死ぬまでAT限定免許だと思っていた

約1年半前に、AT限定解除をした。18歳で運転免許をとった時は「マニュアル車なんて一生乗らへんから、AT限定で十分」と思っていたのに、まさかこんな日が訪れるとは…当時は夢にも思っていなかった。そんな私がAT限定解除した理由は、

「夫が981ボクスターGTS（MT）を購入することになったから」

だ。「絶対MT車運転できた方が面白いって！納車までに絶対取っておき！」と夫にさんざん言われ、ギリギリまで「無理、無理」と粘っていたのだが、夫のあまりの熱意に押されて限定解除するはめになった。そして、近所の教習所でAT限定解除が出来ると知り（出来る教習所と出来ない教習所があるようだ）、しぶしぶ申し込んだ。

座学なし、実技のみ

私が申し込んだ教習所で、AT限定解除にかかる時間と費用は「4時間の講習と試験で57000円」だった。しかも4時間全部が実技という。私はてっきり「まずは座学でクラッチ操作の理屈等教えてもらってから実技にいくものだ」と思い込んでいたが、詳細は自分で勉強しておいてくださいということだった。

また講習の予約がまた取りづらく…「AT限定解除する人」なんてそもそも稀なので、授業枠がとにかく少ないのだ。2歳児がいて、仕事をしながら、かつ教習所に通うというのは、想像していた以上に時間の調整が難しかったことを覚えている。

ただ、やるからには真剣に、そして追加費用なくストレートで合格したかったので、事前に教科書を予習し、運転しやすいように上履きを持参して万全の準備で初日を迎えた。

…がッ！

初めてのMT車の運転にあり得ないくらい緊張してしまい、教科書で勉強したことは全て忘却の彼方へふっとび…

「はい、クラッチしっかり踏んでおいてねー、止まる時はクラッチとブレーキと両方踏んどかんと、エンストするからねー」と教官に言われてはクラッチから足を離して怒られ。

「車がしんどそうやな〜と思ったら、ギア変えてあげてね〜」と言われては、ギアを変えるタイミングが分からず怒られ。

当然エンストしまくって、1回の青信号では発信できず、踏切では「ぶい〜ん！」とアクセルふかせるのに、クラッチから足が離れず発進できずで、1時間後の私は完全に憔悴しきっていた。

ただ不思議なもので、5時間目から不思議と感覚がわかるようになり（自動的に追加講習になってしまい、ストレート合格は断念）なんとか6時間目の後に試験を受け、晴れて合格できた。

苦労してAT限定解除したけれど

で、「その後マニュアル車に乗っているか？」というと、

…全く乗っていない（-_-）

私は、クラッチが軽くてふがふがな教習所のコンフォートしか運転したことがないおで、初めて夫のボクスターに乗った時は、あまりのクラッチの重さに愕然とした。「いや、ジムのトレーニングかよ」と思うくらいかたくて、筋肉痛になりそうで…だからよう運転できず、まだ5回ほどしか乗っていない。

しかも、人がいない場所までは夫の運転で行き、現地で交代し、10分ほど１〜３速の間でぐるぐる走るくらいだ（爆）

年始に「今年こそマニュアル車を運転できるようになる！」と宣言したが、そんな日は本当に来るんだろうか…。いや、そんなこといわず、せっかくAT限定解除したんだから、頑張らないと！決意を新たにする今日このごろである。

その後、AT限定解除の一連の流れについてまとめた記事を書きました。

AT限定解除 ー 教習所への申込みから試験合格までの道のりをまとめてみた