【読者レポート】ドイツのアウトバーンで、新型ポルシェ911(992)を走らせてみた感想
公開日:2019.07.30
ドイツ、ポルシェの旅
夫と2人でポルシェをレンタルしてアウトバーンやロマンチック街道を走行したドイツ旅行から、かれこれ5年が経つ。5年経ってもなお、夫はことあるごとに、
あーまたポルシェでアウトバーンとか走りに行きたいなぁ。いっそのことシュトゥットガルトに住みたい。あー近いうちにドイツにほんまに行きたいわぁ。
とぶつぶつ言っている。日本の一般道や高速道路では、ポルシェの持つ性能をいかんなく発揮することは難しいもんなぁ。
5年前は、フランクフルトで911を借りて、アウトバーンやロマンチック街道を走ってシュトゥットガルト、ミュンヘンと相当距離走ったが、当時はわが家にポルシェがやってくる前で、夫はこの時がポルシェ初体験だった。だから「今なら、もっとうまくポルシェを操れて、もっと楽しめるのに」という思いもあるようだ。
そして数ヶ月前。ブログにこのようなメッセージが届いた。
はじめまして、Minaさん。現在ドイツに住んでほぼ5年、Stuttgartに引越して、 3年近くが経ちました。今までポルシェにそこまで興味がなかったのですが、私が住んでいるところでは毎日のようにたくさんのポルシェを見かけるので、どこにそんなに魅力があるのか調べはじめて、このブログにたどり着きました。
帰国までには一度は、ポルシェミュージアムのporsche driveを利用して、911に乗ってみたいと思っています。
夫にこのメッセージのことを伝えると、
うぉーなんと羨ましい!最高やな!アウトバーンやロマンチック街道、走り放題やん!!
と大興奮していた。そして頂いたメッセージに「いつかドイツでポルシェに乗られることがあったら、その走り心地、感想など、ぜひまた教えて下さい」とお返事を出した。
ポルシェでアウトバーンを
すると先日、この方からまたメッセージが届いた。
ついに、Porsche Museumではじめてポルシェに乗る経験ができました。同乗も含めて、走っているスポーツカーに乗ることは今回がはじめてでしたので、すごく素人の感想となっているかもしれませんが、感想を送らせて頂きます。
と。
おぉーーすごいッ(゚∀゚)!!!!
まさか、ポルシェに乗った感想を本当に送って頂けるとは思っていなかったので(失礼やな…)、とても嬉しかった。さっそく頂いた感想を読んでみたところ、大変興味深い内容だったので、メッセージの送り主の方に許可を頂いて今回ブログで紹介させていただくことにした。
ちなみに、今回今回借りられたポルシェがこちら。
・レンタルした車種: ポルシェ911(992) 4S Cabriolet(トランスミッション:PDK)
・車の製造日:2019年2月
・走行距離:6300km
・費用:レンタル費用399ユーロとガソリン代
しかもなんと、新型991(992)!さすがはドイツ!!
というわけで、この新型911を、まる1日レンタルされ、アウトバーンやドイツの町並みを約650km走行された感想を、以下ご紹介したい。
画像出典:porsche.com
ドイツの林道・田舎道
感想を一言でいうと「運転って楽しい」でした。今まで、車は移動手段としてしか考えていなかった自分にとって、とても新鮮な経験でした。まずドイツの街と街の間の林道(国道)はほとんどが制限速度が100kmで、この日はほとんど車がなく、カーブやアップダウン多い道も、何のストレスもなく、車のエンジン音を聞きながら、楽しく運転できました。
車のエンジン音を楽しむという経験も初めてでした。普段自分が乗っているクルマでは、車内でエンジン音が聞こえることが稀だからかもしれません。
アウトバーン
アウトバーンですが、私は怖くて最高時速230kmまで出せませんでしたが(しかもかなり手汗をかきながら)、同僚は一瞬ですが、時速300kmまで出していました。(アウトバーンには、速度無制限区間がある)
時速220kmぐらいを越えると、スポーツプラスのモードが役に立ち、車が安定するのを感じました。また30分間ぐらい、平均時速180kmで走ることができましたが、恐怖感もなく、とても安定して走ることができ、とても運転が楽しかったです。
普段自分が乗っているクルマでは、時速150kmぐらいで車体の揺れを強く感じ不安になりますが、こんなに安心感があったのは、ポルシェならではだと思いました。
街中
次に、stuttgartの街中の渋滞の多いところですが、林道やアウトバーンを走行した後のせいか、ストレスを感じることがありました。ただこれは、ポルシェに限らず他の車でも同じかもしれません 笑。あと、オープンにした時は、街中がとても快適で、開放的な気分になれました。
逆に林道では、牛、馬などが多く、オープンだと糞の匂いなどを嗅ぐことが多かったです 笑。
総評
はじめにも書きましたが、「本当に運転が楽しい」と思わせてくれる最高の車でした。ただ毎日乗りたいと思うかと言われると…でも年に一度ぐらいは、今後もCaymanなど他の車種もレンタルで乗ってみたいなと思いました。
海外でポルシェを走らせる
911をドイツで運転できるなんて、本当に羨ましいなぁ。日本に住んでいる私にとっては、知らない世界なので、こうして教えて頂けるととても面白いし、ドイツ旅行への夢も広がる。
実はこのブログには、アメリカ在住の読者のポルシェオーナーもいらっしゃったりして、よく考えると結構グローバルなので(笑)、「ポルシェを海外の道で走らせてみた感想」といったレポートもお届け出来ると面白いなと思う。
Sさん、この度は有難うございました!
