ポルシェ ボクスターで行く2000km年末ツーリング【Day1】

ポルシェ ボクスターGTS
ポルシェ・ボクスター

昨年末、夫がボクスターで一人で九州ツーリングに出かけた。その時の内容を何回かに分けて記事にしてくれたので、よろしければご覧ください。

ボクスターツーリング

2020年も終わろうとしている。今年はコロナで、世の中が大きく揺れ動いた年だった。個人的にも働き方やこれからの生き方を考えさせられた年だったように思う。

そんな中、久々に愛機、ボクスターGTS(981型)を駆り出し、年末の休みを利用してツーリングに出かけることにした。もちろん、ソロツーリングであり、ほとんど人と会わない蜜を避けたツーリングだ。

ボクスターでの長距離ツーリングは2019年のGWに行った東北ツーリング以来となる。今回はさすがに年末なので、雪が降りそうな地域は避けなければならない。そうなると自ずと目的地は南の方になるのだ。いろいろと行き先を検討した結果、最終目的地は中国地方を経由しての九州は鹿児島を目指すことにした。

ボクスターのステアリング

出発前に入念に洗車したボクスターに乗り込む。ドライビンググローブに手を通し、クラッチを踏む。イグニッションスイッチにキーを差し込み、エンジンに火を入れる。

まず目指すは、岡山県は美作やまなみ街道。ここはwataさんのブログでおなじみのShimaさん曰く『昇天街道』との異名を持つほどの名道だ。ガラ空きの中国自動車道を西へ進み、津山ICで降りる。

美作やまなみ街道とボクスター

もう何度も来たことがある道だが、相変わらず素晴らしい。林の中を南北に貫く直線基調の道だが、アップダウン、高速コーナー、低速コーナーとバランス良く織り込まれており、かつ道幅もあり路面状況は抜群、そしてほとんどクルマが走っていない。

ニュルブルクリンク北コースは『グリーン・ヘル』と言われるが、ここは『グリーン・ヘブン』と呼びたい。そのくらい、クルマ好き、ドライブ好きには天国のような道だ。ただし、景色や景観は期待できないので、景色目的のドライブには全く向かない。

あくまでストイックに走りを楽しみたい人向けの道だ。

美作やまなみ街道とボクスター

美作やまなみ街道

あえてオートブリッピングは使わず、スポーツモードで拙いヒール・アンド・トゥを駆使しながら、3速、4速で駆け抜ける。

しかし、何度やっても、ポルシェのペダル配置は一般道ではヒール・アンド・トゥはやりにくい。ブレーキペダルとアクセルペダルの高低差が大きい上に、ブレーキがめちゃくちゃ効くので、なかなかスムーズにアクセルを煽りにくいのだ。

ただし、サーキットなどで強くブレーキを踏む環境ではやりやすい。ちなみに、聞くところによると、ポルシェはそもそも一般道でのヒール・アンド・トゥは推奨していないそうだ。

あまりに楽しすぎて、この道を二往復ほどしてから、次も岡山県が誇る名道『奥吉備街道』へとボクスターを走らせた。

奥吉備街道とボクスター

さきほどの美作やまなみ街道と比べると、アップダウンが多めのワインディングであり、かつ、やや中速コーナーが多くなるが、ここもガラ空き、貸切状態だ。しかも距離もとても長い。

奥吉備街道

981型ボクスターは初期応答こそ、やや緩めだが、向きが変わり始めると車体の中心点を軸にヨーが発生し、本当に気持ちよくクルッと向きを変えるかのようにコーナーを抜けていく。911とはまた違うコーナリング姿勢で、これはこれでとても気持ちいい。

ボクスターGTSのエグゾーストノートを山中に轟かせながら、西へ西へと進む。

いやはや、岡山県の道路は本当に素晴らしい道が多い。今回、紹介した以外にも様々な大小の広域農道があり、かつ、どこも交通量が少ない。いずれもクルマ好きには垂涎の名道が多いので、ぜひ一度、来れられることをオススメしたい。

今日の宿は東広島市だ。高速を使えばすぐに着くが、それでは意味がないので、岡山から広島への山中の道路を探索しながら行くことにする。やや狭いK85で吹屋街道を経由し、K106、そしてK27で上下を目指す。

このあたりの道もとても気持ちいい。流れよく、かつ、マイペースで走れるカントリーロードだ。こういう道は「空冷ポルシェで走ったら、さぞ気持ちいいだろうな」と思いつつボクスターにムチを入れ、その後はR432を経由して宿へと向かった。

一日目は、岡山の名道を楽しむことに主眼を置いたので、ほぼ観光も何もせずひたすら走り続けたが(いつものことだが)、本当に岡山〜広島周辺は気持ちいい道が多い。まだまだ知らない道も多いので、機を見て、また探索に来たいと思う。

翌日は広島〜山口を目指す予定。ツーリングマップとにらめっこしながら、眠りについた。

Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

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  1. 中村 博

    こんにちわ…65歳男性です。私は、近いうちに『ケイマン』を予定していますが、同じ718だと思いますので、楽しく拝読させて頂いております。『ボクスター』も考えたのですが『ケイマン』のスタイルが好きで…でも、『ボクスター』もいいなぁと心が揺らいでおります。いずれにせよ、楽しみに拝読させて頂いております。いつもいつもありがとうございます。これからも、よろしくお願い申し上げます。

    • MinaMina

      中村さん
      いつもブログをご覧いただき、またコメントもいただきまして、有難うございます!
      ケイマン、シルエットがとても綺麗ですよね、ケイマンでツーリング、とても楽しいのだろうなぁと想像しております!
      これからも、私たちなりの視点で記事を書いていければと思っております。
      引き続きよろしくお願いいたします!