ポルシェ パナメーラ 10周年 ー パナメーラ開発の歴史をまとめてみた
公開日:2019.04.26
パナメーラ10周年
昨日の「Porsche newsroom」に、このような記事が掲載されていた。「10 years of the Porsche Panamera: sports car, luxury saloon, hybrid pioneer」。そうかぁ…2009年4月にパナメーラが初めて市場に投入されて、今年で10年になるのか。
というわけで、この記事に書かれていた内容を一部紹介したいと思う。
タイトルにあるように、パナメーラはまさに「スポーツカー、高級サルーン、ハイブリッドのパイオニア」と呼ぶにふさわしい。
パナメーラは、ラグジュアリースポーツカー、かつツーリングサルーンとしての多様性を持ちあわせたクルマだ。ポルシェは当初、年間2万台の生産を計画していたが、パナメーラはその期待を超え続け、現在全世界で235,000台以上が販売されている。
パナメーラの開発で培われた技術は、ポルシェの他のモデルにも大いに生かされるなど、パナメーラはこの10年のポルシェブランドにとって、重要な役割を果たした。ちなみに、現在の第2世代モデルのパナメーラは、すべてポルシェライプツィヒ工場で製造されている。
あぁ…一度でいいから、ライプツィヒ工場を見に行きたいなぁ。(シュトゥットガルトよりライプツィヒの方が興味があるw)
パナメーラ開発の歴史
356から始まった
1950年代に、ポルシェのエンジニアたちは、356に基づいて「後ろに長くなったホイールベースに、大きなドアを装備した快適な4人乗り」としてタイプ530を開発した。
タイプ530なんて初めて聞いたなぁ。その後、911をベースにした4ドアの試作車や、
1980年代には928の変形型も開発された。
そして1988年に、ポルシェは「タイプ989」で新しい試みを行った。前方にV8エンジンを積み、後部座席には2つのシートを備えた4ドアクーペの開発だ。
ところが残念なことに、経済的な理由から開発は1992年の初めに中止され、989はプロトタイプのままで終わった。
パナメーラの誕生
21世紀に入り、ポルシェは市場調査、競合分析の結果を受けて、4ドアハッチバックサルーンを開発することにした。これは、当時の執行委員会の議長であったヴェンデリン・ヴィーデキング氏(1990年以降倒産の危機に瀕していたポルシェを再建したこと、2005年以降にフォルクスワーゲンの買収を決断・実行したことで知られる)が、夢見ていたことでもあったそうだ。
当時のパナメーラの仕様は「優れたドライビングダイナミクス、ゆったりとしたスペースコンディション、そして典型的なポルシェの外観を有している」ことだった。ちなみに「パナメーラ(Panamera)」という名前は、メキシコの耐久レース「Carrera Panamericana」にインスパイアされてつけられたものだ。
2009年4月19日、パナメーラは世界に初公開されることになった。当時ポルシェは、上海の世界金融センターの94階で開かれる記者会見に世界中のメディアを招待した。 「肝心のパナメーラは、どのようにして94階まで運んだか」と言うと、専用の機材を使い、直立した形で貨物用リフトに運び込み、60人のスタッフが数時間かけて作業したそうだ。
当時のパナメーラは、同クラス標準の「スポーティーさ」と「広い快適空間」を持ち合わせていたが、実は中身は革新だらけだった。このクラスとしては初めてアイドリングストップ機能がつき、 最上位モデルのパナメーラターボには、オンデマンドで空気量を追加する機能を持つエアサスペンションや、多次元的に調整、拡張が可能なリアスポイラーも導入された。
その後ガソリン、ディーゼルおよびハイブリッドドライブ、さらにはFR、四駆など、パナメーラのモデルラインナップはどんどん拡張された。ちなみに、発売当初のパナメーラは6速MT仕様が用意されていたが、ほとんどの顧客が7速PDKを選んだそうだ。(実は自分で買うMT車を探す時、試しに970パナメーラのMTも調べてみたけど、該当0件だったw)ディーゼルおよびハイブリッドドライブは、8段ATだった。
主に中国の顧客向けに開発されたExecutiveモデルは、2013年のモデルチェンジの一環として登場した。エンジンはより強力になり、出力は570PSを誇った。パナメーラの登場により、ポルシェは新しい市場セグメントでブランドを確立し、中国市場でも成功をおさめた。
2011年、ポルシェは高級クラスの最初のパラレル式フルハイブリッドとして、パナメーラSハイブリッドを市場に投入。380PSの出力にもかかわらず、これまでで最もエコなポルシェとなった。 2年後、世界初のプラグインハイブリッドとして、出力416PS、航続距離36kmを誇るパナメーラ S E Hybridが投入された。
第2世代パナメーラ
2016年6月28日に世界初公開された第2世代パナメーラは、全てが新しくなった。ホイールベースは拡張され、加えて2017年から、同じプラットフォーム上で開発されたスポーツツーリスモも誕生した。その前衛的なデザインとボディコンセプトは、ラグジュアリーサルーンにさらなる汎用性をもたらした。
実は、2012年のパリモーターショーで「Concept Sport Turismo」が発表されたが、第2世代パナメーラの前身だったそうだ。
第2世代のパナメーラは、スポーティーでよりエレガントになった。ルーフラインを後方に伸ばし、左右に繋がったテールライトは、ブランドアイデンティティをより強調するデザインとなった。第2世代のパナメーラには、3室エアサスペンション、リアアクスルステアリング、PDCC Sportエレクトロメカニカルロールスタビライザーシステムのといったシャシーシステムが搭載された。
エンジンの出力範囲は一貫して最適化され、出力値は増加した。トランスミッションは現在8速PDK。出力スペクトルは330PS〜。
第2世代のパナメーラでは、ポルシェはすべてのモデルバリエーションでハイブリッドを取り入れた。この戦略が顧客から高く評価され、2018年、ヨーロッパで出荷されたすべてのPanameraモデルの67%がハイブリッドドライブを採用しているそうだ。
やっぱりパナメーラがいい
先日ちらっと夫が、
「パナメーラも来年車検やから、それまでになんか考えないかんなぁ。カイエンクーペかっこええから、パナメーラとの入れ替えもありやなぁ…」
などとつぶやいていた。(全く現実的な話ではなく、ただの独り言レベル)
その時に私も「パナメーラも散々乗ったし、まぁその案もありかなぁ」と思ったが、こうやってパナメーラのことを知ると、「私はやっぱりパナメーラがいい」と改めて思う結果となった。
パナメーラ、一体どこまで進化を続けるのだろう。これからも、乗る人達に、大きな喜びと感動を与え続けてくれることを期待したい。
*記事画像出典:Porsche newsroom「10 years of the Porsche Panamera: sports car, luxury saloon, hybrid pioneer」
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コメント ( 2 )
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ミナさん、こんにちは。
昨日は私のストーカー行為失礼しました。
ご主人様、私のストーカー行為に気づいてらしたとは、、、お恥ずかしい限りです。。ターボやー!と喜んで近づいたら本当にご主人様だったなんて。。
申し訳ありませんでした。
カイエンクーペかっこいいですよね!!!
私もパナメーラと乗り替えようか!と一瞬乗り気だったけど、、、やっぱり基本はパナメーラの精悍な佇まいが好きです。
パナメーラGTSが欲しいなー。。
ゴリさん
いえいえーとんでもないです!
笑い話ですね^_^
私も、珍しいポルシェを見かけたら、
ついつい興奮して、付かず離れずで追いかけてしまいます。
パナメーラ、やっぱりかっこいいですよねー。
パナメーラGTSもし買われたら、ぜひ教えてください笑!