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コメント ( 10 )
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Minaさん,Stuttgartの方,すばらしいレポートをありがとうございます。
一般向け有料試乗車ということですね。ポルシェ自身がやっているので,レンタカーなどよりもコンディションは確実によさそうです。
オンラインで予約ができそうな感じなので,旅行の際にぜひ利用してみたいですね。
カナダはモントリオール,アメリカはアトランタのようなので,相対的にいえばドイツが一番行きやすい・・・って遠いけど。
911に関しては写真が正しければ一部991.2もあるのがやや不思議。
仕様もどこまで正確なのかわかりませんが,ごく一部,スライドルーフ付やPCCB付もあることになってますね。
ボディカラーは各色あるから確認するには最高かも。
PorscheDreamerさん
いつも有難うございます。
>オンラインで予約ができそうな感じなので,旅行の際にぜひ利用してみたいですね。
私もぜひ、利用してみたいです!(って海外に行く予定はまったくないのですが笑)
>911に関しては写真が正しければ一部991.2もあるのがやや不思議。
>仕様もどこまで正確なのかわかりませんが,ごく一部,スライドルーフ付やPCCB付もあることになってますね。
どの911が借りられるかは、運なのですかね…。できることなら、PCCBつきとかがいいなぁと思ってしまいます。
様々なボディカラーも実際にこの目で見てみたいです!
私も一昨年前にシュツットガルトのPorsche MuseumでPorsche Driveで991.2世代のカレラ2 GTSを24時間借り出してブイブイ言わせたことがあります.
温泉地のバーデンバーデンで一泊してシュバルツバルトを抜けてシュツットガルトへ戻るルートだったのですが,二日目の午前中に右リアホイールを小さな縁石に擦ってかなり目立つガリ傷を付けてしまい,それからは「いくら弁償せねばならんのかしら?」とドキドキ上の空状態でPorsche Museumに戻るまではあまり覚えてません(笑)
担当者から「後からメールが行くから」と言われて高い請求を覚悟してましたが,結局,メールも何も来る事は無く,クレジットカードから一時的にチャージされたデポジットも全額返還されたようなので,無罪放免してくれたようです.Porscheは太っ腹だ.
ドイツの人の運転マナーはとても良く,というかドイツ人はルールにとても厳格なので,左端の追い越し車線を200Km/hとかで迫って行くと前走車がどんどん道を譲ってくれるのは壮快でしたね.ただ,油断すると自分の後ろから300Km/hでハイパーカーが迫ってきたりして車線を譲ることになるのですが.
ドイツの道路に対する速度規制の考え方は極めて合理的で,速度無制限がまず基本であって,町中やカーブ,或いは,道路工事などの相応に事故リスクが存在する区間において必要な速度規制を掛けるという考え方なのだそうです.なので,皆さんとても良く制限速度を守るし,また,守らないとそれなりに危ない.また,規制区間が終われば全力加速で180Km/h overになったりして,とてもメリハリが効いてました.
Porshceではないですがサーキット専用車両(BMW M3)をレンタルしてニュルブルクリンク・ノルトシュライフェも走りましたが,あれも「速度規制が全く無い一方通行の一般道」扱いなんだそうです.
やっぱりPorscheはドイツで乗り回してこそとか思ったりしました.
てつさん
ご無沙汰しております!そして情報共有有難うございます。
コメントを拝見しているだけで、ドイツに行ってポルシェで走りたくなってきます(笑)
ドイツという土地で、ポルシェが誕生している理由が、
なんだかよく分かる気がしてきました。
私は以前ドイツ旅行に行った時に、運転はしなかったので、
ぜひここ数年のうちに、もう一回ドイツに行って、ポルシェを運転して、
ロマンチック街道や、アウトバーンや、ニュルブルクリンク(は私には無理なきがしますので助手席で…^^;)を走ってみたいです。
Minaさん
久しぶりにコメントさせてもらいます。つい最近ドイツ・フランス旅行行ってきました。ミュンヘンからシュツットガルト、フランクフルトはアウトバーン使って移動しました。レンタカーはポルシェではなくVWのTouaregでしたが。制限なし区間は200km/hrで走行してましたが驚くほど安定していて、ドイツ車の底力というか求められているレベルがここなんだと感じました。ポルシェならさらにスピードが出てたかも。
以前の記事でノイシュバンシュタイン城のことなどあったんでそこにも行きました。全日程快晴、とても綺麗に見れましたよ。Minaさんは雨霧女ということであまり見れなかったみたいですね泣 次回はぜひそちらも再挑戦を〜
SNさん
おぉーそうだったのですね!羨ましいです!
