妹のMINI クーパーD(3ドア)が納車。ポルシェ乗りの兄が乗ってみたらどう感じた?

BMW MINIのエンブレム
レビュー・試乗記

夫が、妹の購入したBMWミニクーパーの試乗レビューを書いてくれた。よろしければぜひ、ご覧ください。


今まで何度か弟のクルマの納車記事やレビュー記事は書いてきたが、今度は私の妹の話になる。妹は年齢は7つ離れており、妻と同い年だ。今まで約20年、ペーパードライバーだったのだが、今回、思い切ってクルマを購入した。購入したのはBMW ミニクーパーD(3ドア)だ。

最初、フィアットかアバルトにしようか、それともミニか?と悩んでいたようだが、ミニに落ち着いたようだ。なぜミニにしたのか?と聞くと、やはりそのデザイン雰囲気が好みだったようで、ディーラーに行ったその日に即決で買ったらしい。

今回、妹の運転の練習に付き添う中で、何度か自分でも運転してみたので、そのレビューをしてみたい。

BMW MINI クーパーDの外装

今回のクルマは仕様としてはほぼ素の状態のミニクーパーだ。付いてるものといえば、ペッパーパッケージと、LEDヘッドライト、クロームライン・エクステリア、ユニオンジャックのサイドスカットル。ホイールは15インチで、外装色はブリティッシュ・レーシング・グリーンにホワイトのルーフだ。

BMW MINI クーパーD

BMW MINI クーパーD

このブリティッシュ・レーシング・グリーンはとても深い緑でかなり美しい。明るい場所でも、暗い場所でもしっかりとグリーンを主張する色で、イギリスらしい雰囲気もミニのデザインによく合っている。

BMW MINI クーパーDの内装

内装色はカーボン ブラックにファイアーワークのスタンダードシートだ。シートはなかなか座り心地は良い。正確に言うと、特別ホールド性が良いとか、快適だというわけではないが、一方で一切悪いところが無い。座面の厚さ、シート長、質感なども十分で個人的には好きなシートだ。

BMW MINIの内装

BMW MINIのメーターパネル

BMW MINIのエンジンスイッチ

センターコンソールの大きなサークルにはナビが収まり、視認性も良い。タコメーターは少し視認性が悪いように感じるが、そもそもそういうクルマではないので、これはこれで良い。

全体的な質感は、高級とは言えないものの、決して安っぽさは感じない。このくらいのクラスのクルマは、手の届く所は高級な素材を使い、そうでないところは安っぽいプラスチックを使うなどして、差をつける車種もあるが、ミニの場合は満遍なく同じような素材で、どこもそれなりの手触り、質感を確保している点が好感が持てる。

BMW MINI クーパーDの街中での走りは?

エンジンはセンターコンソールのスイッチで始動する。なかなかこのスイッチ類も質感がよく、操作感もしっかりしていて高級感がある。1.5Lの3気筒ディーゼルエンジンは振動こそそれほど無いものの比較的、大きめの音で目覚める。

アイドリング時の音は、車内ではそれほど大きくないが、外で聞くとディーゼルっぽい音質で、ガラガラとした音はハッキリ聞こえる。

BMW MINIのシフトセレクター

BMWとよく似たシフトセレクターをドライブに入れて走りだす。このモデルから7速DCTになっているそうだが、とても走り出しは滑らかで通常のトルコンATのような感じである。言われなければこれがDCTなのか、トルコンATなのか全く私には分からなかった。

走り出すと、今までのディーゼルっぽい音が嘘のように消える。このミニのディーゼルは、走り出すと全くといっていいほどディーゼルらしい音を感じさせない。1750~2250rpmで最大トルク270Nmを発生するだけあり、街中の加減速は全くストレスは無い。

交差点でスピードを落とし、曲がってから加速していく際のスピードの乗せ方などは、とても気持ちの良い加速感だ。当然、信号待ちからの出足や、坂道での加速も申し分なく、街中においてはパワー不足はまず感じない。

一方、高速道路で追い越し加速をするような速度域では、やや加速感がマイルドに感じるのも事実。たぶん、データ的にはそんなに遅くはないのかもしれないが、街中での低速域の加速感が良いだけに、高速域でもその加速感を期待してしまい、余計にマイルドに感じてしまうのだと思う。

BMW MINI クーパーD

街中での乗り心地については、意外としっかりとした足という印象だ。15インチの65扁平から想像すると、もっと柔らかくフニャフニャした感じかと想像していたが、全くそんなことはない。スタビライザーもこのクラスにしては太めなのだろうか、低速の大入力ではゴトゴトと左右に揺れることもあるが、スピードが出てくるとフラットになる。これは典型的な欧州車の足をしている。

総じて乗り心地は良いが、国産車の足に慣れた人が乗り換えると、低速でのマナーが気になる人もいるかもしれない。

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Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

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