ポルシェ ボクスターGTS(MT)を乗りこなせるようになるその日まで-Vol.3

981ボクスターGTS
わが家のカーライフ

ボクスターを運転できるように…なる?

去年、2017年の年始に立てた目標が「今年こそ、ボクスターGTS(MT)を運転できるようになる!」だった。ところが蓋を開けてみると、その1年間でボクスターを運転したのはわずか2〜3回。しかも運転できるようになるどころか、ますますボクスターGTSから足が遠のいてしまった。

そして今年の年始。「今年こそは、ボクスターGTS(MT)を運転できるようになれたら…いいなぁ」と淡い願望を心の中に懐きつつ、2回ほど芦有ドライブウェイに運転しに行ったが、結局エンストしまくり、坂道発進できず、力を入れすぎて1速にいれるつもりが「R(バック)」にいれるなど、あり得ない珍事ばかりが起こり「もう私にはMT運転は無理だ…」と半ば諦めかけていた。

だから、ボクスターの運転で”こんな疾走感”や、

“あんな疾走感”を味わうことは、

残念ながら一度も無いまま…今年も過ぎ去りそうになっていたある日。MT運転の楽しさを知るブログ読者の方から

「そんなこと言わず頑張れ!」「MT運転できるようになったら本当に楽しいですよ!」「女性でMT運転できたら超かっこいい!」

といった励ましのコメントを頂いたことで再び奮起しw、先日、義理の母に子どもたちの面倒をお願いし、夫と2人で練習に出かけることにした。

芦有ドライブウェイで練習だ!

その日は午前中11時に、夫の友人のみなさんが芦有ドライブウェイに集結するということだったので、私も同行して、芦有ドライブウェイや六甲山でMT運転を練習することになった。とはいえ、自宅から芦有ドライブウェイまでは難関ポイントがかなりあるので、まずは夫の運転で展望台まで向かうことに。

夫にMT運転のポイントのレクチャーを受けつつ「これぞボクスター!」という快音、疾走感、心地良い秋風を体いっぱいに感じながら…

「こんな風に運転できたら気持ち良いだろうなぁ…いや、じゃなくて、運転できるようになるんや!…でも、坂道発進がなぁ…(-_-)…いやいや、そんなこと言ってたらあかん!」と一人で葛藤しているうちに、ボクスターはあっという間に芦有ドライブウェイの展望台に到着した。

着いたのは9時半ごろだったのに、すでに夫の友人の皆さんがもう集結していた。

5分前行動は聞くけど、1時間半前行動なんて聞いたこと無いで…(;゚Д゚)

皆さん、はやく自分の車で走りたくて仕方がなかったらしく、早めに到着されたとのことだった。その後はお互いのクルマを運転しあったり、クルマ談義をし(私も色々なクルマの助手席に乗らせてもらったので、また別記事で紹介したい)六甲ガーデンテラスへみんなでランチを食べに行くことに。

すると夫が皆さんに、

奥さんがMTの練習も兼ねて六甲山まで運転すると言うので、トロトロ運転になるから先行っときますね」

とさらっと言った。

……えッ…(゚д゚)!?

「奥さんマジっすか!じゃあ、駐車場出るまで見送るんで!」と皆さん親切なのか怖いもの見たさなのかそうおっしゃってくださり、私と夫はそそくさとボクスターに乗り込み、シートポジション、ハンドルの位置を確認。

えっとギアは、1速、2速、3速、4速…3速、2速、1速…。ちょっと待って、もう一回、1速、2速、3速、4速…3速、2速、1速…。で、これがバックやな。えっと、まずはクラッチとブレーキを踏んで…

と私がもたもたしていると夫から「もうそんなんええから、はよ動かしてみ!」と言われてしまったので、意を決して頭を真っ白にしてボクスターを発進させた。


(ガチガチに緊張している図↑)

アクセルを少し踏んで、音を聞きながらクラッチを緩める。クラッチが繋がってクルマが動き始めたところで、半クラで駐車場をそのまま走る。

…お、意外と出来るかも(・∀・)

気を良くした私は、そのまま駐車場を後にし、六甲山へとクルマを走らせた。途中料金所があるが、そこもなんとかクリアすることができた。

「クラッチ踏んでギアを変えるまでが遅い!」
「今のはちょっとアクセル踏んであげたほうが変速ショックが無くてスムーズに行くわ」
「シフトダウンが下手やな」

と、横から色々言われつつも、一度走り出してしまえばもうこっちのものだ。

「この勢いで、3速、4速といれるぞー!」と思ったのも束の間。前方にミニバンが現れた。しかもそのミニバンが恐ろしくトロトロ運転で、後続車も続々と連なる中、速度計を見ると、なんと25km/h。

…おいおい、嘘やろ(-_-)

確かに六甲までの道はカーブがきついけれど、さすがに25km/hは遅すぎる。とはいえ、どこかでハザードを出して道を譲ってくれるかと思いきや、六甲山ガーデンテラスまでの約15分間、そのミニバンは道を譲る気配は一切なく、ずっとトロトロを運転を続けた。

後ろからボクスターが来ているのに、しかも屋根あけてるのに、しかも2人ともサングラスかけてるのに(それは関係ないw)それでも25km/hで走り続けられる、その強靭な精神力。

むしろあっぱれであるw

六甲山、走破!?

お昼時の六甲山ガーデンテラスはかなり混雑しており、駐車場に入るまでに「停車・発進」の連続だったが、良い練習になった。駐車券を取るところは、HOLDがかからない微妙な上り坂になっていたので若干焦ったが、なんとかクリア。ただ後続車が来ている中での駐車はハードルが高いので、そこは夫の手を借りつつ…

そして帰り道。後ろに、夫の友人の「フェラーリカリフォルニア」「フェラーリ488」「ランボルギーニウラカン」「ポルシェ911GT3」を、なぜか私が先導する形になってしまってかなり緊張し、

工事中の信号待ちの坂道発進時に一度エンストしてしまったが、なんとか持ち直し、六甲山の上り下りを走破することができた。

走破っていうか、ただ運転しただけやけどな( ̄ー ̄)…

夫からは、

「なんでそんなカーブの途中でハンドル切り足すん。っていうか何で毎回カーブの曲がり具合をそんなに見誤るんw」
「後続車が来てるからって慌てて逃げるように飛ばさんでええんや。精神状態が走行に現れ過ぎやw」

とか言われつつも、「まぁ、今までで一番マシやったな。ようやくスタートラインに立てた感じやわ」とギリギリOKをもらい、少し自信になった。そして何より、MT運転の面白さを2%くらい体感できて「MT運転を制することができたら本当に楽しそうだ!もっとうまくなりたい!」と初めて思うことができた。

この勢いで、来月も義理の母に子守に来てもらって運転しよう!

千里の道も一歩からだ!

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