「いつかはポルシェ」。その夢を、現実にするために欠かせない、大切なこと。
公開日:2024.05.30
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昨年の5月に、自分のファーストポルシェとなる、911カレラTを購入した。現在は、タイカン4Sクロスツーリスモに乗っているが、このブログを始めた7年前には、まさかこんな景色が待っているなんて、思いもよらなかった。
もちろん「いつかはポルシェがほしい」と思っていたし、買うために何をすればよいのか、と試行錯誤する内容をブログに書いてはいたけれど、「いつか買えたらいいなぁ…」という程度で、まさか本当に実現できるなんて、当時の自分は想像だにしていなかった。
ただ、約1年半ほど前に、自分の中でも、一気にポルシェ購入が近づいた時期があり、そうなってから購入までは、トントン拍子に事が進んだ。(とはいえ、清水の舞台から飛び降りて骨折する覚悟で購入したが笑)
では、一体何がどうなって一気にポルシェ購入が現実味を帯び、購入できたのかについて、今日は書いてみたい。
自分はポルシェに乗っているんだ。
「一体何がどうなって一気にポルシェ購入が現実味を帯びたのか」ということだが、自分の中では「本気で買うと決めた」瞬間があったわけではなく、ある時から「自分が数年後、自分で買ったポルシェに乗っている姿が、違和感なく、自然と想像できる」ようになり、そこから一気に物事が進んでいった。
とはいえ当時、既にお金の工面ができていたわけではないし、頭金も十分に無かったし、毎月のローンを返済できる自信もなかったのだが、それでも「あ、私はきっと、数年後に自分のポルシェに乗っているんだ」と、ごく自然に思えていた。
このブログを始めた頃から、私の周りには、たくさんのポルシェオーナーのみなさんがいて、夫をはじめ、ポルシェを複数台所有している人たちも多かった。
そんな環境に身をおいていた私は、「すごいなぁー」と思いながらも、自分と周囲の皆さんの感覚の違いをまざまざと感じて、逆にポルシェ購入の夢がどんどん遠のく感覚になっていた。
「私はこの人たちとは全然違う。まるで雲の上の人と話しているみたい」と、話すたびにその違いや差を見せつけられ、とてもこんなふうにはなれないと、ある種諦めモードに入っていた時期もあった。
よく「何か得たいものがあるなら、それをすでに得ている、達成している人たちの中に身を置け」と言うけれど、当然ながら、その環境に身をおいてすぐに達成できるわけでは決してなく(すぐに達成できる人もいると思うが)、自分の感覚、考え方、言動が変わっていくには、やはりそれなりに、時間がかかるなぁと改めて感じている。
ではそんな状況から一転して、「自分が当たり前のように自分のポルシェに乗っている感覚になれた」のはなぜなのかというと、数年間かけて、その時々の自分にできる小さな一歩を、踏み出し続けたからだと思う。
最初の一歩は、中古のBMW320iを自分のお金で購入したことだった。当時は、限定解除したとはいえMT車を一切運転できなかったので「なんとか運転できるようになりたい。これは自分でMT車を買って毎日乗るしか無い」と思い、腹を決めて購入した。
まさか、夫に出会うまで、一切車に興味のなかった自分が購入する初めての車が、MT車になろうとは…(笑)
その後、3人目の出産を機に「MT車はもう運転できるようになったし、しばらくはなにかと物入りにもなるし、車は売却しよう」と決め、同時一括査定で買い取ってもらったが、そこで驚きの体験をした。
230万円で購入した車を、170万円で買い取ってもらうことができたのだ。
売る時に価格が下がるとはいえ、もっともっと下がると思っていたので(状態の良い320iのMT車は珍しく、今でも需要があるとのことだった)ここまで高値がつくことに、驚いた。
1年数カ月乗ったが、実質60万円で乗れたようなものだ。
「リセールが良いクルマを買えば、実質は大きな持ち出しなく、乗りたい車に乗れる。なるほど…だからみんなリセールを重視するんだ」ということを、ひしひしと感じた出来事だった。
その後、出産して落ち着いた頃、今度は新車のスイフトスポーツのMT車を買った。
まだポルシェを買えるほどの予算はなく、家族5人乗りでギリギリ買えるMT車がスイフトスポーツだった。
今度は、新車で、自分なりに仕様にもこだわった車。
やはり新車を買うというのは嬉しく、愛着もわくもので、毎日のように乗っていたが、その後起業し、事業が少しずつ軌道に乗り始めて、スイスポの返済も終わったあたりで、「次買うなら、ポルシェかなぁ」とぼんやり思うようになった。
まだ、お金の工面はできていなかったが「きっと次に乗る車はポルシェになる。数年後はポルシェに乗っている。もしかしたら911かもしれないなぁ」というイメージが、自然と湧いていた。
ポルシェ購入と、山登り。
そんな折、知り合いのオーナーさんから、こんなことを言われた。
「911が欲しいという気持ちがあるなら、もう今のうちから、ディーラーに伝えておいたほうがいい。(当時は)まだ買うために並んでいる人もいると聞くから、欲しいと思った時に伝えても、時すでに遅しかもしれない」
と。
なるほど、それもそうだと思い「次に911後期が出たら、すぐに注文したい」とディーラー担当のHさんに思い切って伝えたところ、その数ヶ月後にカレラTのお話をいただき、思い切ってそのチャンスに乗った。
そして結果的に、自分の想定よりもはやく「自分でポルシェを買う」という目標を実現することができた。
この感覚は、言うなれば、山登りに近いような気がする。
まだ1合目付近を歩いている時は、頂上なんて見えないし、どこにあるのか、どうやっていけば、いつになったらたどり着けるのか、全く分からない。でも3合目、5合目…と登り、7合目くらいになったあたりで、「あ、あそこが頂上だ!」と、頂上の姿をしっかり捉えることができると、登頂が一気に現実味を帯び、加速していく。
…って山登りなんて一度もしたことないけれど、そんな気がしている。
頂上が見えなくても、もしかしたらその道は遠回りかもしれなくても、まずは具体的に、その時の自分ができることをやる。動き続ける。
そうすれば、だんだんと目標達成イメージが見えてくる。
そして「いつか買いたいなぁ」から、「自分が手に入れているイメージを自然と無理なくイメージできるようになった」とき、一気に実現に近づく。
車に限らず、その他の目標でも、きっと同じようなことなんだろうなぁ。
今私は、仕事で自分なりに大きな目標を持っていて、まだそれを達成しているイメージは湧いていないけれど、一歩ずつ歩き続ければ、必ず頂上が見え、実現ができるはず。
その時まで、しっかりと前に向かって歩み続けようと思う。(カーライフももちろん楽しみながら!)
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