これが最新ポルシェ911(992型)の実力だ!豪雨のサーキットでウェットモードを試す
公開日:2021.03.24
ポルシェ911@富士スピードウェイ
先日、富士スピードウェイで、雑誌「911DAYS」主催のサーキット走行会が開催され、夫が911カブリオレ(992型)で参加した。夫は走行会に申し込んだ時点では、
今度の走行会は何のクルマで走ろうかなぁ…。GT3で富士スピードウェイを走ったことが無いから、GT3にするか…。
と言っていた。
ただその後「大雨・大嵐・濃霧・大雪 女」の私がついていくことになったので、
…となると、雨が降ることは確実やから(w)カップタイヤを履いたGT3やと走れへんな…911カブリオレにするわ。
と言って、まだ週間天気予報が出る随分前から、「今回は992で走る」と決めていた。
そして当日。夫の予想どおり、天気は大雨となった…(-_-)
これまでに、WEC(FIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship))が大雨による濃霧で赤旗が出たまま終了になったり、ポルシェのドライビングスクールが豪雨で中止になったり、大雨の中ポルシェのドライビングスクールのWarm Up+を受講したり、前日からの大雪でサーキットのコース内に雪が積もっていたりと、
富士スピードウェイでの悪天候を様々経験してきたが(っていうか富士スピードウェイには数回しか行ったことないのにどんだけ…w)これまでで一番の豪雨で、まるで台風のようだった。
路面は当然、ヘビーウェットだ。
この日は、GT3や、GT3RSで参加されていた方もおられたが、中には当日になり悪天候が理由でキャンセルされた方もいると聞いた。
そらそうだよな…なんだかすみません本当に…。
ただ夫は、
今朝ホテルを出て30秒ほど走っただけでWETモードを推奨する表示が出たわ。よほどの雨でないとこの警告は出ないからなぁ。これほどの豪雨の中でサーキットを走れる機会なんて無いし、初めてウェットモードを試せるから、まぁそれもいい経験かもしれん。
と言っており、実際に走行会でも終始ウェットモードで走っていた。
ただ、豪雨のため、1回30分×2本の走行枠中まともに走れたのは4〜5周だけだったようだが(赤旗中断が何回もあり)、ウェットモードの性能を体感できたということで、その内容を今日はご紹介したい。
ポルシェ911(992型)のウェットモード
992型の911から搭載されている世界初のウェットモード。濡れた路面での安全走行を高める先進運転支援システム(ADAS)と呼ばれるもので、992型には標準装備となっている。
システムが濡れた路面を認識した状態でウェットモードを選択すると、「PSM」(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)と「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネジメント)アダプティブエアロダイナミクス、「PTV」(ポルシェ・トルクベクタリング・プラス)などが、最大限の走行安定性を実現するように調整されるそうだ。
加えて、可変式のリアスポイラーは車両を最も安定させる位置まで伸び、エアフラップが開き、アクセルペダル特性はよりフラットになる。ちなみに、PSMオフ機能とスポーツモードは、使用できなくなる。
*出典:Response「ポルシェ 911 新型に「ウェットモード」、濡れた路面を自動検出しシステムを統合制御」
すごいな…めっちゃ賢いやん。
このウェットモードについて夫は、
ウェットモードにして走ると、あんなに豪雨でサーキットは川のような状態やったのに、PDK任せで普通に走っている分には車両がとても安定していて驚いた。全然滑る気配が無かったわ。
まぁ、豪雨やったから、そんなにスピードは出してないし、直線でハイドロプレーニングとかになってしまったらアウトやから慎重には運転したけど、ここまで車両が安定するのはすごいなと思った。
誰も居ない時にレクサスコーナーとかで、結構、無茶なスピードで振り回してみようとしたけど、全然滑らせられへんかったわ。ハイドロプレーニング以外だと、なかなか滑らせるのは難しいんちゃうかな。サーキットでこれだけ走れるなら、一般道とかなら、かなり余裕持って走れると思うわ。
最初は僕の前に何台か走ってたけど、あまりにウェットモードが安定しているから普通にガンガン抜かすことができて、気づけば先頭になってて、いくら走っても前にクルマがいないから「あれ、もしかして中止になったの気づかずに僕一人で走ってるんやろか…」って不安になったくらいや(笑)
とのことだった。
ただ、途中で一度怖い場面があったそうで、
コカコーラコーナーへ向かう緩やかな右カーブで、いい感じでアクセルを踏み込んで加速していたら、たぶんハイドロプレーニングになって、リアがいきなり横滑りして、右に左にとクルマが振られて、もう少しで右のフェンスに突っ込みかけた。
この時ばかりは、ポルシェのドライビングスクールに参加しててよかったと思った。
ドライビングスクールでは、「クルマの制御がきかない状態になったときは、ステアリングだけでなんとかしようとするんじゃなく、思い切ってまずはブレーキを踏み込むこと」と何度も指導される。
現代のポルシェはABSの制御が凄いからクルマを信用して、ブレーキをしっかり踏み込み、それから車速がしっかり落ちてからハンドルを操作すれば危険を回避できると。
だから今回も、車両が滑り出した時、思いっきりフルブレーキをかけることで、なんとか体勢を立て直すことができた。
やっぱり、緊急時のフルブレーキングの訓練は絶対にやっておいた方がいいなと、つくづく思った。訓練してなかったら、ハンドル操作だけで何とかしようとしてコースアウトしてたと思うわ。
と言っていた。
なるほどなぁ…!
今回は、992のウェットモードを試すことができ、かつ安全運転の大切さも再認識できたので、そういう点では有意義な走行会だったようだ。
ただ、私が参加しなかった昨年の走行会は晴れていたそうなので、来年もしお誘い頂いたとしても、私はついていかないほうが良いのかなぁ…。
夫は、
直前まで行くか行かへんか決めずに、晴れ予報が分かったら行くことにしたら?
と言っているが、私が行くと決めた途端に予報が雨に変わりそうだなぁ…などと思っている今日このごろであるw
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コメント ( 2 )
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Minaさん、こんんちは。
関東では江戸川や利根川流域に避難命令が出てたりしたんですが、開催されたんですね。
私は一日引きこもっておりました。
それにしても最近の電子制御は凄いですね。
昔はレインで車の挙動のコントロールを練習したものですが、どんどん人が介在しないようになっていくようです。
個人的にはその機構に走行中に異常が発生した場合、いきなり大きな事故にもなりそうな気がして、余り行き過ぎるものなぁ、と思ったりします。
普通の人はスイッチ切って練習しない方が大半だと思いますので。
可能性は低いのかとは思いますが・・・。
Nakさん
こんにちは。
関東もすごかったのですね…!
最近の電子制御は、本当にすごいみたいですね。
確かに、でも何かがあった時に、ドライバーが車の挙動について知識があったり、
しっかり制御できるようになっておくことは大切ですよね。