911が新たな進化を遂げた！

2024年5月28日、ポルシェは伝統と革新を体現するスポーツカー、911の新型モデルを発表した。
今回は速報でその概要をお伝えしようと思う。

ワールドプレミアの内容

発表された新型911のグレード一覧

新型911のカレラ（ベースグレード）の特徴

•  エンジン出力・トルク向上
  • 3.0リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンは改良され、最高出力は394PS、最大トルクは450Nmに向上。
  • ターボモデルと同様のインタークーラーをエンジン上部に配置することで効率向上。
  • 結果、前モデルと比較して0.1秒速い0-100km/h加速4.1秒、最高速度は1km/h向上し294km/hに。
•  装備の充実
  • 従来はオプション設定だった装備が標準化。
  • 特に注目すべきは、従来GTSモデルのみに設定のあった大径ブレーキディスクが標準装備となった点。
  • ドライブモードスイッチも標準装備となり、様々な走行シーンに合わせたセッティングが可能に。
•  エクステリアデザイン
  • 911カレラGTSと共通のデザイン言語を採用し、より洗練された印象に。
  • マトリックスLEDヘッドライトが標準装備となり、夜間走行時の視認性も向上。

• インテリアデザイン
  • 12.6インチ湾曲デジタルディスプレイを標準装備。
  • 7種類の表示モードから選択可能となり、ドライバーの好みに合わせた情報表示が可能に。
  • コネクティビティも強化され、スマートフォンとの連携機能も充実。

新型911のカレラGTSの特徴

•  ハイブリッドシステム「T-Hybrid」
  • パフォーマンス向上に特化したシステム。
  • 3.6リッター水平対向6気筒エンジンに、新開発の電気ターボチャージャー（eTurbo）、8速PDK内蔵型モーター（eMotor）、高電圧バッテリーを組み合わせ、システム出力541PS、最大トルク610Nmを実現。

• 電気排気ガスターボチャージャー
  • コンプレッサーとタービンホイール間に配置された電気モーターが、ターボチャージャーを瞬時に加速。
  • ターボラグを最小限に抑え、アクセル操作に対するレスポンスが大幅に向上。
  • 排気ガスから最大11kW (15PS) の電力を生成し、バッテリーに充電することでエネルギー効率も向上。

• 8速PDK内蔵型モーター
  • エンジン回転数に応じて、最大150Nmの駆動トルクを発生し、エンジンをアシスト。
  • 最大40kWの出力でブースト機能も提供
  • 発進時や加速時に、より力強いパフォーマンスを提供。
  • ブレーキ時には発電機として機能し、効率的にエネルギー回生を行う。

• 軽量・コンパクトな高電圧バッテリー
  • 従来の12Vバッテリーと同等のサイズと重量ながら、1.9kWhのエネルギー容量を実現。
  • 車両前方への搭載により、最適な重量配分を実現し、ハンドリング性能にも貢献。
• シャシー/足回り
  • リアアクスルステアリングを標準装備。
  • 高速安定性と旋回性能が向上し、よりスポーティな走りを実現。
  • PDCCは、T-Hybridシステムの高電圧システムに統合され、より緻密な制御が可能に。
  • PASMスポーツサスペンションにより、車高を10mm低く設定。

•  アクティブエアロダイナミクス
  • フロントには、走行状況に応じて開閉する10枚の可動式フラップを装備。
  • ダウンフォースと冷却性能を最適化し、あらゆる走行状況において、最適なエアロダイナミクスを実現。

• ワイドなタイヤ
  • リアタイヤには、315/30 ZR 21サイズのワイドタイヤを装着。
  • 強力なパワーを確実に路面に伝え、優れたトラクションとコーナリング性能を発揮。
• エクステリアデザイン
  • 911らしい伝統的なデザインを踏襲しつつも、GTS専用のスポーティな内外装を採用。
  • フロントバンパーは、大型のエアインテークを備え、冷却性能を向上。
  • リアには、大型のスポイラーを装備し、高速走行時の安定性を向上。