やはりドイツ車は、アウトバーンを高域速度で走ること前提で作られているのですね。
>以前の記事でノイシュバンシュタイン城のことなどあったんでそこにも行きました。全日程快晴、とても綺麗に見れましたよ。
えぇ〜羨ましいですー!!!SNさんは晴れ男でいらっしゃるのですね!
快晴のノイシュバンシュタイン城、さぞキレイなのでしょうね…!
ぜひまた家族でドイツ旅行に行きたいです。
そしてまた、引き続きアメリカでのパナメーラ事情も教えて頂けたら嬉しいです^^
今後ともよろしくお願いいたします!
Minaさん、はじめまして。
単身赴任でドイツに来て、1年少々になります(バイエルン州です)。993カレラ4に乗っています。
以前 日本で、71年式2.2リッターの911(いわゆるナローですね)に乗っていたので、ポルシェはこれが2台目になります。
生まれ育ちが兵庫県の山中で、家族は今も神戸市におりますので、サンダブルクリンク(笑)の記事など
「ああ、あの道いいよね」などと思い出しながら楽しく読ませていただいております。
ドイツと六甲山北側の田舎道は、ちょっと似ていますね。あまり起伏が強くない丘陵地帯に集落が点在しているところなど・・・
こちらアウトバーンを安心して飛ばせることでポルシェの実用的な良さを感じる場面も多いですが、少し速度レンジは違っても
走る楽しさは同じだなと思っています ・・・ タイトな山道は少ないので、その点はちょっと寂しいかも。
(日本にいるときは、再度山が休日のドライブコースでした@中央区住み)
ニュルブルクリンクも一度走りに行きました。道路自体は普通の山道なのですが、RingTaxiとかのプロドライバーが911GT3や
メルセデスAMG GTで全開で抜いていくので、怖いですよ~。ゲームやYoutoubeでしっかり道を覚えてから行くのが良いですね。
とりとめのない話になりました・・・
楽しみに読んでいます。ご家族でポルシェライフ楽しんでください。応援しています。
Ryotaさん
いつもブログをご覧いただき有難うございます!
>ドイツと六甲山北側の田舎道は、ちょっと似ていますね。あまり起伏が強くない丘陵地帯に集落が点在しているところなど・・・
そうなのですね!京阪神ではポルシェの性能を発揮できる道があまりないのだろうなぁと思っていたのですが、
よく考えると、山道など楽しい道が結構ありますね。
ナローポルシェ…すごい、かっこいいです!
きっと、ナローで六甲や芦有など走られると、きっと運転は難しいと思うのですが、めちゃくちゃ面白いのだろうなと想像しております。
993カレラ4も楽しいのだろうなぁ…
夫はニュルブルクリンクのコースを毎週ゲームで走っており、
Minaちゃんも走ってみ!と言われるのですが、かなり集中力がいるので全然走っておらず^^;
もしドイツに行くことがあれば、事前にしっかりゲームで予習して行こうと思います!
これからもまた色々と情報を教えていただけると嬉しいです。
引き続きよろしくお願いいたします。
ちょっと間あきましたが、私も2019年7月にシュツットガルトのPorsche MuseumでPorsche Driveで
991.2のGTSカブ・・・を予約したのに、なぜか992カレラ4Sクーペを割り当てられて
ミュンヘンまでの往路はあいにくの雨、ホテルに留める辺りでなんかクーラントの黄警告
翌朝早朝、警告レベルが上がる、ポルシェに連絡する、早朝なので誰も出ない
まぁランエボ時代にラジエター漏れる・水補充しながら走るはアタリマエだったので(どーゆー生活?)<エボのラジエターは消耗品
なんとか時間までにミュージアムまで車両を返却せねばとアウトバーン8号を徐行、結局 赤警告まで出たので旅行を断念
車両は回収、アウトバーン全開も出来ず、時間の都合でミュージアムも見れずという悲しい事件がありました orz….
前日に工場見学もして、ポルシェに好感があったはずの嫁を完全に敵に回す状態になってしました。
うーーーん、購入が遠のいたなぁ。
まぁ、24時間レンタル分はno chargeになりましたが、失った物の方が大きな気がする。
ウチには今、ミュージアム売店で買った991.2・クーペと 991.2ターボSカブのミニカーが残って居ます(苦笑)
MY@西宮市さん
有難うございます!
えーそうなのですね…!
それは大変…!
しかも最初から、予約していたクルマと違うものを割り当てられるというのも…
私たちも、ドイツを旅行した時、ボクスターを予約していたのに窓口に行ったら「出払っている」と言われて、
ドイツはそのあたりしっかりしていると思っていたけれど、適当なのだな…と思ってしまいました。
>まぁ、24時間レンタル分はno chargeになりましたが、失った物の方が大きな気がする。
せっかくそれまでの工程が楽しくても、たしかにこのトラブルは辛いですよね…
奥様もまたポルシェに対して良い印象を取り戻して下さいますように…!