2024年の試乗オブ・ザ・イヤーを発表!受賞した名車の魅力を解説します
公開日:
コンテンツ
2024年、乗ったクルマを振り返る
2024年も残すところあと数時間となった。
例年通り、今年も「ポルシェがわが家にやってきた」恒例の試乗オブザイヤーを実施したい。
今年は忙しくてなかなか試乗ができなかったのだが、2024年に乗ったクルマを振り返ると、以下の通りだ。
- トヨタ GRMN ヤリス
- テスラ Model 3 パフォーマンス
- トヨタ クラウンスポーツ
- ポルシェ 991型 911 50周年記念モデル
- ポルシェ 996型 911 40周年記念モデル
- ポルシェ 新型タイカン4クロスツーリスモ
- ポルシェ 997型 前期911 GT3
- 986型 ポルシェ ボクスターS
- BMW M3 CSL(E46)
- アバルト 595 カスタムバージョン
- ポルシェ 新型パナメーラ
- ポルシェ タイカン ベースモデル
- ポルシェ タイカン ターボS
- ポルシェ タイカン GTS
- ポルシェ 991型後期 911 GT3(MT)
- ポルシェ 996型後期 911 GT3
試乗オブザイヤー2024の評価基準
今回の試乗オブザイヤー2024の評価基準は、いつものことながら運転の楽しさを主軸に置いている。特に、ツーリングや日常使用でも十分に楽しめるかどうか、という視点で評価した。
それでは、2024年試乗オブザイヤーの結果を発表しよう。
第3位:986型ポルシェボクスターS – 運転のしやすさと走りの質感
第3位は986型ポルシェボクスターSだ。私にとって986型の運転は今回が初めてだったが、その素晴らしさに度肝を抜かれた。
運転のしやすさ、乗り心地の良さ、そして走行性能のバランスが素晴らしい。現代のクルマでこのボクスターに勝てないスポーツカーは多いだろう。下手な新車のスポーツカーを買うよりも、986型ボクスターを選ぶ方が賢明だとすら思う。
足回りは決して固くはない。むしろ柔らかい方だと感じたが、その柔らかさの中に確かな安心感がある。路面に粘り付くような感覚で、意のままに操ることができる。252馬力というパワーは決して多くないが、それがかえって楽しく、アクセルを積極的に踏み込める。
クルマとの一体感は圧巻だ。「人馬一体」という言葉があるが、まさにこのクルマこそが本当の意味での人馬一体を体現していると言えるだろう。アクセルワークで荷重移動を制御し、クルマを自在に操る。まさに「アクセルでクルマを曲げる」という感覚を味わえる。
986型ボクスターSは、「ポルシェはこれで十分」と思わせるほどの魅力にあふれている。いつかは必ず手に入れたいクルマだ。
第2位:ポルシェタイカンターボS – もはや電気の911
第2位はポルシェタイカンターボSだ。我が家にもタイカン4Sクロスツーリスモがあるが、ターボSはさらに上をいく。
ポルシェは高価格に見合う価値をしっかりと作り込んでいる。PDCCなどのオプション装備の違いもあるが、それ以上にチューニングが異なる印象を受けた。
試乗したターボSは約4万km走行していたが、まるで新車のような質感の高さを保っていた。オーバーブースト時には761馬力を発揮し、0-100km/h加速は2秒台という驚異的な性能を誇る。
しかし、タイカンターボSの真の魅力は、その圧倒的な加速力だけではない。乗り心地の良さと高い運動性能を両立させている点こそが、このクルマの真骨頂だ。911の4S、4 GTS、ターボなどを運転しているかのようなフィーリングを味わえる。
2.2トンを超える車重があるにもかかわらず、その重さを全く感じさせない俊敏な動きを見せる。コーナリング性能は特筆すべきもので、針の穴に糸を通すような精密なハンドリングを楽しめる。
快適性も他のタイカンモデルと比べてワンランク上だ。走りと乗り心地を高次元で両立させた、ポルシェの技術の結晶とも言えるクルマだ。ソウルフルな走りを楽しみたいポルシェオーナーにとって、最高の選択肢の一つになるだろう。
現在、中古車市場ではかなりお買い得な価格で出回っているので、興味のある方は検討してみてはいかがだろうか。その価値は間違いなく保証できる。
第1位:996型ポルシェ911 40周年記念モデル – 911の真髄を体現するオールラウンダー
そして、2024年試乗オブザイヤーの栄えある第1位に輝いたのは、996型ポルシェ911の40周年記念モデルだ。
このクルマの素晴らしさは、言葉では表現しきれないほどだ。こんなにも乗り心地が良く、運転しやすいマニュアル車があるのかと感動を覚えた。40周年記念モデルという特別な存在であることも影響しているだろうが、996型911の真の魅力を再認識させてくれた一台だった。
乗りやすさ、乗り心地、そして絶妙なサイズ感。まさに「ポルシェを着る」という感覚を味わえる、最後期に近い911と言えるだろう。エンジンの振動やバイブレーションが少なく、4000回転程度まで回しても全くストレスを感じない。
街中の混雑した道路でも、ストレスなくエンジンを伸ばし、シフトチェンジを楽しむことができる。まさに「運転している」という感覚を存分に味わえるポルシェだ。
場所や道を選ばない、オールマイティな911。本来、911とはこういうクルマであるべきだ。どこでも走れ、どこにでもフィットし、どんな場面でも楽しめる。ポルシェ博士が目指した理想の姿を、このクルマは完璧に体現している。
986型ボクスターSと似た特徴も多いが、私個人としては、この996型911 40周年記念モデルを所有したいと強く感じた。日常の相棒として最適な911であり、乗るたびに新たな魅力を発見できるクルマだ。
今年試乗したクルマの中で、ダントツの第1位にふさわしい素晴らしいクルマだった。オーナーの方には心から感謝し、おめでとうございます!と言いたい。
2025年も、ポルシェの魅力を発信し続けます
以上が、2024年ポルシェがわが家にやってきたの試乗オブザイヤーの結果だ。来年も様々なポルシェを含む魅力的なクルマに出会えることを楽しみにしている。
2025年も引き続き、このブログを通じてポルシェの魅力を発信し続けていく予定だ。
読者の皆様、今年も本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください!
このブログが気に入ったらフォローしてね!
コメント ( 2 )
トラックバックは利用できません。
いつも楽しく記事を読ませていただいています。
記事とは関係ないことをコメントさせていただくことご容赦ください。
最近ブログのお二人の愛車一覧を見て気になったのですが、992カブリオレはいつ頃手放したのでしょうか?
最近992カレラが気になっていたので手放した理由などが非常に気になります。もし経緯などがわかる記事がありましたら教えていただきたいです。
それと以前の記事でフェアレディZを契約していたと思うのですが、そちらは未だに納期など不明のままなのでしょうか?
最近街中で見ることも増えたので、ご主人が運転するとどのような評価となるのか気になっております。
KKさん、こんにちは。
992の件もフェアレディZの件もX.com(Twitter)の方や、ライブ配信では話してたのですが、ブログでは書いてませんでした。
992は今年の初めごろです。
理由としては単純で、新しいポルシェはいつでも買えるのでそもそも早めに手放すつもりで買っているのと、あと、やはり運転の楽しさという点で個人的には981や991、さらにはもっと古いポルシェの方が楽しいと感じるからです。
992はとても良く出来た速い車ですが、速くて快適なのと、運転が楽しいのは必ずしもイコールではないので、それが理由ですね。
フェアレディZは、やっと目処が立って2月頃の予定です。
また、こちらは納車されたら記事にしますので、楽しみにお待ちください!