『中古車との出会いは一期一会』ーポルシェ乗りが考える中古車選びのポイント
公開日:2024.08.28
普段から、SNSを見たり、毎週のyoutubeライブ配信で皆さんの愛車の話をコメントで教えてもらったりしているが、そこで気になるクルマがあると、ついカーセンサーを見てしまっている。
買わないのに。
いや、買えないのに(笑)
一方で、実際に中古車サイトに掲載されている情報を見るだけでは、その個体が「買いなのか、そうではないのか」を判断するのが難しいことも多く「こんな個体を見つけたのですが、どう思われますか?」といった質問をブログに頂くことも多い。
というわけで今日は、夫が普段からよく言う中古車選びのポイントや、実際過去にはこのような点に注意してポルシェを購入していたということをまとめて書いてみようと思う。
1. スピードが勝負
まず第一に、自分が欲しいと思っていて、何ヶ月も探し続けてきた個体が出てきた際に最も重要なのは、スピード。状態の良いクルマはすぐに売れてしまうので、気に入った車を見つけたら即座に行動を起こすことが大切だというのは、夫もよく言っているし、周りのポルシェ乗りの方からもよく聞く話だ。
実際夫も、以前、911カレラ4GTSを見つけたときには、翌日の朝一番、お店の開店と同時に電話をかけて予約を取っていた。そして、その日のうちに現地に向かっていた。(やはり現物を見て買うほうが絶対に安心)
「中古車を買う時はスピードが勝負。しかも、僕が求めているようなレアな仕様はもうなかなか出会えないので、すぐに動いた。確かに、お店が遠方だったり、仕事があったりと、すぐに動くのは難しい場合もあるとは思うけど、本当に欲しい車であれば、少々の理由なら無理してでも行くべき。だって『中古車との出会いは一期一会』だから
と。
2. 車両の状態確認
実際に現車を確認する際、プロでなくてもチェックできるポイントがいくつかあるとのこと。以下は、夫が重視している点だ。
タイヤのチェック
タイヤは車の状態を知る上で非常に重要な要素。夫は現車を見るとまずタイヤをチェックする。
・タイヤの減り具合、ザラつき、溶け具合:前オーナーの運転スタイルが反映されている。
・ポルシェ承認のN認定タイヤを履いているかどうか:適切なメンテナンスの指標となる。
・四輪の均一な減り方:不均一な減り方は整備や運転に問題がある可能性があるかも?
ちなみに夫は、スマホのライトをONにして、タイヤの確認することもあるらしい(笑)
外装
外装に関しては、完璧を求めすぎる必要はないとのことだ。それよりも、全体的な状態と手入れの跡を見ることが大切だと。
「僕は外装の多少の小キズや飛び石などは、そんなに気にしない。なぜなら、小さな傷は修復可能であり、車を使用していれば必ず付くものだから」と言っていた。
内装
内装は、車の使われ方やオーナーの愛情を最も如実に表す部分なので、以下の点を注意深くチェックするとのこと。
・車内の匂い:芳香剤やペット、タバコなどの強い香りがしないかどうか
・運転席シートの外側サイドサポートのスレ:乗り降りの際の扱いはどうか
・センターコンソールやボタン類の小キズ:日常的な使用状況はどうか
・ドアトリムの浮き:特に991や981モデルでは要注意
・カップホルダーの動作確認:小さな部分だが、チェック
・シートレザーの状態:しなやかさ、柔らかさ、水分量(カピカピじゃないか)をチェック
・ハンドルのスレ:ハンドルが必要以上に汚かったりしないか、走行距離に見合った程度かどうかを確認
特に重要なのは、運転席シートの外側サイドサポートだとのこと。
「ここが酷く擦れたり、ひび割れたりしている個体は乗降する際にクルマへの敬意が足りないオーナーが乗っていた可能性があるので、個人的にはかなり減点になる」とのことだった。
エンジンと下回り
最後に、エンジンと下回りのチェック。これらは車の性能と長期的な状態を知る上で欠かせない。
・マフラーの焼け具合:均一なキツネ色になっているのが理想的
・エンジン音と異音の有無:冷間時と暖機後の両方でチェック
・水温・油温が上がってからの空ぶかし:エンジンのレスポンスを確認
ちなみに911カレラ4GTSの場合「下回りも確認すると、マフラーはいい感じに焼けて均一なキツネ色になっており、ちょい乗りばかりではなく、適度に熱が入った状態で走られていることがわかり、これも高評価だった」と言っていた。
3. オーナーの愛情と敬意の痕跡を見る
最後に、夫が特に重視しているのは、前オーナーがクルマに対してどれだけ愛情と敬意を持って接していたかという点だそう。
「僕は自動車のプロでは無いし、自動車業界の人間でもない。なので、見るポイントはひとつ。外装の小さな傷がどうかといったことよりも、そのクルマのオーナーがクルマに愛情と敬意を持って接していたかどうかの痕跡を見るようにしている」
と。
具体的には、
・丁寧な使用の痕跡:例えば、エッジプロテクターやバンパープロテクターの有無
・整備履歴:定期的かつ適切なメンテナンスが行われているか
といった点だそうだ。
まとめ
気になる個体を見つける度に、お店に足を運ぶことは現実的に難しいが、数ヶ月かけて探す中で自分が欲しい仕様(必須オプション、ボディカラーなど)の個体が出てきたときには、思い切ってお店に足を運び、現物を見てみるのが良いのだろう。
実際私も現在の愛車、タイカンを購入する際は、全く別の個体(パナメーラ4ハイブリッド)を見に行ったのに、お店のドアの真ん前に置かれていたタイカンに一目惚れし、結局まさかまさかのタイカンを購入しることとなった(笑)
実際に見てみないとわからないし、見てビビッとくるかどうかも重要なポイントなのだと思う。
「中古車との出会いは一期一会。お店が遠かろうが、仕事があろうが、本当に欲しいのなら少々の理由なら無理してでも行くべきだ」
皆さんの中古車選びに少しでも参考になれば幸いです。
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