極めて希少なポルシェ911 SC RSが競売に – 約5億円の落札予想価格に注目が集まる
公開日:2024.09.18
コンテンツ
ポルシェ911 SC RS – 稀少なラリーレーシングモデル
ポルシェコレクターにとって垂涎の的となる極めて希少なモデルが、来月オークションに出品されるそうだ。
今回、その主役となるのは、ポルシェ911 SC RSである。このモデルは、わずか21台しか製造されなかったラリーレース用の特別仕様車だそうだ。まさに最新の992型の911ダカールの先祖ともいうべき911である。
2024年10月12日、テネシー州チャタヌーガで開催される「チャタヌーガ・モーターカー・フェスティバル」において、ブロード・アロー・オークションズによる希少なコレクターズカーの競売が行われる。その中でも最も注目を集めているのが、このポルシェ911 SC RSだという。
この投稿をInstagramで見る
911 SC RSの特徴 – 軽量化と高性能を追求
911 SC RS(別名「エボリューションシリーズ」)は、一見すると通常の911と変わらない外観を持っている。しかし、その内部には数々のレーシング仕様が詰め込まれているそうだ。
具体的には以下のような特徴がある:
・軽量アルミニウム製ボディパーツ
・ファイバーグラス製バンパー
・徹底的に軽量化された内装
・総重量わずか980kg
・250〜270馬力を発揮する3.0リッターエンジン
・0-100km/h加速4.9秒
これらの特徴により、911 SC RSは通常の911とは一線を画す高性能ラリーマシンとして仕上げられているのだ。
出品される911 SC RSの経歴
今回オークションに出品される911 SC RSは、製造された21台のうちの最後の1台だそうだ。当初は南アフリカ市場向けに製造されたが、結果的にティコ・クリスチャン・ファン・ダイクのレーシングチームが所有することになったとのこと。
このクルマは1984年に1度だけラリーイベントに参加し、158台中14位という成績を収めたという。その後は大切に保管され、現在の走行距離はわずか約5,200kmほどだそうだ。
専門家による高評価
1976年のル・マン24時間レース優勝者で、元ポルシェカスタマーレーシング部門ディレクターのユルゲン・バルトが、この911 SC RSについて興味深いコメントを残しているそうだ。
バルトは現オーナーのために作成したレポートの中で、このクルマの保存状態の良さを特筆しているとのこと。エンジンとトランスミッションのナンバーが一致していることは、長年にわたってこの歴史的なクルマが丁寧に扱われてきた証だと評価している。
このような希少性と保存状態の良さから、オークション主催者は911 SC RSの落札価格を最低でも350万ドル(日本円で約5億円)と予想しているとのことだ。
ポルシェコレクターの間では、このような稀少なモデルが市場に出ることは非常に珍しく、大きな話題となっている。911 SC RSは、ポルシェの歴史の中でも特別な位置を占めるモデルであり、そのオークション結果に注目が集まっている。
ポルシェのレーシングヘリテージを体現するこのような希少なクルマが、どのような価格で落札されるのか。そして、新たなオーナーのもとでどのように大切に保管されていくのか。ポルシェファンにとっては、今後も目が離せない展開となりそうだ。
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。