メルセデス・ベンツ 新型GLS400dに試乗
公開日:2020.07.19
GLSへの期待
GLSを試乗するにあたり、私にしては珍しくyoutubeの試乗動画を何本か見て予習してた上で試乗に行った。その上で、気になるポイントは主に3点だった。
✓果たしてどのくらいなめらかな乗り心地なのか
動画では口を揃えて皆さん「ラグジュアリー」「なめらかな乗り心地」と絶賛されていたので、そこへの期待値がかなり高まっていた。
✓後部座席の乗り心地はどうか
以前家族でアメリカに行った時に、先代のGLSをレンタルし1週間ほど乗ったが、舗装がそこまでされていない道もあり、その度に後部座席がバスのように揺れて気持ち悪くなり、ほぼずっと寝ていた。なので、先代と比べて新型はどのくらい後部座席の乗り心地が良くなったか気になっていた
✓運転した時の上質感、ラグジュアリー感はどうか
動画では、自動車評論家の皆さんがかなり絶賛されていたので、勝手に「運転した感じは、以前わが家にあったS63クーペをそのままSUVにしたような上質なしっとりした感じ」だと想像していたので、それを体感したかった。
ただ…結論から言うと、この予習がいけなかった。勝手に自分の中でGLSの期待値をめちゃくちゃ上げてしまい、まるでベントレーのベンテイガのようなとろみのあるしっとりとした乗り心地を想像してしまっていたので、今回は何も予備知識なく試乗に行った方が良かったと深く反省した次第である。
というわけで、まずは後部座席(2列目)に乗ってみることに。
さすがはGLS、シートの質感が素晴らしく、分厚くて座り心地もとても良い。そして、空間がかなり広い。シート位置を一番前にしても、足元にはまだ余裕があった。
それどころかシートに深く腰をかけると、足が床につかないほどだったので、長身な男性でもゆったりと座れると思う。(そして私の足は相当短いのだろうな)
シートの背もたれも倒せるので、これなら長距離ドライブでもかなり快適に過ごせそうだ。そして2列目も電動調整機能付きとはほんとにすごい。
また、2列目専用のエアコン吹き出し口を備えており、スイッチ一つで2列目で独立して温度や風量の設定ができる。さらにはシートヒーターつきだ。完璧やな。
3列目をのぞいてみたところ、当然のことながら狭かったけれども、子どもが乗る分には十分だと思った。しかも3列目のシートにもシートヒーターがついており、独立してエアコンの温度と風量の調整ができる。また、3列目に人が乗った状態でも、トランクに荷物が乗せられるとのことだ。
いやはや、あっぱれである。
また、2列目のアームレストは収納力もバッチリで、しっかりとしたドリンクホルダーもついていた。
その後、夫の運転で一般道を走った。
以前乗った先代GLSよりも、揺れは少なかった。ただ、試乗コースは大阪市内で、アメリカの道と比べると舗装がちゃんとされているので、その違いも大きいかもしれない。
乗り心地はなめらかでゆったりとしていたが、路面の凹凸の衝撃をビタッと吸収した安定した乗り心地という印象ではなかく、少しふわふわ感があった。試しに車高を変えてもらったところ(足回りのかたさは変えられない)車高を高めにすると、乗り心地がずいぶんとかたい印象に変わった。
通常であれば「車高を低くすると乗り心地がかたくなる」のだと思うが、SUVのGLSの場合は、車高が高くなることでサスがピンとはった状態になるので、そのぶん固くなるという説明を受けた。
ただこうすると、後部座席ではガタガタした感じが結構気になったので、通常の車高のほうが乗り心地がゆったりしているので良いと思った。
とはいえ正直「現行カイエンの後部座席の方が、もっと揺れがなくビタッと安定していてなめらかだ」と感じたかな。ただこの点については、試乗時は7人乗りのところ3人しか乗っていなかったので、もっと人数が多く乗ればびしっと安定したのかもしれない。また夫いわく、
新機能の、E-ACTIVE BODY CONTROLがすごいみたいやな。GLS580にはこれが装備されるらしく、それやと乗り心地はまた全然変わってくると思う。そっちも気になるなぁ。
と言っていた。
そして繰り返しになるが、今回の試乗については、私がyoutubeの動画で予習して勝手に乗り心地に対する期待値をあげすぎたことが良くなかった。GLSが素晴らしいクルマで有ることには違いなく、予備知識無く乗ったなら、きっともっと感動したはずだ。
加えて、乗り心地以上に、かゆいところに手が届く完璧な装備のおかげで、ラグジュアリーな雰囲気や快適性を同乗者含めみんなが存分に味わえるのがGLSの良さなのだなぁと感じた。
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