車のボディーカバー作りに魂を込めてーポルシェサポーターズfileVol3.仲林工業仲川晃一さん
公開日:2018.07.23
Chapter3.仲川社長から見たポルシェ
3-1:仲川社長の意外な一面
仲川さんは、もともと車好きなの?
いえ、それがそうでもなく…(笑)ホームページを見たお客様からは「改造した車に乗ってそう」「休みの度にサーキットに走りに行ってそう」と言われるのですが、免許を持っているとはいえペーパードライバーですし、人生で一度も自分の車を持ったことはありません。
車そのものには、正直そこまで興味があるわけではなく申し訳ないのですが…ただ「大切なものを綺麗に保ちたい」というオーナーの皆さまの気持ちは、ちゃんと理解しているつもりです。
今は2日に1度のペースで持ち込んで頂いた車の採寸していますが、最初にカッコイイ車を見た時よりも、サンプルを作り、カバーをかけて、車が綺麗に覆われて車が隠れた状態をみて「めっちゃええやん!」と満足しています(笑)
ボディカバー作りには昔から興味はあったの?
そうですね。子どもの頃から常に身近にあるものだったので、自分の人生に深い縁があるものだという気はしていました。
ただ子どもの頃は「なんで大人は、わざわざこんなギンギラギンなカッコ悪いシートを車にかけるんだろう」とずっと思っていました(笑)でも次第に、ボディカバーは車を守り、劣化を防ぐ大切な役割を持つものだと知り、その奥深さに触れて、興味を持つようになりました。
現在当社のボディカバーの色はシルバーですが、たまに「赤や黒のカバーが欲しい」と希望される方もおられますが、うちはこのシルバー色一本でやっています。確かに赤や黒はカッコイイのですが、赤や青は鳥がふんをしやすい色と言われていますし、黒は太陽光を吸収するので車に負担になります。そのようなリスクを一番防げる色はどれかと研究を重ねた結果、現在のパールやグレーが入っているブルーシルバーにたどり着きました。
以前、「櫻の花びらの模様があるもの」や「迷彩柄」といった案も出たのですが、車に負担をかけ、機能的にはよくないということで、残念ながらボツになってしまいました…(笑)
3-2:ポルシェについて
多くの車を見てきた仲川社長からみたポルシェとは?
デザインが非常に洗練されていると思いますね。走行時の空気抵抗や、風の切り方といった空気力学的なことを研究しつくされた上での、美しいデザインだと思います。また、無理をして極端にかっこよく見せようとするのではなく、シンプルで綺麗なデザインであるところもいいですよね。それでいて、ひと目みてポルシェとわかる雰囲気を持っている。
実際ボディカバーを創る時も、ポルシェはデザインがシンプルで洗練されているので、型がすぐ決まるんです。デザインを狙いすぎた車は、つっぱりが出たり生地が足りなくなったりすることもあるのですが、ポルシェはバランスとれたデザインなので、型がスパッと決まる。
これは、カイエンであろうが、911であろうが、全てのポルシェにおいて言えることですね。
3-3:これからの展望
ここまでボディカバーに情熱を燃やせるってすごい…
そ、そうなんですかね…(笑)有難うございます。お話したような工夫も、自分たちにとっては当たり前のことなので、取材を受けると必ず「そんなところまで考えて、ミシンを使い分けているのですか?」などと驚かれます。
そのことで逆にこちらが「これは当たり前だと思っていたけれど、結構すごいことなんだな」と知る機会になっていますね(笑)
先日も「ボディカバーをかけていたので、週末の豪雨でも全く車が濡れていなかった!そういう部分をもっとアピールした方がいいですよ!」と言って頂いて…嬉しいお声なのですが、ミシン目や通気性を考えると「100%雨が入らない」とは言い切れないので、あまり過剰にアピールはしたくないなと…(笑)謙虚に、コツコツと、やっていきたいです。
これからの展望は?
ホームページにはもっと力を入れていきたいですね。現在ご注文頂くのはネットがメインなので、お客様にとってもっと見やすく分かりやすいサイトにしたり、動画で注文の説明を追加したり…そういった改良は重ねていきたいです。
ただ、将来のビジョンや目標は、あまり具体的には描いていません。それよりも、注文して下さったお客様お一人お一人に、納得し満足して頂けるボディカバーを届けていくことを何より大切にしています。そのことにしっかり集中することを積み重ねていった先に、何か新しい展開が生まれていけば、その時に考えていけばいいと思っています。
これからも、ボディカバー作りに魂を込めて、頑張って行きたいです。
【ブログ管理人Minaの所感】
仲川社長のお話は、「車にとって良いボディカバーであるか」の軸が一貫してぶれていませんでした。会社の宣伝や事業拡大といったことより、「目の前のお客様に満足していただければ自然と次に繋がっていく」という姿勢が、多くのお客様に支持されるボディカバーを作り続けられる秘訣。私も、パナメーラのボディカバーを今度作ってもらおうと思います。仲川社長、有難うございました!
【仲林工業について】
■会社名:仲林工業株式会社
■代表者:仲川晃一
■事業内容:自動車カバー、自動車用品 縫製全般
■所在地:大阪府富田林市喜志町4丁目6-10
■電 話:(0721)24-8110
■HP・ご注文はこちら
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。