「どうすればポルシェを買えるようになる?」素朴な疑問を夫にぶつけてみた

ポルシェの買い方

ポルシェが欲しいんです!

夫は月に数回、ポルシェで芦有ドライブウェイに走りに行くのだが、ある日、展望台に来ている若者にこんなことを聞かれたことがあるらしい。

僕もポルシェが欲しいのですが、どうすればポルシェを買えるようになりますか?

と。

確かにこの問いは興味深いし、ポルシェを自分で買う目標を目下継続中の私も知りたい(笑)というわけで夫に「どうすればポルシェを買えるようになるのか」聞いてみたところ、こんな返答が返ってきた。

そやなぁ。一番大事なのは「ポルシェを買う」という熱量の大きさやと思うわ。

“熱量の大きさ”とな…(-_-)

そういえば、かの有名な”経営の神様”松下幸之助が、講演会の席で参加者から「どうすればダム経営ができるようになるか」と聞かれ「それはダム経営をやろうと強く思うことですなぁ」と答えたという話を以前聞いたことがあるが、そんな感じだろうか。(天下の松下幸之助と夫を同じ土俵にあげるなんて畏れ多いけど)

でも「ポルシェをどうすれば買えるのか」とわざわざ聞いてくるぐらいだから、その若者の「ポルシェが欲しい」という気持ちは強いはず。そこでこんなことを聞いてみた。

「でも、そうやって聞いてくる若者だって、ポルシェを本気で欲しいと思ってるわけやろ?ポルシェを買うという熱量は大きいんじゃない?」

すると夫は、

いや、大きくないと思う。「どうやったらポルシェを買えますか?」と聞かれた時に僕は、「欲しいなら今すぐ買えばいいんですよ」って言った。それなりにみんな良いクルマに乗ってたしな。でも「いや、そうは言ってもお金が…」とか「妻が良い顔しなくて…」と言って、ほんまに買おうとしているようには思えなかった。
本気でポルシェが欲しいなら、それを解決するために自然と体が動いてしまうはずなんや。転職するなり、起業するなり、中古で安いポルシェを買うなり、奥さんを説得するなり、具体的な行動に移すはずや。そうならへんのは、本気で欲しいと思ってないんちゃうかな。周囲や常識を気にして自然と動かないのは僕から言わせたら、それは全然熱量が足りない証拠や。

と。なるほど…言われてみればそうかもしれない(-_-)

僕は昔から「いつか絶対にポルシェを買う」と決めてたから、大学時代は学校から遠い駐車場付きのアパートにわざわざ住んで、家賃を払うために頑張ってバイトしてたし、ポルシェが載った雑誌を本棚に並べて、いつもポルシェのことを考えてた。社会人になりたての頃、まだお給料も少なかったけど、「911とフォルムが似てる」という理由でアウディTTを思い切って購入した。その後、会社を辞めて起業もした。
ドイツに行った時も、ポルシェのレンタカーを借りて運転して、帰国後はその時に撮ったキーの写真をスマホの待ち受けにして、あたかも自分がポルシェオーナーになったような気分で過ごしてた。
ほんまにポルシェが欲しいと思ってたから、少しでも近づくために、何かと動いてたように思うわ。

なるほど。

自分の今までの人生を考えても、そうかもしれないな。前職で「営業トップになろう!」と決めた時は、トップになることしか頭になく必死だった。だからトップになれた。一方ダイエットに関しては「痩せられたらいいな〜痩せたいな〜」程度の弱い願望だから、ついチョコレートやポテトチップスに手を出してしまい、いつまで経っても痩せられないんだろう(爆)

夢は、簡単には叶わない

「なるほどなー分かる気がするわ−」と言うと、夫がこういってきた。

世間では、夢を叶えた成功者が「諦めなければ、夢は叶います」って言うやん。でも僕は「夢なんて、そんな簡単には叶わへん」と思ってる。四六時中そのことについて考えて、動いて、ある意味そのことに狂うくらいにならんと、夢は叶わへん。しかも、その努力が正しい方向じゃないとダメや。夢を叶えるっていうのは、そんな甘いもんじゃないと思うんや。

それは本当にそうだと思う。私も「諦めなければ夢は叶う」「成功するまでやれば成功するんだ」という言葉を信じて、必死で今の仕事を約10年やってきたけど、結局夢は叶わなかった。まぁ、10年で諦める程度の弱い意思では、叶えられないということだろうな。

「っていうことはあれかな。頭ではポルシェが欲しいと思ってるけど、心の中ではそこまでポルシェがほしいと思ってないから、叶わないってことなんかなぁ?」と聞くと夫は、

そうやなー。というより、無意識のうちに「自分にはポルシェを買うなんて無理や」と思ってしまってるんちゃうかな。そう考えると僕は、社会人になりたての頃から、ポルシェを買うイメージを鮮明に描いてた。将来、友達と2人でポルシェに乗って、秋風が気持ちいいワインディングロードをツーリングしてる光景がありありと目に浮かんでたわ。人間は、イメージしたことは実現できると言われてる。だから僕はポルシェを買うことができたんちゃうかな。

と。

「じゃあ今の私は、このブログが世界中の人に見てもらえるようになって、毎年夫婦で世界中のサーキットレースをめぐりながら、現地のカフェやアップルストアでブログを書いて発信する生き方をありありと想像できてるから、将来そうなれるってことやろか」と聞くと、

いや、それは知らんけど(-_-)

とあっさり切り捨てられた。夫は良くも悪くも正直だ(爆)

まぁ、「ポルシェを買う」という熱量を大きくするんやったら、環境を変えたらええんちゃうかな。ポルシェオーナーと交流してみたり、ポルシェに乗せてもらったり…そうすることで、よりリアルに感じられるから、感覚としてイメージしやすくなるし、そもそもそういう人たちの考え方や生き方などはすごく勉強になると思う。
それに、自分があたかも既にポルシェを持ってるかのように、いい意味で自分を勘違いさせて、心理的障壁を取り払うのは大事やと思う。そうやってると、モチベーションもあがり、行動やお金の稼ぎ方も次第に変わっていくはずや。

と。なるほどなー。

最後に、夫はこのような言葉で返答を締めくくった。

まぁ、吉田松陰的に言うと、
「諸君、狂いたまえ」
ということや、以上。(夫は吉田松陰が好きなのだ)

そら吉田松陰くらい狂えば、ポルシェだってすぐ買えるやろな。私も「二十一回猛子」にならないかんということか(笑)

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

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