空冷ポルシェ 911(964C2)夫のファーストインプレッション。
公開日:2018.11.22
毎日911に乗ろう
空冷911(964C2)がわが家にやってきて、かれこれ2週間。911納車後の夫は、その乗り心地や乗り味をしっかり確かめるべく、あえて通勤や用事などすべての移動で毎日911を使用するようにしていた。そして1週間ほど経った頃、帰宅するなり夫が、
なんか今朝から911が良くなってきた気がするわ。エンジンの吹けが軽やかで、リズミカルや。何年もまともに動いてなかったから、段々と馴染みが出てきたんかもしれん。可動部のガサツさが消えてきた気がする。走ってて気持ちがええわ〜
と言ってきた。
というわけで、購入直後~1週間の夫の空冷911(964)のファーストインプレッションをご紹介したいと思う。
納車直後・1週間後
納車直後
納車直後の夫は「確かに良いクルマだけど、まだその本当の良さがわからない」という感じで、
剛性感やハンドリングはいいけど、正直、ボクスターの方がパワーあるし、乗り心地いいし、エンジンも突き抜けるように回るわ。うーん、まだ空冷911の良さってイマイチ分からんなぁ。
と言っていた。
1週間後
1週間ほど空冷911に乗った後「明日久々にボクスターに乗るけど、どんな風に感じるやろうなぁ」と言いながら、夫は朝から芦有ドライブウェイに出かけた。その後、帰宅した夫の感想はこうだった。
久々にボクスターに乗ったら、逆にちょっとボクスターが物足りなく感じたわ。まず、ボクスターの乗り心地がものすごく良く感じて、あらゆる振動や衝撃が丸められ、すごく快適な一方で、もっとストイックな乗り心地で、ロールも少なくていいのになぁーと思うようになった。
とのこと。へぇ〜あの夫が溺愛するボクスターについてそんな感想を発するなんて、思いもしなかった…!
ファーストインプレッション総評
その上で、1週間乗ってみて「空冷911に対する見方がどう変わったか」「どんな風に感じたか」夫のファーストインプレッションをまとめてみた。(詳細レビューはまた後日)
①不思議な相棒感
性能的には現代のポルシェの方が上だが、クルマの相棒感が半端ない。なぜかは分からないが、丁度良いコンパクトな大きさ、そしてあの独特のコクピットの雰囲気やドアの音など様々な要素がそう思わせるのかもしれない。日に日に愛着が増していて、どこにでも乗っていきたいと思わせるクルマだ。
②ポルシェを背負う感覚
「ポルシェを着る」という言葉があるが、自分的には「ポルシェを背負う」みたいな感じ。ベルトの長さの調整がピッタリ決まった、体にフィットしたリュックサックを背負っているような感覚になる。緩みがなく、動きやすいから、疲れずに動き回れる。そんな感覚。
③車線変更が楽しい
ハンドリングがよりダイレクトで、ロールも少なく、車線変更が楽しくて仕方ない。ボクスターのハンドリングもダイレクトだが911の方が横に平行移動している感が強い。ボクスターの動きは常に『円を描くような動き』がベースなのに対して、911の動きは『もう少し鋭角な動き』に感じる。
④エンジン音が気持ちいい
空冷のエンジン音の独特のノイズについては最初、何が良いのか分からなかった。ただ、毎日乗っていると、段々とエンジンがスムーズになり、この独特のエンジン音が気持ちよく感じて来るようになった。低回転ではドロドロした音で、回すとシャーン!というメカニカルノイズで聴かせてくれる。いわゆるスーパーカーのエンジン音の気持ち良さなんかとは、また別のジャンルの気持ち良さ。上手く表現できないけど、少し古いバイクのエンジン音に近い。
⑤まとめ
まだまだ空冷の魅力が分かったとは言えないと思いますが「毎日、乗りたい」と日に日に強く思うようになってきているので、何となく良さが分かってきているのかもしれません。また、「空冷はバイクに例えると分かりやすいのかも」と思うようになりました。僕はたまにバイク(セロー250)にも乗りますが、バイクはクルマと比べると決して快適な乗り物ではないし、いろいろ気も遣うし、体力も使います。でも、バイクはバイクで面白く、その制約の中での楽しさがあり、快適、高性能=楽しい、というのは必ずしもそうではないんですね。964に乗ってみて、そんなバイクの感覚に近いのかなと思うようになりました。
とのこと。先日夫が「いやもうこうなったら、もっと古い空冷とか乗ってみたくなってきたわ!そのうち356乗るとかゆーてそうやな!」と笑いながら話していた。納車1週間で完全に空冷魔界に飲み込まれていってるやん…数年後にはどうなってるんだろうと想像すると恐ろしくなる(爆)
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。