納車日に感じたポルシェ カイエン E-ハイブリッドの第一印象

ポルシェカイエン
レビュー・試乗記

カイエン E-ハイブリッド、納車

先日カイエンE-ハイブリッドがわが家に納車されたという記事を書いたが、今日は、納車日に運転させてもらったファーストインプレッションを書きたいと思う。

夫のファーストインプレッションについては、追って別記事でご紹介する予定だ。

カイエン E-ハイブリッドの第一印象

現行型カイエンについては、これまでに、カイエン、カイエンS、カイエンSクーペと試乗させて頂いたことがあるが、私の中では一番最初に試乗させて頂いたノーマルカイエンの印象がとても強い。

とにかくなめらかで快適な乗り心地と走りに感動した。「これって本当にSUV?しかも、乗り心地がパナメーラよりもさらに上をいくなんて信じられない」と、とても驚いた。

そして今回、納車日にカイエンE-ハイブリッドを運転できることになったのだが、出産で実家に里帰りしている間私はクルマを運転しておらず、この日がおよそ1ヶ月半ぶりのポルシェドライブだったので、運転するのをとても楽しみにしていた。

カイエンE-ハイブリッドのファーストインプレッションについて、結論から言うと、人生で初めてポルシェ(970パナメーラ)を運転させてもらったときと同じくらい、感激した。1ヶ月半ぶりにポルシェに乗れたということもあるだろうが、やはり「ハイブリッド」に感激した点が大きいように思う。

とにかく、アクセルを踏んでからの最初の出だしがとてもスムーズだった。なんの抵抗もなく、スーーッと進んでくれるのだ。もともと私は、

「ハイブリッドはモーターを積んでいる分クルマが重いから、走り出しも重いのかな。街中だとほぼモーターのみで走れるって言うけど、ちょっとパワー不足だったりするのかな」

などと勝手なイメージを抱いていたのだが「これがポルシェのハイブリッドか!すごい!」と、ハイブリッドに対するイメージが大きく変わる形となった。

わが家のノートe-POWER NISMO Sも、とてもなめらかですーっと走り出してくれて気持ちが良いが、カイエンは、ノートのモーターの走りをさらになめらかに上質にしたような印象だった。(わが家のノートはNISMOなので足回りがかためではあるが)

また驚いたのが、その静かさだ。エンジンをかけたときも「え、今エンジンかかったの?」と疑いたくなるほど、ソフトにふわっとかかる。ポルシェのエンジン始動音というと、大きくて迫力がある印象が強いので、それと比べると、まるでポルシェじゃないみたいに静かだった。

これなら、朝早くても夜遅くても、何時に乗るにしても、近所迷惑にならないので気を遣わなくて済むなぁ(笑)

また、走行中の車内もとても静かな快適空間で、会話がしやすかった。高速道路走行中であっても、その静かさは変わらない。

加えて驚いたのが、走行中の変速ショックが全く無いことだ。「全く無いなんて大げさな表現だなぁ」と思われるかもしれないが、いつシフトチェンジしたのが本当にわからなかった。夫いわく、「カイエンのATはティプトロニックで、ハイブリッドと相性がいいのではないか」ということだったが、パナメーラのPDKとは全く違うと感じた。

パナメーラのATも賢かったけれど、2速に入るときにたまに変速ショックあるかなぁ…と感じる時があったり、エンジン音でギアが変わる様子がよくわかったが、カイエンハイブリッドの場合は音も静かなので全然わからずなめらかなのだ。

ハイブリッドがこんなに優秀なら、ポルシェ初の電気自動車であるタイカンはどんなにすごいんだろう。恐ろしいことになっているんじゃないか。

という会話を夫としながら、その後、高速道路を少し走ってみることに。

高速道路では、車線変更がとても気持ちが良かった。ただこれに関しては、カイエンが特別に良いということではなく、空冷ポルシェであっても、パナメーラであっても、GT3であっても、どのモデルにも共通するポルシェならではのハンドリングのずれのなさ、人馬一体感がカイエンでも再現されているという感じだ。

しかも、カイエンは運転席の目線が高いので、地を這うように走るスポーツカー以上にレーンチェンジがなめらかに感じられた。

これで富士スピードウェイに行ったり遠出したりしたいなぁ…息子がもう少し大きくなって、家族でドライブ旅行ができる日が来るのが、今からとても楽しみだ。

また、カイエンは思ったよりも小回りがきく。自宅の駐車場に停める時、パナメーラより大きい巨体なのに果たしてどうなることか…と思ったが、一発で入れることができた。(私は駐車の腕がそんなに良くないのに)

ハンドルをきってアクセルを少しずつ踏んでいくと、途中から思った以上にグイッと切り込んでくれる。しかも、リアアクスルステアリングのオプションがついているわけではないのにも関わらずだ。

わが家の担当のHさんが「このカイエンは結構小回りがきくんですよ」とおっしゃっていたが、本当にそうだった。

もちろん、幅の狭い駐車場や市内のコインパーキング等は物理的に無理なこともあるけれども、それ以外は、必要以上に怖がる必要も無いなと感じた。

そして後日。幼稚園の送り迎えのために少しカイエンに乗ってみたが、自宅から幼稚園までの距離であれば(往復2キロと少し)、終始モーター走行で事足りた。自宅の前の坂は結構きつく、パナメーラに乗っていた時は、最後の坂道で燃費がどんどん悪くなり4km/l台になることがよくあったが、その坂も、カイエンE-ハイブリッドであればモーターのみで難なく登っていけた。

その後燃費を見てみると、100km/lという見たこと無い数字が叩き出されていた(笑)

追って、様々なカイエンレビューを。

今はまだ納車したてで様々なシチュエーションで走っているわけではないので、今回は第一印象のみを書かせて頂いたが、ほぼオプション無しのクルマでこんなに良いなんて、カイエンE-ハイブリッドはすごいなぁ。

今後も、充電について(充電機本体のみがまだ届かないらしいのだが)のこと、燃費のこと、ポルシェアプリとの連携のこと、夫のファーストインプレッションなど、順番にご紹介できればと思う。

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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