ポルシェが本気で919ハイブリッドを改造。F1のタイムを抜きスパ最速に。
公開日:2018.04.15
昨シーズンで見納めの919ハイブリッド
2017年を最後にWECから撤退することを発表したポルシェ。昨年の富士スピードウェイのWECに行った時に、919ハイブリッドを間近で見て「これがル・マン24時間レースで3度優勝を果たした車か。でも日本に919ハイブリッドが来るのは今回が最後だし、見納めなんだなぁ」と思っていた。
(*真上、間近から919ハイブリッドを見ることができた。)
それが先日、ポルシェ919ハイブリッドは、WECのLMP1規定の制約を全て取り払い、持てる能力を最大限に高めた状態でサーキットにお目見えした。919ハイブリッド・エボと名付けられたこの車は、「お別れラン」と称して世界各国のサーキットを巡るのだが、その第一弾の舞台となったのが、ベルギーにあるスパ・フランコルシャン・サーキット。
なんと全長7.004kmもあり、現在のF1開催サーキットの中では最長だそう。
F1の記録を抜くなんてありえない。
この919ハイブリッド・エボがこの度、1周のラップタイム「1分41秒770」を記録。なんと2017年のF1ベルギーGP予選でルイス・ハミルトンが記録したコースレコードを0.783秒上回り、スパ・フランコルシャン・サーキット最速となった。
V4エンジンの出力は500馬力から720馬力へと220馬力も増加し、走行中の空気抵抗を削減するDRS(ドラッグ・リダクション・システム)というものが組み込まれ、車両の重量も39kg削減されたそう。
驚くのが、昨年のWECの1周のタイムよりも12秒も速くなっているらしい。F1カーと、WECのLMP1カーでは、だいたいどのサーキットでも10秒くらいのタイム差があるのが一般的だそうで…WECの制約規定を全てとっぱらって改良できたとはいえ、12秒も速くするなんてことが可能なのか…いやはやすごい。そこまで919ハイブリッドの持ちうる能力を発揮する改良をしたエンジニアもすごいし、それを乗りこなして最速タイムを叩き出したドライバーもすごいし…。
F1の平均時速が200km/h前後らしいので、12秒というと、600-700mくらいの差ということ!?(算数苦手やけど計算あってるだろうか)そう考えるとなんかもう…すごいとしか言えない(語彙が少なすぎる。)
919ハイブリッド・エボのお別れラン、世界中を巡るということだけど、まぁ日本には来ないんだろうなぁ。もし鈴鹿サーキットや富士スピードウェイあたりに来るんだったら、ぜひその勇姿をひと目見てみたいものだ。
画像出典:autoblog「レース規定から解き放たれたポルシェ「919ハイブリッドEvo」が、スパでF1マシンよりも速いラップタイムを記録!」
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