ポルシェ911 GT3 RS用にミシュラン パイロットスポーツS5が登場!ウェット・低温環境でのグリップが向上
公開日:2025.02.14
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ポルシェ911 GT3 RS用にポルシェとミシュランが共同開発した新しいタイヤ、ミシュラン パイロットスポーツS 5(PSS5)が登場した。
このタイヤ、ただの進化版ではない。ウェットコンディションでのラップタイムを大幅に短縮し、より長く、より安全にサーキット走行を楽しめるように設計されているとのこと。
ウェットコンディションで10秒短縮
PSS5の最大の特徴は、その驚異的なウェット路面や低温状態でのグリップ力だ。
ミシュランの開発センターにあるテクニカルな2.8kmのウェット路面「3bis」サーキットで、911 GT3 RSにPSS5を装着したテストドライバーが、従来のミシュラン パイロットスポーツカップ2 NOタイヤと比較したところ、なんと10秒以上もラップタイムを短縮したそうだ。これは、もはや別のレースカテゴリーに足を踏み入れるほどの進化と言えるだろう。
ポルシェのGTモデルを統括するアンドレアス・プレニンガー氏は、「特にパフォーマンスを重視する顧客から、春や秋の時期にもっとサーキット走行を楽しみたいという要望が寄せられていた。新しいタイヤは、GT3 RSの年間使用期間を大幅に延長するだろう」と語っている。
ベルグマイスター氏も開発に貢献
PSS5の開発には、あのヨルグ・ベルグマイスター氏も携わっているとのこと。彼は、タイヤが路面との接触を失い始める閾値を高めるために、微調整を行ったそうだ。これにより、ウェットコンディションでの走行安定性が向上し、より安心してGT3 RSのパフォーマンスを最大限に引き出せるようになったという。
PSS5では、トレッド深さの増加、特殊な溝の設計、専用のゴムとシリカのコンパウンドが採用されている。これらの技術により、タイヤのウォームアップが早まり、最適な状態をより長く維持できるようになったそうだ。
現時点ではマンタイでのみ入手可能
このPSS5は、現時点ではGT3RS用のみで、ポルシェのチューニングで有名なマンタイ(Manthey)を通じて入手可能とのこと。
いずれは他のグレードにも展開され、一般のショップでも買えるようになるのではないかと思うが、CUP2ほどのハイグリップで、ドライ専用タイヤは不要と思っているGT系オーナーは多いはずだ。
ポルシェ乗りにとって、タイヤは単なる消耗品ではない。
それは、愛車のポテンシャルを最大限に引き出し、ドライビングプレジャーを深めるための重要なパーツのひとつだ。PSS5は、911 GT3 RSオーナーにとって、新たな選択肢となるのではないだろうか。
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