高級輸入車ディーラーでのクルマの買い方 – 注文から納車まで
公開日:2019.12.19
生産時期確定
注文後数ヶ月して生産時期が確定すると、ようやく納車が現実味を帯びてくる。生産時期が確定すると、わが家の担当のHさんはいつもすぐに連絡下さるが、他のディーラーには連絡をくれない営業マンもいるそうなので、その場合はこちらから随時確認するのが良さそうだ。
ただこれもタイミングの問題なのだが、ポルシェの場合は夏頃(7月〜8月頃)でモデルイヤー(日本で言う車検証の年式とは違う)が変わる。たとえば、2019年の夏以降に生産されるモデルは2020年モデルとなる。
ポルシェのようなクルマは毎年、少しづつ改良が加えられ、生産年(モデルイヤー)によって同じモデルでも多少仕様が変わるのだ。マイナーチェンジのさらにマイナーなモデルチェンジとでも言おうか。
そのため、納車時の車検証上の年式と、生産される年式(モデルイヤー)が異なる場合が多々ある。わが家のパナメーラターボの場合も、車検証では2017年型だが、生産タイミングとしては2018年型(MY2018)になった。(あと、ポルシェは夏にしばらく工場がお休みするので、その間は生産が停まるとも聞いたことがある。)
そしてこのような点から、注文した時の価格と、最終的な価格が変わることもよくある。ボクスターGTSやパナメーラターボについても、蓋を開けてみると、注文した時の価格よりも20万〜30万ほど高くなっていた。
私が当時「え、なんで!?注文した時の値段でやってくれるんちゃうん!?向こうの都合で、価格が高くなりましたっておかしくない!?」と言ったところ夫は、
いやそうなんやけど、でも、ポルシェとかはそういうもんなんや。注文時にもそういう説明は受けた。あくまで納車時の金額が最終の額になる。途中での値上げや、仕様変更等で値段が納車時には変わってることはよくある。
と言っていた。
生産時期が確定し、生産ラインにのると、1ヶ月ほどで完成するようだ(モデルによって多少違うと思うけれど)
ディーラーで注文の最終手続き
生産が終わる頃、ディーラーで注文の最終手続きをする。ここで、車庫証明といった必要書類を用意して持参し、クルマの最終価格を確認し、ディーラーの注文書類への記入や捺印を行う。ただこの時点では夫はいつも「まだ来る実感が無い」といつも言っている。
やっぱり実際に実物を見るまでは、実感が沸かないよなぁ。GT3に至っては、
「実際に実物を見ても、実感が沸かない。他人のクルマみたい」
と言っていた。
輸送からディーラー到着
自分のクルマの生産が完了しラインオフしたら、次はドイツから日本の豊橋港(ポルシェは全てここで陸揚げとのこと)まで船便で運ばれる。
ただ、船便だと豊橋港に到着するまでに1ヶ月半程度かかるので「そんなに待てない!」という人は、飛行機で空輸してくれる特急納車サービス「エアデリバリーサービス」を使うという手もあるそうだ。これなら、ラインオフから納車まで最短でわずか1週間。ただし、料金はこの記事の当時では60万円プラスだそう。(*出典:Response「さすがポルシェ、納車も世界最速!」))
豊橋港に到着したポルシェは、再チェックされた後、各ポルシェディーラーに運ばれ、そこで点検などが行われる。わが家の担当のHさんは、ディーラーに到着した時点で、「今到着しました。この後、コーティングと点検に出します!」という感じで、着いたばかりのポルシェの写真を撮って送ってくださったりする。(これは大変ありがたい)
諸々整備やコーティング等に出されて、ディーラーに戻ってくるまでは、約1週間程度かなぁ。ただGT3の場合は、GW前だったので工場もお休みになり、点検が終わり戻ってくるのに少し時間がかかった。
納車
その後、ディーラーと納車日を調整し、ようやく納車日が決まる。納車の日、わが家の場合は、Hさんが自宅まで迎えにきて下さり、お店にて納車になるけれど、これ以外の納車の方法もあるのだろうなぁと思う。
納車日の様子(GT3)については、こちらの記事で書いているので、よろしければご覧ください。
最後に、わが家の971パナメーラターボの場合の注文から納車までの時期をまとめると、
■2017年3月初旬:注文
(この時点では、納車は早くて10月、恐らく11月あたりと言われていた)
■2017年8月:生産ラインに乗る
(モデルイヤーは、注文時の2017年ではなく、2018年型になった)
■2017年9月末:ディーラー到着予定
■2017年10月中旬:納車
だった。
最後に、ポルシェの注文から納車について夫は、
オーダーで買う場合は「値段も納車時期も変わる可能性があるもの」だと思っておくのが良いわ。日本人は納期とかに細かい民族やから、通常の国産車の注文と同じような感覚でいると、『ありえない!』と怒る人もいるかもしれんなぁ。
と言っていた。
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コメント ( 4 )
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この買い方こそポルシェ(欧米の車)の楽しみですよね
旦那さんのようにコンフィグレータでのシミュレーションを繰り返す気持ちわかります!!
決定納期までに散々迷ったり、生産枠に一喜一憂したり、最高の購入プロセスです。
一方で、マカンが発表になり数多くの見積もりや試乗があった中で、購入に至らないのは、オプション地獄(?)と納期だったらしいです。
「この買い方に慣れていらっしゃらないと、半年はお待ちいただく」ってなった時点で商談終了になることも多かったらしいです。
その反省・教訓もあってマイナーチェンジのマカンは○○パッケージなるものを導入したのかもしれませんね。
あくまでも憶測ですが、、、見込み発注もしやすいし。
このようなブログは初めてポルシェを購入される方には、非常に心強いので、末永く続けて下さい!
風の坂道さん
ご無沙汰しております!
なるほどーマカンの件、なるほどなるほどですねー!
確かに、マカンは今までとは違う購買層を狙ったんだろうなぁとは思っていましたが、
そうなると、書かれたような問題が出てくるのですね。
マカンのカタログを見た時、○○パッケージというのがあって、
「あれ、なんでマカンはそんな風になってるんだろう」と思いましたが、
確かにそういった背景があったのかもしれませんね。
なるほどー勉強になります。
これからも引き続きよろしくお願いいたします^^
ポルシェはちょっと特殊ですよね。
あまりに豊富なオプション(4ドアならパワステくらい標準にしてよ。ドアノブ紐とかそれもオプション。。)すぎるために、自分でカスタマイズした新車だと納期がべらぼうにかかります。
それを回避するためにディーラーが勝手にパッケージ化して注文だしてる新車を一覧にして、「この中から選んでくれたら納期は1-2ヶ月です!」ってな具合でした。
まぁフェラーリみたいに、発注して納期が来る頃にはフルモデルチェンジしてるよりましですけどね(笑)
なので、ポルシェは中古が1番!ということでディーラーにはよく行ってました。しかし、パナメーラの無いこと無いこと(笑)
最近はSUVばっかりですね。
そんなこんなで私はマセラティ乗りです\(^^)/
グランカさん
ポルシェのオプションはめちゃくちゃ細かいですよね。
「これをつけておかないと、あの機能がつかない」とかややこしいことも多くて、
混乱しそうでした(笑)
パナメーラの中古って少ないのですね…!
確かにカイエンやマカンはたくさん見かけますよね。
新車だと乗り換えのタイミングと納期が合わないことも多そうですし…
マセラティに乗っておられるのですね!素敵です!