ポルシェ911で夜間の高速道路(中国自動車道)を運転してみた!
公開日:2018.12.03
家族4人で空冷911に乗って
先日空冷911(964C2)に乗り、家族4人で夫の実家へ向かった。自宅から実家までは、高速道路を使って往復約3時間かかる。当日の朝は「空冷911で家族4人で出かけるなんて初めてやな!」とワクワクしながら、張り切って実家へのお土産やらなんやらを911のトランクに詰め込んだが、子どもたちのオムツや着替えやらを入れたカバンまでは入らず…「じゃあ、後部座席の子どもたちの足元につもう!」と思ったのだが、実際にはそんなスペースすらなく…。
仕方なしに、助手席の足元にそれらの荷物を積んだので、道中私はずっと体育座りかあぐらをかくしかないという状態になった(笑)
さすがは空冷911やな。964でこれなんやから、ナローポルシェってもっと狭いんやろうな。
また、最初のうちは娘たちも機嫌よく後部座席に乗ってくれていたが、次第に小競り合いがはじまり…途中から2人ともギャン泣きし暴れだしたので、途中のパーキングエリアで少し休憩し、その後は私が後部座席に座ることに。
911(964C2)の後部座席は思った以上に狭く、というか低く…完全に私の頭はクルマの天井についた状態になってしまった。しかも、すれすれではなく、ガッツリ天井についていたので「この勢いで、頭で天井を吹き飛ばせたら楽に座れるのに…」とさえ思ったほどだ(爆)
その後なんやかんやで、無事に実家へ到着。ただ、普段はパナメーラでの中距離移動に慣れていたので、家族4人で911(964C2)で移動するのは想像以上に大変だったし、疲れた。
帰りは私が911を運転
用事を終え、帰りは私の運転で帰宅することになった。私はその日、久しぶりに911(964C2)を運転したのだが、初めての夜間走行だったとはいえ、前に乗った時とずいぶん感じ方が変わっていた。
もともと私が抱いていた911(964C2)に対するイメージはあまり良くなく「ボロボロで壊れそうなクルマだ」と思っていたので(ごめんなさい)、初めて乗った時は、そのあまりの性能の高さに驚いたし、これが30年以上も前に作られたものだなんて…と感激した。
その感覚は全く変わらなかったのだが、以前より「運転が楽しい!」とは思えなくなっていた。というかむしろ「運転が難しい」と感じるシーンが多々あった。
普段私が高速道路を運転する時は、971パナメーラターボに乗ることが多いが、パナメーラの場合は多少ドライバーの運転技術が低くても、それなりにうまいこと走ってくれる。中国自動車道の上り坂カーブも、その安定感、パワー、加速力、ステアリング操作のしやすさのおかげで、特に何も考えずとも高速でぐいぐい曲がって行ける。
なんなら、カーブを曲がりながら、もっともっと加速したくなるので、カーブを曲がりながら若干加速する癖がついてしまったほどだ(っておい、運転の基礎がなってない。)
ただ964の場合はそうはいかず、運転の基礎力をしっかり求められるというか…もちろん普通に運転する分にはなんら問題ないのだけど、ポルシェならではの「走る・曲がる・止まる」を発揮させるには、ドライバー自身に基本的な運転能力が必要とされるように思う。なんだか常に911(964C2)から、
おまえは、ポルシェ乗りか?
と問いかけられ、試されているような感じさえした。
コーナーを曲がる時、その前に減速する時、コーナー後の加速時、その他様々なシーンにおいて、必要以上に気を遣って緊張してしまったのと、パナメーラの最新のLEDライトのように、先の先までビシッと照らされているわけではないので(夜の中国自動車は暗い)先が見えづらく、余計に怖く感じてしまった。
終始そんな感覚だったので、肩に力が入って、歯を食いしばり、ガチガチで運転することになった(笑)
ポルシェ乗りへの道は遠い
見かねた夫から「どうしたん!ガチガチやん!もっと力抜いて!」と言われたが「あかん!そんなん言われてもムリなんや!」と反論しつつ…
また私の場合、911(964C2)のミラーで後続車を確認した時に、その距離がやたら近く感じてしまい(運転席側の左側は近く感じたけど、右は普通だった)、後ろから、国産の普通車が近づいて来た時も、
「やばい!煽られてる!」
と言ってすぐに道を譲っては、夫から、
いやいや、全く煽られてないって。近く感じるかもしれんけど、だいぶ後ろにいるで。あと100%こっちのほうが速いんやから、気にせず自分のペースで走ったらええんや。精神状態が運転にもろに出過ぎや。もっと平常心を心がけるんや!
と言われる始末。そんなこんなで約1時間半、なんとか家に着いたけれども、パナメーラで高速道路を運転するのとはわけが違ったなぁ。
「911(964C2)が良くない」というわけでは決して無く、むしろ乗りこなせたらめちゃくちゃ楽しいクルマなのだと思う。ドライバーの意図や操作に忠実に走ってくれて、まさに人馬一体感を味わえるのだろうなぁ。ただそうなるには、まだまだ時間がかかりそうだと改めて感じた。
一方の夫は、最近911(964C2)が楽しくて仕方が無いそうで、
やばい、楽しすぎる、今度の休日、911で1日中三田のカントリー・ロードをぐるぐる走っとこかな。
とかなんとかぶつぶつ言っていた。いいなぁ〜…ポルシェ乗りへの道はまだまだ遠そうだ。
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コメント ( 2 )
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911に家族で乗っての移動,うらやましい限りです。子育てのすんだおじさんはうちの子なら大丈夫だったはずと勝手に想像しますので(娘たち二人はチャイルドシートの頃から走り始めて15分以後,次にサービスエリアに着くまで起きているのを見た記憶がほとんどない)。
964はずいぶん乗り味が違いそうですね。この頃の重量配分がどのくらいだったのか気になったのですが,すぐには見つかりませんでした。ボクスター/ケイマンはF:Rが45:55,991で38:62~39:61くらい(たまたま残っていたCG 2015.1による)のようですからホイールベース延長前だと991よりももっとリアが重そうです。新しい992ではさらにホイールベースが延長されてフロントノーズも延びている(リアにアルミ多用という話もあるし)ということは,ポルシェは991よりさらに重量配分をボクスター寄りにしようとしているのかなと想像しています。
ところでミラーですが,左右は同じでしょうか。大昔のドアミラー車は運転席側は平面(つまり大きく見える)だったりしましたけれど。写真で見ると左端は曲面のようですが。
PorscheDreamerさん
コメント頂き有難うございます!
>(娘たち二人はチャイルドシートの頃から走り始めて15分以後,次にサービスエリアに着くまで起きているのを見た記憶がほとんどない)。
えー羨ましい…羨ましいです…クルマに乗ってすぐに寝る子と、全然寝ない子の違いってなんなんでしょうか…
>ところでミラーですが,左右は同じでしょうか。大昔のドアミラー車は運転席側は平面(つまり大きく見える)だったりしましたけれど。写真で見ると左端は曲面のようですが。
ミラーに関して、そんなところまでご覧頂き有難うございます 笑!
わが家の911(964)は、左右のミラーは違って、運転席(左)が大きく見えて、助手席(右)がワイドに見える感じですね。