991前期の各グレード乗り比べ | 運転レベルでオススメグレードは違う。
公開日:2021.10.16
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ポルシェ991ベースグレード試乗
先日、ブログ読者の方のポルシェ911に試乗させて頂いた。その911は、991前期型のベースのカレラで、オプションは「BOSE、電動格納ミラー、スポーツステアリング、シートヒーター」のみというシンプルなものだ。
そして、ボディカラーはガーズレッド。
まさに、山口百恵の歌にあった「真っ赤なポルシェ」のイメージそのもの。(時代的には991ではないけれど)
待ち合わせ場所につき、実際にガーズレッドの911を見せていただくと、それはもうとてもとても美しかった。どんな背景にも赤が映えて、絵になる。ずーっと眺めていたくなるほど綺麗だった。
また、わが家のGTSとは違いお尻も小さくて、上品な女性のような雰囲気で、思わず、「これ、売るとき言ってもらっていいですか?(まだ買えないけど)」とオーナーさんに言ってしまったほどだった。
実際に乗らせていただいたのだが、まずエンジン始動音が気持ちがいい。うるさすぎず、静かすぎず、ちょうどいい。また走り出すと、スポーツエグゾーストのオプションがついていないにも関わらず、ボディの後ろから粒の揃った気持ちの良いエンジン音が響いてきた。
思ったよりも大きい音で、夫も、
エンジン音、めっちゃええ音するな。スポーツエグゾーストなしでも十分やわ。スポエグとの違いは、アクセルを抜いた時のバブリング音が無いだけに感じるなぁ。
と言っていたが、本当にそうだなぁと思った。
また、今回試乗させて頂いた991にはPASMはついていなかったのだが、そうは思えないほど乗り心地が良かった。低速でもコツコツした感じはなく、ある程度のスピードでもなめらかで「これは街中でもまったく大丈夫だなぁ」と感じた。
そう考えると、やはり現行992は全体的に足回りがものすごく硬いのだなぁ。
ただ、芦有ドライブウェイのコーナーをある程度の速さで走ると、少し怖い感じがしてしまった。…が、これは、私の運転スキルによるところが大きい。
基本的な性能はとても素晴らしいのだが、カレラ4GTSの安定感の感覚で走ると「あ、この速度で曲がると、ちょっとふられそうだな」と思う場面があったり、クルマがどこまで行けるのかがつかめず、いつものペースで走ることが出来なかった。
秋のポルシェ 911前期祭り
その後、 芦有ドライブウェイの展望台でひと休憩しようと立ち寄ったところ、なんと、911.1カレラSカブリオレが停まっているではないか!
わが家のGTSと同じく、ボディカラーはアゲートグレーで、茶色の幌。PCCBの黄色のキャリパーが映えたとてもかっこいい911だった。
すると夫が、「あ、これ●●さんのやつや!」と。
そう、なんとこの911カレラSがカブリオレ、以前こちらのブログでもご紹介させていただいたオーナーさんのクルマだったのだ。
なんという偶然…期せずして、ヤマザキ秋のパンまつりならぬ、「ロユウ秋の991前期まつり」が開催されることとなった。
そしてその後、911カレラS乗らせてもらうと、またベースとは全然違っていて驚いた。グレードやオプションが違うと、こんなにも違うのか。
走り出しはベースより少し重さを感じたが、一度走り出すとやはり速い。またPCCBの効果か、ブレーキが通常のブレーキ以上によくきいてくれるので、コーナーもビタッと安定して曲がっていける。接地感も強く、ロールもほぼ無い。
また、オープンにしてエンジン音が頭上から降り注ぐ中、秋の風を感じながら、マニュアルモードにして走るのは、そらもう気持ちが良かった。
「もう、このまま永遠に乗っておきたい」とさえ思った(笑)
ポルシェのベースグレードの本当の魅力
その後、今度はベースグレードのガーズレッドの911の助手席に乗り、夫の運転で体感してみたのだが、走り出して数秒で、私は思わずこう叫んでしまった。
えー!!私が運転したときと全然違う!!クルマがイキイキしている!!
…え!?こんないい音するん!?こんなに曲がれるん!?水を得た魚みたいになってる!
私が運転した同じクルマと思えへん…!!
と。
この時の驚きの様子を動画に撮っておいて後から見返すと、めちゃくちゃ面白かったのだろうなぁと思うが、私は車内で終始驚き、叫んでいた(笑)
同じクルマと思えないほど、クルマがイキイキして、この911が大変良い車であることがようやく体感できたのだ。夫も、
せっかくいいクルマなんやから、ある程度高回転を維持しながら走らないともったいないわ。僕は自分のGTSの走りもめっちゃ好きやけど、このベースのカレラのほうがある意味で、走らせる楽しさをしっかり味わえるように思う。
僕のGTSは四駆やから、コーナーでもめちゃくちゃ安定して速く走れて楽しいけれど、逆にベースでオプションもあまりないシンプルなこの911を、どうやって乗りこなしてやろうと考えながら、クルマと対話しながら走るのがめっちゃ楽しいわ。
クルマをねじ伏せながら走る感覚や、クルマの「まだまだ行ける!ついてこれるか!?」と言う声に、オーナーが答えながら、呼吸合わせながら走って、バシっと決まったときなんか、最高に楽しいで!
と言っていた。
なるほど…いやぁ…その域に行けたら楽しいんだろうなぁ。
今回、991前期のGTS、S、ベースと同時期に乗り比べることができて、こんなことを思った。
「運転がうまい人が、ポルシェのベースグレード(992はベースでも高性能過ぎるが…)に乗ると、クルマの運転本来の楽しさが味わえる。逆にクルマの運転に自信のない人は、GTSなどの上位モデルの方が、接地感も強くがっしりしていて、ロールも少ないので、安心して楽しめる」
と。
これからは、スイスポで運転技術の向上目指してさらに頑張ろうと思う。今回貴重なお車に乗らせて頂いたオーナー様、本当に有難うございました!
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