雨の日には空冷ポルシェ911に乗って
公開日:2019.03.19
雨の日のドライブ中に
先日、親戚の結婚式があり、家族4人で参列させて頂いたのだが、当日のお天気はあいにくの大雨。やはり…(-_-)前日は晴天だった上に、義母が超晴れ女なので、親戚中みんな「○○さんがいるから、当日は絶対晴れる」と言っていたのに、残念ながら私の雨女パワーの方が勝ってしまったようだ。
結婚式は無事に終わったが、夕方帰宅する頃には、雨は一段ときつくなっていた。そんな中、クルマを走らせていた運転席の夫がこんなことを言い出した。
なんか、こんな雨の日って、無性に空冷(964C2)に乗りたくなるんや。この前、雨の日に会社から空冷で帰ってた時、「このまま家に帰らんと、宮崎あたりまで行ってまおか」と思った程やw
と。
毎度のことではあるが、また変なこと言い出したな〜と思いながら「そうなん。なんでなん(-_-)」と聞いてみると、
空冷って、現代のクルマと違って、雨の音がダイレクトに聞こえるんや。雨が屋根にあたってはじく音が、なんとも言えず心地いいし、小さなワイパーが不器用な感じに必死で雨を拭いてくれるのも何だか愛着がわく。あと、車内も狭くて密閉感があるから、この雨降りドライブの雰囲気が何ともいえず好きなんや。なんか雨の日に『茶室』に居るような感覚に近いんちゃうかな、、知らんけどw
と答えた(そういや、空冷納車の日も雨だった)
へぇ〜そうなん(-_-)
「でも、空冷って、雨の日は逆に乗らへん人が多いんやろ?屋根付きガレージに、除湿機まで置いて、湿度管理までやってる人もいるって聞くし」と私が言うと、
そうや、状態をより良く保っておくために、雨の日は空冷には乗らん人が大半やと思う。けど、僕はポルシェは走らせてなんぼのクルマやと思っているし、こんなに相棒感があって楽しいクルマはないから、雨だろうがなんだろうが、常に乗っていたいんや。それに壊れたら直せばいい。直した分だけ新車に近づくからそれはそれで楽しみすらある。
と夫は言った。ほんまに空冷好きなんやな…w とはいえ、リアエンジンで、空冷となると、この(下記の写真)黒い部分から雨が入るということだから、クルマにとってはあまり良くなさそうだ。
雨の日こそ
というわけで、「雨の日に空冷911に乗る」ことについてネットで色々と調べてみたところ、「雨の日に空冷ポルシェに乗っても、オイル注入口周辺はまったく濡れないし、空冷ファンまわりも上部がしっかり覆われているので心配はない」と書かれていた。(さすがに雨ざらしで駐車とか良くないんだろうけど…)
また、「ミツワ自動車の方がこんな風におっしゃっていた」という記載もあった。
ポルシェは本来そう言う(雨の日であっても乗る)乗り方をするクルマなのだと、高速走行でエンジンに風が当たり、エンジンに十分に熱が入るような乗り方をすれば、たとえ10万キロ以上走ったエンジンでも、内部にカーボンが付着することもなく、きれいなのだと話してくれました。
*みんカラ:「雨の日はポルシェに乗って・・・」
なるほどーそうなのかぁ。
「晴耕雨読」という”ことわざ”もあるくらいだから、私なんかは「雨の日に、あえてクルマに乗らなくても…」と思ってしまうが、運転好きの夫にとっては、そうではないらしい。
そういえば以前「雨の日には車をみがいて」という本のタイトルを見て私が、「雨の日にクルマ磨いたってどうせ濡れて汚れるし意味ないやんw」と言うと夫が、
「ちゃうんや、そういうことじゃ無いんや。分かる、分かるわーこの気持ち!」
と、大絶賛していたっけ(笑)
そう考えると、運転好きの、空冷ポルシェファンの方にとっては、新型911(992)に搭載されているウェットモードは余計な機能なのだろうなぁ。なんだかすごい世界である。そんなこんなで先日夫が、
最近、930とかもっと古い911とかがすごい気になってきたわ。空冷ファンの方の中には、「964は既に空冷じゃない」という人もいるらしいし、ほんまの空冷がどんなもんかを一度味わってみたい。そんなん言ってるうちに、356とかまで行ってまいそうやなw
と言い出した。
昨年11月に空冷魔界に足を踏み入れたばかりの夫だが、半年も立たずして、魔界のかなり奥の方まで行ってしまったようで…そのうち、空冷魔界住人になって「911をオーバーホールしてくる!」とか言い出すのではなかろうか…。
いやはや、空冷ポルシェ、恐るべし。
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コメント ( 4 )
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私は964C2に乗っているのですが、FBで知り合った方の930SCに同乗させていただきました。
そこで感じたのは、峠道が好きな者にとって軽い車体と、それに相応しいパワーで楽しくドライブ出来るのは3.6L空冷や新しい水冷ではないと思いました。
書かれているように、より以前の911や356に好奇心が湧くのはわかる気がします。
Kozzie 521さん
930SC、964と全然違うのですね、、!
確かに夫も、サーキット等走るよりも、ワインディングロードや峠道を走るのが好きなので、きっとKozzieさんと同じ感覚なのだと思います。
356など、もう全く未知の領域ですが、すごい魅力がつまった車なのだろうな、、と勝手に想像しています。
是非一度ナローの軽量フライホイールを味わって頂きたいです。
昔後期930に乗っていましたが、ナローは全くの別物です。
左近さま
ナローは全く違うと、空冷乗りの方がおっしゃっていましたが、本当にそうなのですね。
夫も「こうなったら、いっそのこと73カレラとかに乗りたい!」と言っていますので、もしかしたら将来その日が来るかもしれません^^;