドSUV:ポルシェ・カイエン」についても、もちろん録画されていた。
新型カイエンの工場での製造工程、カイエンの歴史を特集した回だったのだが、夫が結構面白いというので「工場の製造工程とか興味ないけどな〜」と言いつつ何の気なしに見てみた。すると意外に、知らないことだらけで面白かったのだ。
倒産危機を救ったカイエン
ポルシェは、今から70年前の1948年に、ポルシェの名前を冠した初のモデル「ポルシェ356」を世に送り出した。その後は、2シーターのスポーツカーメーカーとして進化を遂げてきたが、1993年前後は経営難に陥り、倒産の危機にあった。
年間の販売台数はわずか1万〜12000台程度(2017年の世界販売台数は24万6000台)。そこで、ポルシェは思いきった方針転換をする。なんと、スポーツカーとは対局にある車、ブランド初のSUVを発売したのだ。
ただ、カイエンの登場に、当時の昔からのポルシェファンは「ブランドを殺す気か?」「よりによってなんでポルシェが4ドアのSUVを?」と猛反発。またフロントエンドが911に似たデザインになっている外観についても、当初は否定的な意見のほうが多かった。
ところが蓋をあけてみると、カイエンはポルシェ史上最大のヒットとなった。ハンドリングがよく、ポルシェらしいスポーティさは失わず、パワフルでオフロード性能にも優れている、まさに万能車。初代のターボには、SUVとしては異例の400馬力のV8ツインターボエンジンが搭載され、「趣味」も「実用性」も兼ね備えた車ということで、飛ぶように売れた。
カイエンは、ポルシェの窮地を見事に救っただけではなく、これをきっかけにポルシェは、従来の「スポーツカー」から「すべてのセグメントで、他社よりスポーティな車を作るスポーツカーメーカーへの脱却」に成功した。
なんなん、カイエンってめっちゃすごいやん(;゚Д゚)!
今のパナメーラがあるのも、カイエンが成功したおかげと言えるかもしれない。
新型カイエン製造工場について
新型カイエンはどこ国の工場で作られているのかご存知だろうか?私はてっきり、ドイツのポルシェライプツィヒ工場だと思っていた(パナメーラはライプツィヒ工場で作られている)が、実際は中央ヨーロッパに位置するスロヴァキアの首都、ブラチスラヴァのフォルクスワーゲンの組み立て工場で作られている。
*写真はディスカバリーチャンネル「世界のハイエンドSUV:ポルシェ・カイエン」の画面から拝借
知らなかったなー。
この工場は最新設備をそなえており、600人の従業員が常時3交代制で新型カイエンを作っている。1日あたりの生産台数は400台。「え!?400台も!?」と思ったのだが、ポルシェの世界販売台数の3割強をカイエンがしめているそうだ。
新型カイエンが作られているこの工場は、1970年はじめに建設された。その後オーナーがかわり、1990年代はじめに、工場はフォルクスワーゲンのものに。最初の頃は、ここではフォルクスワーゲンPassat(パサート)を手作りしていたが、その後徐々に扱う車種が増え、設備も新しくなり、フォルクスワーゲンの中で最も先進的な工場へと進化を遂げた。
広さはなんと、200万平方メートル。東京ドームの広さが約4万6千平方メートルだから、東京ドーム約43個分!?
でかいっ(;゚Д゚)!!
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