718スパイダーRSの注文と生産スケジュール

ライブ配信などでは既にお話しているが、718スパイダーRSを注文し、現在は生産に入っている状況だ。
現在の生産スケジュールは以下の通りとなっている。

・生産開始日：11月26日
・生産完了予定日：2025年1月23日
・輸送開始予定：2月1日までの間
・日本出発予定：1月後半から2月中
・日本到着予定：早くて3月（実際は4月か5月頃か）

これらの日程を踏まえると、実際に手元に届くのは来年の春頃になりそうだ。

外装の仕様とオプション

718スパイダーRSを注文するにあたり、最初に決めたのがバイザッハパッケージだ。
非常に高額なオプションではあるが、RSモデルならではの特別感を出すには必須だと考えた。

ボディカラーの選択には特に苦心した。当初はGTシルバーに傾いていたが、自身が所有する他のポルシェモデルを見返してみると、どれも白やグレー、紺、グリーンなど大人しめの色合いだった。そこで今回は思い切って派手な色にしようと決意し、レーシングイエローを選択した。この選択は、カレラGTのイエローモデルがサーキットを走る写真に感銘を受けたことがきっかけだった。

その他の外装オプションは以下の通りだ。

・ソフトトップ：ブラック（ステッチなし）
・ホイール：20インチ 718 Cayman GT4 RS 鍛造アルミホイール（サテンブラック塗装）
・バイザッハパッケージ：フロントトランクのU字型カーボン仕上げ
・ドアリリースレバー：ハイグロス塗装
・ウィンドスクリーン・フレーム（Aピラー）：ブラック ホイル塗装（車高を低く見せる効果を狙う）
・リアのポルシェロゴ：シルバーのハイグロス塗装

ホイールについては、マグネシウムホイールも検討したが、228万円という高額さと、実際に私のように酷道すら走り回ることを考えると飛び石による傷が心配だった。そこで標準のアルミホイールを選択し、ボディカラーとのバランスを考えてサテンブラック塗装を施すことにした。今回のコンセプトは「黄色と黒でシックにまとめる」というイメージだ。

インテリアの仕様とオプション

インテリアは、レーシングイエローのボディカラーに合わせて、黄色と黒を基調としたシックな仕上がりを目指した。主なオプションは以下の通りだ。

・ステアリング位置：左（利き手である右手でPDKや、ボタン類、ナビ等を操作できる快適性は何物にも替えられない）
・シート：フルバケットシート
・インテリアトリムパッケージ：ステッチを黄色に（41万円）
・シートベルト：レーシングイエロー
・ステアリングホイールコラムカバー：レザー仕上げ（黄色の刺繍入り）
・ドアシルガード：カーボン（イルミネーション付き）
Floor mat
・サンバイザー：レーステックス仕様
・センターコンソールストレージ：「PORSCHE」ロゴ入り
・ドアプルループ（ドア開閉紐）：レーシングイエロー

コンフィグにはステッチが反映しないが、この写真の内装と同じイメージの仕様にした。

機能面のオプション

走行性能や快適性を高めるために、以下のオプションを選択した。

・PDK：標準装備
・フロントリフトシステム：必須オプション（3cm車高上昇）
・クロノパッケージ：内装の時計
・ブレーキ：PCCB（セラミックブレーキ、118.6万円）
・ブレーキキャリパー：ブラックのハイグロス塗装
・ヘッドライト：ポルシェダイナミックライトシステム（PDLS）付きLEDヘッドライト
・クルーズコントロール：標準タイプ（4.9万円）
・ライトデザインパッケージ：アンビエントライト追加
・スモーカーパッケージ：12V電源用（タバコは吸わない）
・助手席足元収納ネット：無料オプション

ヘッドライトについては、ポルシェダイナミックライトシステム（PDLS）付きLEDヘッドライトを選択した。718シリーズでは、これを選択しないと表情が全然違ってしまうため、必須だと判断した。

ブレーキキャリパーの色選びも悩んだポイントだ。PCCBを選択すると通常は黄色のキャリパーになるが、レーシングイエローのボディカラーと合わせるとしつこい印象になると判断。そこであえてブラックのハイグロス塗装を選び、「パッと見ではPCCBとわからないが、実はPCCB」という大人の仕様にこだわった。

総額と感想

これらのオプションを全て合わせると、オプション総額は516万円にも及ぶ。クルマ本体価格と合わせた総額は2581万円という、とんでもなく高額な買い物となった。

しかし、自分好みにカスタマイズした718スパイダーRSを手に入れられることを考えると、この投資は価値があると信じている。春の納車が待ち遠しい。

オプション選びの苦労と工夫

718スパイダーRSのオプション選びは、単純に好みの装備を選ぶだけでなく、クルマ全体のバランスや個性を考慮しながら決めていく必要があった。その他、特に意識したポイントをいくつか紹介しよう。

ドアリリースレバーのハイグロス塗装は、以前のGT3ツーリング購入時に付け忘れて後悔した経験から、今回は必ず付けることにした。これにより、横から見た印象が大きく変わる。

リアのポルシェロゴは、デフォルトのブラックだと何が書いてあるかわからなくなるため、シルバーのハイグロス塗装を選択した。これにより、ロゴがはっきりと見え、リアのアクセントとしての役割も果たす。

インテリアでは、レーシングイエローのボディカラーとの調和を考え、ステッチやシートベルト、ドア開閉紐などを黄色で統一した。これにより、外装と内装の一体感を演出している。

ポルシェの仕様を決めるにあたってへのアドバイス

718スパイダーRSのようなスペシャルなモデルを注文する際は、自分の好みはもちろん、クルマの特性や将来、次のオーナーへ引き継ぐことも考慮してオプションを選ぶことが大切だ。

And then...コンセプトを明確にすることが大事だ。クラシックな路線なのか、スポーティーな路線なのか、またラグジュアリーな路線なのかを明確にし、そのコンセプトに合ったオプションや色を選ぶことが大事であり、この色が好きだから、嫌いだからという単純な理由で選び始めるとチグハグな個体ができてしまう。

また、高額なオプションほど慎重に検討する必要がある。バイザッハパッケージやPCCBブレーキなど、数十万から100万円を超えるオプションは、本当に必要かどうか、そのオプションがクルマの価値や走りにどう影響するかを十分に考えてから決断すべきだ。

最後に、オプション選びに悩んだときは、ポルシェセンターのスタッフや他のポルシェオーナーの意見を聞くのも良いだろう。様々な視点からアドバイスをもらうことで、より満足度の高い仕様に仕上げることができるはずだ。

718スパイダーRSという特別なクルマを、自分だけの1台に仕上げる過程は、悩む点も多かったが非常に楽しいものだった。
これから注文を考えている方々にとって、私の経験が少しでも参考になれば幸いだ。

最後に、今回のコンフィグのURLを共有しておくので、ご参考まで。

porsche-code.com

Porsche Car Configurator

https://porsche-code.com/PSP4K8N5