ポルシェ718シリーズ、インド市場から姿を消す – 次期718 EVモデルへの移行が進行中
公開日:2024.08.23
コンテンツ
ポルシェ718シリーズ、インド市場からの撤退
ポルシェが、インド市場において718シリーズの販売を終了したとのこと。
同社のインド向けウェブサイトから718ラインナップが削除され、ボクスターとケイマンの新規受注も停止されたという。これは、内燃機関を搭載した718ケイマンとボクスターのインド市場における終焉を意味している。
ポルシェによると、すでに予約済みの顧客に対しては引き続き納車を行うとしているが、新規の受注は受け付けないとのことだ。この動きは、ポルシェのグローバル戦略に沿ったものであり、次世代の718シリーズが電気自動車(EV)へと移行することを見据えたものと考えられる。
718シリーズの変遷
ポルシェのミッドシップ2シーターモデルは、現行世代のミッドライフフェイスリフトで「718」の名を冠するようになった。
2016年1月に718ボクスターが発表された際、多くのラインナップでそれまでのフラット6エンジンに代わってフラット4エンジンが採用されたことに、一部の純粋主義者たちは眉をひそめた。そういう私もそのうちの一人だ。
しかし、その後ラインナップの頂点に立つ718ボクスターGTSやスパイダーと718ケイマンのGTSやGT4には、自然吸気の4.0リッターフラット6エンジンが搭載されることとなり、大人気になったのは記憶に新しい。
インド市場における718シリーズの展開
2022年、ポルシェインディアは718ケイマンGTSと718ボクスターGTSを、それぞれ1.46カロールINRと1.49カロールINR(約2500万円から2600万円)で発売した。これらのモデルには、トップスペックのスパイダーとGT4と同じフラット6エンジンが搭載された。
その約5ヶ月後、ポルシェは718ケイマンGT4 RSも2.54カロールINR(約4400万円)で投入している。
今年前半のポルシェインディアの販売台数のうち、マカンとカイエンが約63%を占めていたものの、718モデルも合計489台の販売に貢献していたという。
次世代718シリーズ – 電動化への道
報道によると、第5世代のケイマンとボクスターは完全な電気自動車になるとのことだ。2025年のデビューを予定しているこれらのEVモデルは、現行の内燃機関モデルと同じ生産ラインでポルシェのツッフェンハウゼン工場にて製造される予定だという。
718 EVは、現行の内燃機関車の中央エンジン特性を模倣するよう設計された専用の電気スポーツカープラットフォームを採用する。このプラットフォームは、将来的にアウディやランボルギーニのモデルにも採用される可能性があるとのこと。
ポルシェインディアは、この新しい電動718シリーズの予約受付を2025年頃に開始する予定であることを確認している。
ポルシェの718シリーズは、スポーツカーの世界に新たな時代を迎えようとしている。内燃機関から電気自動車への移行は、自動車産業全体の流れを反映したものだが、ポルシェのような高性能車メーカーがこの流れに乗り出したことは、業界に大きな影響を与えるだろう。
電動化によって718シリーズの魅力が失われることはないと、ポルシェは自信を持っているようだ。むしろ、電気モーターの特性を活かした新たな走りの楽しさを提供できると考えているのだろう。少なくとも私は718 EVには大きな期待を持っている。ケイマン・ボクスターのボディでモーター駆動、そしてバッテリーによる低重心と想像しただけで、面白くないはずがない。
むしろ、992の後期よりも今の私の関心はそこにある。
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。