パナメーラツーリスモとパナメーラは何が違うのか?
公開日:2017.09.28
パナメーラツーリスモ、発表
数日前にポルシェが「パナメーラ ターボ SE ハイブリッド スポーツツーリスモ」発表した。「へぇー」と思ってポルシェジャパンのサイトを見てみたが、まだパナメーラツーリスモのラインナップの中には、紹介されていなかった。ちなみに、この時夫は「911 GT3 ツーリングパッケージ(大型ウィングなし、6速MTのみ)が出た!! 」と大騒ぎしていた。
そして、その日たまたま電話を下さったポルシェディーラーのHさんに「GT3出ましたね!」と夫が興奮気味に話したところ「そうなんですよ、僕も今日ニュースで知ったんですよw」と言っていたらしい。なんだかそういうところがポルシェらしいなぁ笑。
発売を知ったのは、パナメーラ注文後のこと
パナメーラスポーツツーリスモは、今年春のジュネーブモーターショーで初お目見えし、日本には入ってくるのは来年だと言われている。今日は「パナメーラツーリスモと従来のパナメーラの違い」について、今分かる範囲の情報をもとに書いてみようと思う。
私がパナメーラスポーツツーリズモの存在を知ったのは、パナメーラターボの注文をした後だった。ある日夫から
「パナメーラのワゴンが出たで。ほんで5人乗りになったらしいで。どうする?パナメーラターボと変える?今更無理やけどな。あ、でもまだ生産枠決まってなかったら行けるかな(笑)」
と言われ、現実的にキャンセルすることはあり得ないし…特にワゴンが欲しいわけではなかったので、パナメーラスポーツツーリスモ購入ということにはならなかった。
従来のパナメーラとの違い
というわけで、パナメーラツーリスモと、パナメーラとは、一体何が違うのか?日本にまだ試乗車が入ってきていないのでもちろん試乗はしていないが、情報を調べる中で大きく感じる違いを紹介していこうと思う。まず、パナメーラとパナメーラスポーツツーリスモの大きな違いとして分かりやすいのは、
①5人乗りであること
パナメーラは「全高: 1,423 mm、全幅: 1,937 mm、ホイールベース: 2,950 mm、全長: 5,049 mm」という大きさの車。それに対して、パナメーラスポーツツーリスモは「全高: 1,428 mm、全幅: 1,937 mm、ホイールベース: 2,950 mm、全長: 5,049 mm」という大きさ。スポーツツーリスモの方が、5ミリだけルーフラインが引き上げられたが、あとは全く変わらない。なので後部座席についてはは、従来の独立シートのゆったり2人乗りから、3人がけの少し狭いシートに変わった感じなのだろう。
②荷物スペース・容量が増えた
レビューやプレスリリースを見ると、パナメーラよりもスポーツツーリスモのほうがトランク容量が増えたと書かれている。「5ミリ、ルーフラインが引き上げられたことで、荷物スペースが広くなった」と。またリアシートを倒すと、荷室スペースが確保でき、長いものや大きい荷物も積むことが可能になるらしい。なるほど。ということは、スノーボードの板を積んだりして、雪山に行くことも可能だということだな。
③リアデザインがワゴンになった
スポーツワゴンということで、特に横や後ろからみると、ラグジュアリーサルーン感が薄れ、スポーティーさが増したように感じる。ターボに関しても、パナメーラは2枚の羽が開く構造だが、スポーツツーリスモの場合、その羽がとても小さいのでパッと見は羽だとわかりにくい。ただ、前からみると、従来のパナメーラとの違いはほぼわからない。ちなみに後ろから見るとこんな感じ。
また横から見てみると、これが普通のパナメーラで…
こちらがパナメーラスポーツツーリスモ。
比べてみると、違いが分かる。では、このパナメーラスポーツツーリスモは、一体どんな人が買うのだろうか?どんな人にぴったりなモデルなのだろうか?と…少し考えてみた。
スポーツツーリスモはどんな人に向いてる?
✓従来のパナメーラに乗っている人?
従来のパナメーラが好きで、既にパナメーラに乗っている人の多くが買い換えることは、あまり無いだろう。「4人乗りが5人乗りになった!」ということもあまり関係ない気がする。そういう人であれば、既に5人乗りの、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズを、買っているはずだ。そうではなくあえてパナメーラを選んでいる人は、従来のパナメーラのラグジュアリーサルーン感が好きなんじゃないかな。
✓マカンやカイエンに乗っている人?
マカンやカイエンに乗っている人は車高が高いSUV好きな人が多い気がするので、買い替えはしなさそう。また、マカンやカイエンは、目線が高く運転がしやすいので、それに慣れた状態でパナメーラに乗ると、目線が低い割に車幅があるので、運転しにくく感じるだろうな。
✓外車で走りが楽しいワゴンを待ち望んでいた人?
一番購入されそうなのは、パワーがあり、走りが楽しめる、外車のワゴンを待望していた人たちかと思う。実は私の兄はスバリストで、レガシーのワゴンのマニュアル車ばかりずっと乗り継いでいるが、「やっぱりエンジンが水平対向だからいい!」「ワゴンの形が一番好きだ!」と常々言っている。
現在の外車のワゴンで人気なモデルというと、アウディRS6や、メルセデスベンツCLSシューティングブレークかなぁと思うのだが、アウディやメルセデスのハンドリングやアクセルワークに少し物足りなさを感じていた人にとっては、ポルシェがワゴンを出したことは、大きなニュースになるかもしれない。
気になるお値段は?
ちなみにパナメーラ4スポーツツーリスモの本体価格は、12,973,000円。ここにオプション代が+数百万か…。そして先日発表になった、パナメーラターボSEハイブリットスポーツツーリスモの本体価格は、米国では配送料込みで18万9,450ドル(約2,130万円)とのこと。
た、た、たかい!
余談だが、最後に…なぜわが家が、なぜ従来のパナメーラ(新型パナメーラターボ)にしたかというと、大きいな理由はデザインである。今回の新型パナメーラは、デザインがより911に近づき、とてもかっこ良くなった。もともと夫は911が好きで、私も911のデザインはとても美しいと思っていたので、パナメーラがワゴンになることで、せっかくの911感が薄れるのはもったいなく感じるので、従来のパナメーラの方がいいという結論になった。
とはいえ、スポーツツーリスモが日本に入ってきたら、ぜひ試乗してみたいものだ!(その後、義理の弟がパナメーラターボスポーツツーリスモを購入したので、試乗比較記事を書いてみました↓↓↓)
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