992後期のカレラSはエンジンのみでマニュアルが復活!ターボモデルはハイブリッドへ進化
公開日:2024.10.30
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ポルシェ911カレラSとターボ ハイブリッドの生産が明らかに
ポルシェが次世代911カレラSと、ターボの詳細を発表した。
ポルシェの最高財務責任者(CFO)であるルッツ・メシュケ氏が、投資家向けの説明会で明らかにしたのだ。
新型911ターボは、すでにフェイスリフトされた992.2世代のGTSに搭載されているハイブリッドシステムを採用するという。これは、プラグインハイブリッド(PHEV)ではなく、非充電式のハイブリッドシステムになるとのことだ。
さらにメシュケ氏は、非ハイブリッドのカレラSモデルの生産が2025年前半にツッフェンハウゼン工場で開始されることも明らかにした。
新型911ターボに搭載されるハイブリッドシステムの詳細
新型911ターボに搭載されるハイブリッドシステムは、ドイツのバッテリーメーカーであるVarta社が提供する1.9kWhのバッテリーを使用するとのことだ。Varta社は、8月にポルシェから6000万ユーロ(約65億円)の資金注入を受け、経営危機を脱したばかりの企業だという。
このハイブリッドシステムは、純粋な電気走行はできないものの、8速デュアルクラッチトランスミッション内に54馬力(54PS)のモーターを搭載し、電動ターボチャージャーと組み合わせることで、アクセルを踏んでから最大トルクが発生するまでの時間を2秒から0.5秒に短縮するという。これにより、ターボラグが大幅に軽減されるそうだ。
CO2排出量の削減効果は数g/kmにとどまるものの、パフォーマンス面では大きな進化が期待できそうだ。
新型911ターボの予想パワーと性能
新型911GTSでは、3.6リッターの新開発フラットシックスエンジンが採用され、大型ターボチャージャーを1基搭載することで、システム全体で532馬力(540PS)、449lb-ft(609Nm)のトルクを発生させている。
これは、現行の911ターボ(572馬力/580PS)やターボS(640馬力/650PS)に迫る数値だ。
新型911ターボでは、これ以上のさらにパワーアップしたバージョンのパワートレインが搭載されると予想されており、ベースモデルでも600馬力(608PS)を超える出力が期待できるだろう。
911カレラSの進化とマニュアルトランスミッションの復活
一方、911カレラSは2025年前半に生産が開始されるとのことだ。
カレラSは、ベースモデルのカレラと同様にハイブリッド技術は採用せず、大幅な技術変更も予定されていないという。
現行モデルの443馬力(450PS)から、新型では454馬力(460PS)程度にパワーアップすると予想されているそうだ。パワーアップ幅は控えめだが、992.2世代で初めてマニュアルトランスミッションが選択可能になるという。これは、多くのポルシェ乗りにとって朗報となりそうだ。
なお、ベースグレードのカレラとGTSハイブリッドには、マニュアルトランスミッションは設定されない見込みだという。
メシュケ氏は「来年の911のラインナップは非常に満足のいくものになるだろう」とコメントしている。新型911ターボとカレラSの詳細は、生産開始時期よりもかなり早い段階で発表される可能性もあるそうだ。
ポルシェ乗りにとって、次の911への期待が高まる情報と言えそうだ。
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コメント ( 2 )
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カレラSはNAなのかターボなのか気になりますね
「大幅な技術変更も予定されていない」をそのまま捉えるならターボですね
991.1乗りなのでドキドキしています
ttkkrrさん、こんにちは。
そうですね、まさにその言葉通りに捉えると、既存のSとほぼ同じということなので、
ターボを継続するのではないでしょうか?
もしNAだったら、バカ売れ間違いないでしょうね^^