ブログ記事、こんな風に書いてます – 構成、編集のポイントなど
公開日:2019.08.30
読みやすい記事?
ブログ読者の方にお会いしたとき、「ブログの文章が分かりやすく読みやすいですが、どんな風に書いてるんですか?」「もともと書く仕事をしていたのですか?」と言って頂くことがある。
ただ、私自身深く考えて記事を書いているわけではないので「そうですねぇー、ずっと書く・話すという仕事をしてきたので…あと、書くこと自体は結構好きですね」と、全く答えになっていない返答をし続けてきた。
そして先日。読者の方が、ご自身のブログ(エクスポネンシャルライフ)に「文章の表現力も軽やかなのに情報量は満載というまるでブログ界のポルシェのような存在」という文面とともに、このブログをご紹介下さっていることを知った。
身に余るお言葉…有難うございます…。
というわけでこの機会に、自分がどうやって記事を書いているのか、少し整理してみることにした。
そもそも、私は活字を読むのが苦手だ(…おいっ)。小説や漫画なら読めるけれど、新聞やビジネス書に関しては、読んでも内容がまったく頭に入ってこない。自分自身が活字を読むのが苦手なので、こんな私でも、「読みやすく、分かりやすく、楽しく読める文章になるには?」を考えて、日頃から文章を書くようにしている。
今日は、私が最もよく書くパターンの記事の書き方のポイントついて、「構成」と「編集」の2項目に分けて考察してみることにした。
1.構成は落語を参考に
まず、記事の構成についてだが(構成というほど大層なものではない)、私の場合は「落語」を参考にして作っている。
以前の職場に、プレゼンがとても上手い先輩がおられたのだが、ある時「なぜそんなに話すのがうまいのか?」と質問してみた。するとその先輩は「僕は、落語を参考にしているんや」とおっしゃった。
落語は最強のプレゼンやと思う。落語家の話ひとつで、聞き手はまるで、その場で一緒にその出来事を体験しているかのような感覚を味わえる。画像やモニターなど何もないのに、情景を思い浮かばせ、笑わせ、ひきつけ、映画やドラマを見ているような気にさせる。この技術は本当にすごいとある時感激して以来、、僕は話すときは落語を意識してるんや。
と。
「なるほど…!私も、情景が思い浮かぶ話し方や、書き方ができるようになりたい」と思い、そこからしばらくは落語をよく聞いていた。とはいえ、落語は大変奥が深いので、私はその真髄を全然理解できなかったが…少しでも落語に近づけるような書き方が出来るといいなぁと日頃から思っている。
①ストーリーで書く
自分が何かを体験してきた記事(イベント参加、ツーリング等)については、出発してから帰宅するまでを「ストーリー」で書くことが多い。たとえば、こちらのGT3ツーリング納車の記事。
当日の朝、ディーラー担当の方がカイエンで自宅まで迎えに来て下さり、ポルシェセンターに到着し、夫婦揃ってGT3をこの目で初めて見て、その後、初走りに行くまでのストーリーを書いた。
読んでくださった皆さんに「まるでその場に居合わせた」かのような気持ちになってもらえると良いなぁと思っているが、一連の流れを書くわけなので、どうしても尺が長くなってしまう(爆)
②体裁を気にせずとにかく書く
人それぞれ色々なやり方があると思うが、私の場合は、体裁は気にせず、一旦はとにかく全体をだーっと書いてしまう。時系列が逆になっていようが、変な日本語になっていようが、下書きのつもりでとにかく気にせず大枠を書く。
逆に、最初から綺麗な文章で書こうとすると、とたんに何も書けなくなってしまうのだ。
③写真を入れる
文章のみで情景を思い浮かべることは至難の業。幸いブログは落語とは違い、言葉のみで表現する必要はないので、記事にはできるだけその文章に合わせた写真を入れるようにしている。
そういえば、5月にGT3の納車に立ち会った時は、相当な枚数の写真を撮った。店内に展示されているポルシェ、夫が書類にサインをしているところ、担当者が手袋をつけるところ、エレベーターに乗るところ、出されたコーヒー、etc…。
「こんな写真、絶対使わへんよなw」と思うものでもとりあえず撮っていると、その中に意外と使える写真があったりする。とはいえ、実際は9割がボツだが…(笑)
④会話を入れる
落語を聞いていると、登場人物の会話がよく出てくる。この「会話」によって、話に臨場感が増し、より面白くなるように思う。なので、このブログでも、夫との会話や、担当者の方との会話など、「会話」を頻繁に挿入するにしている。
例えば、
「夫にアクセルワークをスムーズにしたほうがいい」と言われた。
という書き方ではなく、
夫に、「アクセルワークをもっと意識してみたら?『ON、OFF』ハッキリさせるんじゃなくて、もっとジワーッと踏んだり抜いたりするんや。そしたら、今よりシフトショックなくなって、運転がなめらかになるわ。」と言われた。
という風に書く。あえて関西弁のまま書いているのも、よりリアルに夫婦の会話を描きたいなぁという思いからだ。
⑤「いち記事、いち笑い」を心がける
文章の中に笑えるポイントがあると、そこにメリハリと楽しさが生まれるので、できるだけ、「いち記事、いち笑い」を心がけて文章を書くようにしている。
とはいえ、落語家さんのように、どっかんどっかん笑いをとるスキルは私には無いし、笑いの感覚は人それぞれ違うので「自分が面白いと思っても、周囲にとっては面白くない」ということも多々あるだろうなと思いつつ…。
ただ、真面目に文章書きすぎて笑いが一個もない記事も結構ある(爆)
次のページ→実は「編集」作業の方が大変!?私が意識している編集のポイント…
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 2 )
トラックバックは利用できません。
今回、私がブログの鏡として尊敬している
「ポルシェがわが家にやってきた」において、
当方のブログを紹介していただき、本当に
ありがとうございました。
この記事を何回も何回も読み直しているうちに
改めて気づかされた事がありました。
最初にこのブログに訪れた時に
ポルシェ愛が溢れ出す内容の記事から、
突然マニアックな掘り下げ方をした記事が
平易な表現を使いながら、非常に読みやすい
内容だったので
「ブログ初心者の自分でもこういう
文章なら書けるかもしれないな」
などと
実はMinaさんのような文章の達人が
練りに練って書いた記事である事に
気付かず・・・
とんでもない勘違いをしたところから
自分のブログがスタートしたんだなと気づきました笑
一見すると本人のセンスでスラスラと書かれた
ように見える文章でも、ここまでの構成・編集を
経た上で世に出されている事に改めて
『ブログ界のポルシェ』
という表現は間違っていなかったんだな
と自負しております!
今回の有料教材レベルの価値ある記事を
今後のブログ運営にしっかり役立てて
いきたいと思います。
改めて、本当にありがとうございました。
jewnichiさん
こちらこそいつも本当に有難うございます!
今回の記事は、本当に自分の首をかなり締めてしまった感があり、
偉そうに言うなら、改めてもっとちゃんと書かないといけないなぁーと、良い意味で自戒の記事になりました。
私自身はクルマは素人なので、
正直自動車メディアの記事を読んでも今ひとつわからない部分があり…
そんな私が読んでも分かりやすい内容で書いてみよう、
わからないことは夫に聞いたり調べたりして勉強していこうと思っているうちに、
今に至ります。
また色々と情報交換させていただけると嬉しいです。
引き続きよろしくお願いいたします!