「ニュル24時間 2018」でポルシェ911GT3Rが総合優勝!

ポルシェニュース

*肝心のポルシェの写真撮るの忘れたので、TOPの写真は夫が撮っていたメルセデスAMG GT3。

「ニュル24時間」なるもの

先週末、ドイツのニュルブルクリンクで「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」が行われていた。今日のブログタイトルの「ニュル」とは「ニュルブルクリンク」のこと。これは毎年5月〜6月にニュルブルクリンクで開催される耐久レースで「24時間でどれだけ長い距離を走れるかを競う」ものだ。

排気量やエンジンの種類によってクラス分けされていて、今回はなんと「156台」もの車がエントリーしたそう。

週末は関西は雨だったが、ドイツも大雨。(私は嵐女なので、夫に「みなちゃんが見てるからドイツも雨降ってんちゃう」と言われた(-_-))レース中盤で濃霧によりレッドフラッグが出たり、スリップする車が続出したりと先の読めないレース展開だったが、総合優勝はポルシェ911GT3Rだった。

日本からは、スバルとトヨタ(レクサス)が参戦していて、スバルはSP3Tクラスで優勝した。

「ニュルブルクリンク」はレース好きの聖地とも呼ばれているらしいが、なんでそんな影響力があるんだとうと思って、今回少し調べてみた。

90年以上の歴史を誇るサーキット

ニュルブルクリンクは、ドイツ北西部にあるラインラント=プファルツ州の、ニュルブルクにあるサーキット。完成したのは1927年で、90年以上の歴史がある。ただサーキットと言っても、一般的に私たちが想像するような「観客席があって、周回見渡せるようなもの」ではなく、ここは森の中なのだ。

しかもこの北コース(ノルドシュライフェ)は1周が約20キロというから驚き。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、この北コースと5.1kmのグランプリコースを繋げて行われるので、なんと全長は24kmにもなる。

JR大阪環状線の1周が21.7kmだそうなので、それより長いサーキットということだ…!

大阪から天王寺を直径にして描いた円より長いサーキットって…ドイツさん、どえらいことしはったな(;´д`)。

北コースは「グリーン・ヘル(緑の地獄)」と呼ばれる超難関コースで、今までにも多くの死傷者が出ている。ここを10周アタックすることは、公道で800kmを走行するのと同じ負荷がかかるそう。凄まじいコースなので、今からこんなサーキットを作ろうと思っても当然作れない。またコーナーの数は170以上あり、高低差は約300mにも及ぶ。

300mというと、大阪の天王寺にある日本一の超高層ビル「あべのハルカス」と同じ高さだ。(でもあべのハルカスってイメージで600mくらいあるんやと思ってた)
出典:TOYOTA GAZOO Racingより「ニュルブルクリンク基礎知識 ニュルってなんだ?」

車メーカーがこぞってテストするサーキット

ニュルブルクリンクは過酷なコースであるがゆえに、ポルシェをはじめ、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどがここで車をテストし鍛え上げていく。

また、ニュルブルクリンクで最速タイムをたたき出した車は「世界最速の市販車」であることの証になり、その車やメーカーのイメージアップにも繋がる。

わが家のパナメーラターボも、2016年にこの北コースでタイムアタックを行い「7分38秒」というとんでもない記録を打ち出し、この時点で世界最速セダンとなった。…もしも、もしもの話だけど、大阪環状線の線路に全部コンクリートを敷き詰めて「アップダウンもコーナーも無いただの円だから、パナメーラターボで全速力でぐるっと一周してこい!」と言われたとしても、7分で走れる気がしない…(爆)

また先月4月には、ポルシェ911GT3RSが「6分56秒4」というとんでもない記録をたたきだした。7分を切るラップタイムを記録したのは、ポルシェの市販車では3台目だそう。ポルシェファンにとっても「新型のポルシェがニュルブルクリンクを何秒で走ったか」は結構注目のニュースらしく、こういった記事が出る度によくシェアされている。

ヨーロッパ車だけではなく国産車も

ドイツ車だけではなく、日産「スカイラインGT-R」やホンダ「NSX」も1990年前後からニュルブルクリンクでテスト走行するようになっているそう。今回クラス優勝を果たしたスバルに至っては、毎年ニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場しているが、このレースで戦って勝利するというのは、そりゃもうものすごい宣伝になるそうだ。

「実際、STIがプロデュースした400台限定コンプリートカーの『WRX STI S207』なんか即日完売ですから。日本車で600万円もするクルマがね。やっぱりニュルの効果は非常に高いんですよ」

って!

600万円もする車400台が、即日完売とな…(;゚Д゚)))!

いやはや、ニュルブルクリンクの影響力はすごいんだな。
出典:スバルはなぜニュル24時間に挑み続けるのか?

「ニュル」と略すと通

私は素人なので「ニュルブルクリンク」って舌噛みそうになりながら言うけど、通は「ニュル」と略すらしい。確かに、昨日のレースでも、解説者やドライバーはみんな「ニュル」と言っていた。

こうしてニュルブルクリンクについて知ると、実際にここを走ってみたくなる。

ニュルブルクリンクは有料道路扱いで、1周約25€程度出せば、ヘルメット等全て貸してくれて、運転免許さえあれば誰も走れるそう。でも私の運転技術で走ったところで、ニュルを体感できることは100%あり得ないので、そんな人には、経験豊富なドライバーの助手席でニュルを体感できる「サーキット・タクシー」なるものもある。

タクシーと言っても、BMWのMシリーズや、ポルシェのケイマンに乗れるそうなので、これはかなり面白そうだ!

いやはや、もう一回ドイツ行きたいなー!

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